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フォーチュンクッキーの作品紹介

フォーチュンクッキーのあらすじ

カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤは、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると間もなく1人の男性から、会いたいとメッセージが届き…。

フォーチュンクッキーの監督

ババク・ジャラリ

原題
Fremont
公式サイト
https://mimosafilms.com/fortunecookie/
製作年
2023年
製作国
アメリカ
上映時間
91分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ミモザフィルムズ

『フォーチュンクッキー』に投稿された感想・評価

4.0
彼女の運命を決める、”フォーチュンクッキー”

タイトルからはどんな映画か想像出来ないと思うので、まずは簡単に解説から。

映画の原題はFreemont(フリーモント)。フリーモントはアメリカ、カリフォルニアの中規模都市の名前で、アメリカで最もアフガニスタン系の住民が多く住む街だそう。

古くは1980年代のソ連による侵攻から、近年の20年にわたるアメリカ軍の駐留、そして2021年の米軍撤退からタリバン政権下と、目まぐるしく体制が変わる中、多くの国民は自国を離れ、隣国やアメリカへ。そんな街の名前が、原題のタイトルです。


■ ネタバレ無しあらすじ
本作は、米軍のもとで通訳をし、8ヶ月前にフリーモントへ逃れてきた女性、ドニヤが主人公。彼女が中華街のフォーチュンクッキー工場の人たちや心理カウンセラーとの対話を通じ、生きる希望を問い直していくという、静かな物語。

ドニヤは、苛烈なアフガニスタンの戦禍のなかで、PTSDやサバイバーズ・ギルト(自分だけが生き残ってしまったことを悔やみ続ける状態)に苦しめられており、移住先で友達もおらず、表情もなく毎日を過ごしています。

そんな彼女が、対話の中から少しずつ表情を取り戻し、フォーチュンクッキーの中に自分の電話番号を書いた紙を忍ばせたことから、事態は大きく動くことに。

果たして彼女のフォーチュン(運命)やいかに、、というストーリー。


■ 映画の特徴
本作は、イランに生まれ、ロンドンで映画を学んだババク・ジャラリ監督の作品。

まず伝えたいのは、ある意味、かなり好き嫌いが分かれる作風。
モノクロ・スタンダードサイズで、セリフは(あえて)棒読み、画面に動きは少なく、抑制が効き、淡々と物語が進むという作風が特徴です。

ローアングルの定点構図は小津安二郎を思わせ、間や沈黙も含めて日常の時間を丁寧に描き、あえて演技的な抑揚をつけない(感情を、表情やセリフに出さない)ところは、アキ・カウリスマキや、ジム・ジャームッシュ。

特に本作は、ハンガリーからアメリカへ来た異邦人としての疎外感や孤独を描いたジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に似た雰囲気がありました。

これら監督作品に共通するのは、好きな人はめっちゃ好き、嫌いな人は、、、というところ。個人的には、この空気感がとても好きなのですが、注意が必要なところかと思います。


(以下は、後半のあらすじに触れます)

■ 感想
先週末(6/27)は、「F1」など、たくさんの話題作が公開された終末でしたが、実は真っ先に見に行ったのはこの映画でした。

元々好きな雰囲気の映画ということで見に行ったのですが、余白のある内容や、なにより、主演のアナイタ・ワリ・ザダさんの深みのある佇まいに魅了され、なかなか感想がまとまりませんでした。

アナイタさんは、アフガニスタンでジャーナリスト、テレビ司会者として活躍されていた方で、リベラルな主張ゆえにタリバンに脅迫され、家族とともにアメリカに避難された方だそう。
つまり、この映画の内容は、彼女自身のストーリーでもあるわけですね。

監督が本作の主演を決めきれないなか、アナイタさんは英語がまだあまり喋れない中で思い切って自ら監督にメールを送り、監督はその佇まいを見てすぐに抜擢をきめたそう。

アナイタさんは、英語はもちろん、演技そのものも初体験で、そこから英語の特訓を受けて、撮影に望んだそうです。

本作の主人公ドニヤも、日々暗い毎日を送る中で、様々な人とのふれあいを通じ、一大決心をしてクッキーに電話番号を仕込む。それはまさしく、アナイタさん自身がとった行動とシンクロしており、それが演技にもにじみ出ていました。

演技は初体験とのことですが、映画が始まったときと、中盤、終盤と、彼女自身の表情が少しずつ変わって行き、人間らしさを取り戻していく。そんな繊細な演技は素晴らしく、本作の出演で映画賞にノミネートされたことも頷けます。

アナイタさんは、本作での演技が評価されたことで、今は本格的に演技を学んでいるそうですが、今後がとても楽しみです。

また、本作はガッチガチのインディーズ映画ではありつつ、なんと、ジェレミー・アレン・ホワイトも出演。ジェームズ・ディーンに雰囲気似てるということで、すごい人気のようですが、本作でもめっちゃいい演技(佇まい)で異彩を放ってました。一見の価値ありです。


ということで、レビューは以上。
思っていた映画と違ったからか、終了と同時に席を立つ方もいらっしゃいましたが、なんだか自分的にはツボに入ってしまい、エンドロールが終わっても、少しの間、席を立てないほどいい映画でした、

こんな発見があるから映画はやめられませんよね。
ハマりそうな方は、ぜひ劇場へ!




以下は、本作に関連するアフガニスタン関連の追加情報。

アフガニスタンで自分の命を救ってくれた現地通訳のために、再びアフガニスタンへ赴く。フィクションですが、2023年にも、ジェイク・ギレンホール主演の「The Covenant」という映画がありました。

また、9.11テロからアフガン撤退、撤退後を描いたドキュメンタリーも多く、NETFLIXの「ターニング・ポイント: 9・11と対テロ戦争」などでも詳しく語られています。

そんな中で、今回のテーマに近いと思ったのは、NHK BSのドキュメンタリー「BS1スペシャル 女性兵士たちのアフガン~米帰還兵と特殊部隊FTP」。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023129514SA000/
(NHKオンデマンドで見ました)

これは、米軍駐留下のアフガニスタンで、アフガン女性のみで構成された女性戦闘部隊、FTP(Female Tactical Platoon)に参加したアフガニスタン女性たちの、その後を描いたドキュメンタリー。

通訳以上に危険な立場であったこともあり、家族や親類までもが死の危険にさらされている現実と、米国への海外避難が進まない切実な実情が正確に描かれており、学びの多いドキュメンタリーでした。

米軍がアフガニスタンで、通訳や戦闘員にまで女性を採用したのは理由があり、厳しいイスラムの戒律の元で生活している現地では、女性は血族以外の男性の前に素顔や肌を見せてはならないため、現地の状況を把握するには女性が最前線にいる必要があったようです。

バイデンは撤退時に多くのSIV(特別移民ビザ)を発行しましたが、その直後にトランプ政権に変わり、ここでも事態はうまく進んでいない模様。

多くの方に、まずは命の無事が保障されることを願いばかりです。
3.8
未来はそんな悪くないよ?( ´~`)

8か月前にアフガニスタンからアメリカにやってきたドニヤは、中国系アメリカ人夫婦が営む手作りフォーチュンクッキー工場で働いている。
元々はアフガニスタンの首都カブールの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、英語も堪能な為、アメリカに来て言語で困ることはない。
だが、アメリカに来てずっと不眠症に悩まされている。
同じアパートの住人に精神科の受診をすすめられ、ちょっと変わったセラピスト、アンソニーの元でカウンセリングを受けることにーー。


原題は「フリーモント」
たしかにタイトル「フォーチュンクッキー」の方が、日本ではストレートで伝わりやすいかもしれない。
題名として使われたフリーモントは、今作の舞台カリフォルニア州フリーモント。
アメリカ最大級のアフガニスタン系アメリカ人コミュニティがある街という。


ここでちょっと背景の整理を・・・

2001年、アメリカ同時多発テロ事件(9.11)が起きた。
アメリカはその報復として、首謀者ビンラディンを匿っているとされたアフガニスタンのタリバン政権に軍事行動を開始。
空爆と地上侵攻でタリバン政権は崩壊し、米軍はその後も治安維持と再建のためにアフガニスタンに駐留し続けることになる。

だが、これが泥沼になる。
テロ掃討、部族対立、武装勢力との戦闘・・・出口のない戦争は20年近く続いた。
そんな中で、アメリカ側に協力した現地の通訳や職員(ドニヤもその一人)は、タリバンから見れば裏切り者。
命を狙われる存在になる。

2021年、バイデン政権はついにアフガニスタンからの完全撤退を決定。
撤退が始まったとたん、タリバンは一気に勢力を取り戻して首都カブールを制圧、アメリカ軍は空港から逃げるように出ていった。
飛行機にしがみついてでも逃げようとした人々の映像は、まだ記憶に新しい。



今作の主人公ドニヤは、その混乱の中をくぐり抜けてアメリカにたどり着いた一人

同僚は逃げ切れず、タリバンに殺されたと話す。
そして今も、彼女の家族はアフガニスタンに残されたままで、脅迫を受けている。
・・・そりゃ、PTSDにもなるし眠れないよね(;´・ω・)


眠れない夢と、アメリカで希望を見いだせない夢。
どちらも、見ることができないままの“夢”。
そんな彼女が働くのが、人々に「夢」を与えるフォーチュンクッキー工場っていうのが、なんとも皮肉で可笑しい。

映画全体としては、そういう現実の重さをグッと抑えて、静かに淡々とオフビートに進んでいく。
言葉も少なく、じんわり哀愁があって、カウリスマキっぽい雰囲気。


モノクロで描かれている今作。
その“白黒”にも意味を持たせるなら、ドニヤが「夢の見られない白黒のアメリカ」で生きているということなのかもしれない・・・
でも、仮にそうだとしても白黒にする説得力としては弱い気がしてしまうのが残念かなあ、、、Ҩ(´-ω-`)


内容あーだこーだはnoteに
https://note.com/chinaco_cinema/n/nbf0d8c63b5e5?sub_rt=share_sb
4.0
ジム•ジャームッシュにインスパイアされたというインディーズ映画は、ユーモアを交えたオフビートの独特な世界観を全編モノクロで描いている。アキ•カウリスマキを彷彿させるミニマルな演出が光り、温かくて心に沁みる作品だった。

監督はイラン出身のババク•ジャラリ。4作目の長編監督作品になる。サンダンス映画祭などで絶賛された本作の主人公ドニアを演じたのは、アフガニスタン出身のアナイタ•ワリ•サダ。今回映画初出演になった彼女は、アフガニスタンでテレビ局の司会者•ジャーナリストとして活躍していたが、姉のタバンとともにタリバンの標的となり2021年国外に脱出した。今はワシントンに在住している。姉のタバンも主人公ドニアと同じアパートの住民ミナ役で本作に出演している。

カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニア(アナイタ•ワリ•サダ)は、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニアは新たな出会いを求めて、その中の1つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると、まもなく1人の男性から会いたいとメッセージが届き、、、

日本が起源と言われているフォーチュンクッキーは、クッキーの中に運勢や格言、メッセージなどが書かれた紙片が入ったお菓子で、アメリカの中華料理店で食後に提供されることが多い。単なるお菓子としてでなく、サプライズとしての楽しみを提供してくれる存在で親しまれている。日本ではAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」という曲で広く知られるようになった。

寂しくて孤独なドニアにとって、幸せになりたいというささやかな願いは膨れ上がり、たった一言のメッセージが運命を動かすきっかけになるかもしれない、そんな希望を抱く。この作品のキーパーソンになる自動車整備士の男性を演じたジェレミー•アレン・ホワイトは、大人気ドラマシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」で大ブレイクした俳優。本作では誠実で優しい男性を好演。幸せになりたい人々に寄り添い、ささやかな希望を感じる本作。イギリスのフォーク•シンガーソングライター、ヴァシュティ•バニヤンの哀愁を帯びた名曲「Diamond Day」が心に沁みる。異国で見つけた小さな幸せ、素敵な作品だった。

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