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ルナ・パパ 4Kレストア版
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『ルナ・パパ 4Kレストア版』に投稿された感想・評価

桃龍

桃龍の感想・評価

4.0
特集上映「再発見!フドイナザーロフ」3/5本目。
おおっと、これはなんだかすごい映像。
『少年、機関車に乗る』『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』と見てきたが、正直ちょっと退屈だった。
そこへ驚きの"なんじゃこりゃ"。
リズムのいいドタバタコメディと言えばいいかな。軍用車両やプロペラ機や馬の群れや落ちてくる牛などなどに、かわいいヒロインが似合う。
タジキスタンのプロモーションビデオとして使えそう。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 旧ソ連領のキルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの国境が微妙に交わる国境地帯が舞台の映画は、女優を夢見るマムラカット(チュルパン・ハマートヴァ)が知的障害の兄ナスレディン(モーリッツ・ブライプトロイ)と、心底豪快な父親(アト・ムハメドシャノフ)に育てられる。日本においても戦後闇市はおそらくこんな環境だったのではないかと思わされるほど、エネルギッシュな市井の人々の行動に終始魅了される。民族衣装の色鮮やかな色彩や赤い自動車や黄色の戦車などカラフルな色彩が映画を彩る。かと思えば馬が平原を一目散に駆け抜ける。ここでもバフティヤル・フドイナザーロフの動く何かへの尋常ならざる眼差しが物語をエネルギッシュに駆動させる。親子3人、ここで仲睦まじく暮らす多幸感に満ちた生活では、ブルジョワジーの家柄のマムラカットへの求愛すらも父親は簡単に足蹴にする。17歳の娘の未来はあらゆる希望に溢れていて、不安な要素は1つもない。父の唯一の不安は知的障害を持つ息子の存在だけなのだが、心配の種がもう1つ増えるまさかの事態に見舞われるのだ。

 マムラカットの妊娠の場面は真に驚愕の幻想譚に他ならない。崖を滑り落ちる最中に彼女の身に起きる出来事を視覚的に限界を超えるようなショットの魔術的な魔力は正にバフティヤル・フドイナザーロフの真骨頂だろう。ナレーションを担当するのはその時点で生を受けてはいないマムラカットの息子であり、その時点である程度、結末が予期出来るのは難点だが、めくるめくサーカスの見世物小屋のようなカラフルな色彩の上を鮮やかに飛ぶような空間処理能力がやはり今作も世界中の作家の中でひときわ抜きん出ている。中盤から種付けした夫探しの旅となり、家族3人の奇妙なロード・ムーヴィーとなるわけだが女優の道を早々に諦め、母親になると誓いを立てたマムラカットにとっては父親探しの旅などほとんど意味を為さない。悲劇的な物語を悲劇的な題材として扱わず、ひたすらコメディとしてのトーンを貫くフドイナザーロフの手腕にひたすら打ちひしがれる。終盤のあっと驚く物体の落下シーンには流石にたまげたが、人の命ほど呆気ないものはない。正直言ってマムラカットの脱胎シーンの決して笑えない場面にいきなり登場する心底笑えるユーモア(ヒロインの姿勢と表情!!)は反骨の人だったフドイナザーロフのユーモアが滲む名場面に他ならない。『コシュ・バ・コシュ/恋はロープウェイに乗って』も成熟した映画と言えたが、今作の飛躍にフドイナザーロフの並外れた才気を想う。
開明獣

開明獣の感想・評価

5.0
一生かかっても名前を覚えられないかもしれないタジキスタンの巨匠、バフティヤル・フドイナザーロフ監督の、開明獣個人としては最高傑作を観た🎬映画見続けて良かったよー🥳

もう、本作、オススメ以外のなにものでもありません!!

フォロワーさんで、映画のことならなんでも知っているフィルマ界の七賢人の1人、torumanさんから、アーヴィング的世界観と言われて、アーヴィングの小説を全作読んでいて大好きな開明獣は矢も盾もたまらず、劇場へと馳せ参じたのでした😃

ジョン・アーヴィングはアメリカの小説家で、「ガープの世界」「ホテル・ニューハンプシャー」「サイダーハウス・ルール」「オーウェンのために祈りを」「未亡人の一年」と少なからぬ作品が映画化されてますが、そのうち傑作と言えるのは、本人自身が脚本も務めた「サイダーハウス・ルール」のみ。他は残念な結果となってしまっているのは、アーヴィングの小説の特徴は、どれもこれも大河小説だから。サイダー以外はどれも全部盛り込もうとしてズッコケてるんですね💦しょんみり🥺

アーヴィングの小説家としてのキャリアハイは、「ガープの世界」と「ホテル・ニューハンプシャー」。アイオワ州立大学で、カート・ヴォネガット(「スローターハウスNo.5」が映画化されてます)に師事し、現代のチャールズ・ディケンズを目指したスタイルは、奇想で愉しい人間賛歌。余談ながら、処女作の「熊を放つ」はあの村上春樹が翻訳してます(あまりいい訳じゃないけど💦)

アーヴィングを最初に読んでみたいなら、新潮文庫から出ている「ホテル・ニューハンプシャー」をまずお薦めします。長いけど文体は誰もが読めるように気を遣って平易に書いてるので、英語の勉強したい人は原書もお薦め。開明獣は原書含めて何回読んだことか。ライフタイムベストの上位に位置する小説なのです😌

長々と好きな作家のことを書いてしまったけど、本作と「ホテル・ニューハンプシャー」には、"人生には不慮のことが起こるけど、それは受け止めて乗り越えるしかない"という共通のテーマがあるのです😊

本作を観たら、エミール・クストリッツァを思い出す人も多いことでしょう。クストリッツァがウエットでどこかどろりとした質感があるのに対して、フドイナザーロフはからりとドライな感じがします。それは育った風土や文化に関係があるのでしょうね🤔これも余談ながら、クストリッツァがプーチンを支持してロシアの芸術顧問になってしまったのは残念至極😔結局、彼は"反戦"よりも、"恩讐"を取ってしまったようです。クストリッツァらしいけれど、やるせない。フドイナザーロフがもしも生きていたら、なんと言っただろうか?

本作は兎に角、最初から最後まで不思議で愉快で心踊る、でも切ない冒険譚でした。開明獣の個人映画のライフタイムベストに間違いなく入ってくる傑作です。まだ見ぬこんな傑作があったとは、人生まだまだ捨てたもんじゃないよね!

解釈はさまざまに出来る作品ですが、それは観た人それぞれに委ねるのが粋というもの。開明獣はユーロスペースで観れましたが、シネマリンという横浜の映画館でやってるみたいです。

もしも他でも観れる機会があったら、騙されたと思って是非観てみてください。つまらなかったら、たこ焼き🐙100個ご馳走します‼️

改めて、フドイナザーロフを紹介してくれた、らんらんさん、そして本作を推してくれたtorumanさんに感謝!!

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