2021年とは思えない、ソ連崩壊後の建物が残るロシア·コーカサス地方を不穏な劇伴と共に旅する親子。16歳の娘が成長して行くロードムービー。セリフが少なく、説明が無いので想像力で観て行くのだが、皆…
>>続きを読むウクライナ侵攻前当時のロシアの鬱屈とした閉塞感を表した寓話的物語。侵攻後はほとんどモスクワの現状しか報道されないので、辺境に暮らす人々を見れただけでも感慨深い。そして何よりこの映画が素晴らしいのは、…
>>続きを読む別れという道の上を走るロードムービー
その空気と大地、曇り空、全てに喪失感が漂ってる
カメラを置き去りにして去って行くラストもまた、別れ。
長回し、引きと寄り、音の入れ方、全部好き。
カメラワーク…
イリヤ・ポヴォロツキー監督の長編デビュー作。
母親を亡くした父親とその娘が、赤いキャンピングカー(バン)でロシアの辺境を旅しながら生活しているところから始まる。
父娘は車内に自身のすべての生活用品…
暗い。何せ陰陰滅滅としていて空はいつもどんより、そして人とのコミュニケーションは無きに等しくその目は輝きを失ってるかのよう。また「バクダッドカフェ」や「ノマドランド」等とは似通った部分もあるが惹き…
>>続きを読む「街に行って公園の遊具を見てみたい」。子どもの口からそんな言葉が飛び出すくらい山間部には本当に何も無くて、たぶんこの子ども達は大人になると最寄りの都市であるスタヴロポリに行くんだと思う。
日本製の…
荒涼としたロケ地に対して
そこはかとなく感じる、優しさがとても良い。
ポラロイドを使ったり、フィルムや光の質が柔らかかったり、
ゆったりとしたカメラワークだったりと、
個々のカットを丁寧に撮影して
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