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フォーチュンクッキーの作品紹介

フォーチュンクッキーのあらすじ

カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働くドニヤは、アパートと工場を往復する単調な生活を送っている。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、基地での経験から、慢性的な不眠症に悩まされている。ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに自分の電話番号を書いたものをこっそり紛れ込ませる。すると間もなく1人の男性から、会いたいとメッセージが届き…。

フォーチュンクッキーの監督

ババク・ジャラリ

原題
Fremont
公式サイト
https://mimosafilms.com/fortunecookie/
製作年
2023年
製作国
アメリカ
上映時間
91分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ミモザフィルムズ

『フォーチュンクッキー』に投稿された感想・評価

3.8
未来はそんな悪くないよ?( ´~`)

8か月前にアフガニスタンからアメリカにやってきたドニヤは、中国系アメリカ人夫婦が営む手作りフォーチュンクッキー工場で働いている。
元々はアフガニスタンの首都カブールの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、英語も堪能な為、アメリカに来て言語で困ることはない。
だが、アメリカに来てずっと不眠症に悩まされている。
同じアパートの住人に精神科の受診をすすめられ、ちょっと変わったセラピスト、アンソニーの元でカウンセリングを受けることにーー。


原題は「フリーモント」
たしかにタイトル「フォーチュンクッキー」の方が、日本ではストレートで伝わりやすいかもしれない。
題名として使われたフリーモントは、今作の舞台カリフォルニア州フリーモント。
アメリカ最大級のアフガニスタン系アメリカ人コミュニティがある街という。


ここでちょっと背景の整理を・・・

2001年、アメリカ同時多発テロ事件(9.11)が起きた。
アメリカはその報復として、首謀者ビンラディンを匿っているとされたアフガニスタンのタリバン政権に軍事行動を開始。
空爆と地上侵攻でタリバン政権は崩壊し、米軍はその後も治安維持と再建のためにアフガニスタンに駐留し続けることになる。

だが、これが泥沼になる。
テロ掃討、部族対立、武装勢力との戦闘・・・出口のない戦争は20年近く続いた。
そんな中で、アメリカ側に協力した現地の通訳や職員(ドニヤもその一人)は、タリバンから見れば裏切り者。
命を狙われる存在になる。

2021年、バイデン政権はついにアフガニスタンからの完全撤退を決定。
撤退が始まったとたん、タリバンは一気に勢力を取り戻して首都カブールを制圧、アメリカ軍は空港から逃げるように出ていった。
飛行機にしがみついてでも逃げようとした人々の映像は、まだ記憶に新しい。



今作の主人公ドニヤは、その混乱の中をくぐり抜けてアメリカにたどり着いた一人

同僚は逃げ切れず、タリバンに殺されたと話す。
そして今も、彼女の家族はアフガニスタンに残されたままで、脅迫を受けている。
・・・そりゃ、PTSDにもなるし眠れないよね(;´・ω・)


眠れない夢と、アメリカで希望を見いだせない夢。
どちらも、見ることができないままの“夢”。
そんな彼女が働くのが、人々に「夢」を与えるフォーチュンクッキー工場っていうのが、なんとも皮肉で可笑しい。

映画全体としては、そういう現実の重さをグッと抑えて、静かに淡々とオフビートに進んでいく。
言葉も少なく、じんわり哀愁があって、カウリスマキっぽい雰囲気。


モノクロで描かれている今作。
その“白黒”にも意味を持たせるなら、ドニヤが「夢の見られない白黒のアメリカ」で生きているということなのかもしれない・・・
でも、仮にそうだとしても白黒にする説得力としては弱い気がしてしまうのが残念かなあ、、、Ҩ(´-ω-`)


内容あーだこーだはnoteに
https://note.com/chinaco_cinema/n/nbf0d8c63b5e5?sub_rt=share_sb
4.0
彼女の運命を決める、”フォーチュンクッキー”

タイトルからはどんな映画か想像出来ないと思うので、まずは簡単に解説から。

映画の原題はFreemont(フリーモント)。フリーモントはアメリカ、カリフォルニアの中規模都市の名前で、アメリカで最もアフガニスタン系の住民が多く住む街だそう。

古くは1980年代のソ連による侵攻から、近年の20年にわたるアメリカ軍の駐留、そして2021年の米軍撤退からタリバン政権下と、目まぐるしく体制が変わる中、多くの国民は自国を離れ、隣国やアメリカへ。そんな街の名前が、原題のタイトルです。


■ ネタバレ無しあらすじ
本作は、米軍のもとで通訳をし、8ヶ月前にフリーモントへ逃れてきた女性、ドニヤが主人公。彼女が中華街のフォーチュンクッキー工場の人たちや心理カウンセラーとの対話を通じ、生きる希望を問い直していくという、静かな物語。

ドニヤは、苛烈なアフガニスタンの戦禍のなかで、PTSDやサバイバーズ・ギルト(自分だけが生き残ってしまったことを悔やみ続ける状態)に苦しめられており、移住先で友達もおらず、表情もなく毎日を過ごしています。

そんな彼女が、対話の中から少しずつ表情を取り戻し、フォーチュンクッキーの中に自分の電話番号を書いた紙を忍ばせたことから、事態は大きく動くことに。

果たして彼女のフォーチュン(運命)やいかに、、というストーリー。


■ 映画の特徴
本作は、イランに生まれ、ロンドンで映画を学んだババク・ジャラリ監督の作品。

まず伝えたいのは、ある意味、かなり好き嫌いが分かれる作風。
モノクロ・スタンダードサイズで、セリフは(あえて)棒読み、画面に動きは少なく、抑制が効き、淡々と物語が進むという作風が特徴です。

ローアングルの定点構図は小津安二郎を思わせ、間や沈黙も含めて日常の時間を丁寧に描き、あえて演技的な抑揚をつけない(感情を、表情やセリフに出さない)ところは、アキ・カウリスマキや、ジム・ジャームッシュ。

特に本作は、ハンガリーからアメリカへ来た異邦人としての疎外感や孤独を描いたジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に似た雰囲気がありました。

これら監督作品に共通するのは、好きな人はめっちゃ好き、嫌いな人は、、、というところ。個人的には、この空気感がとても好きなのですが、注意が必要なところかと思います。


(以下は、後半のあらすじに触れます)

■ 感想
先週末(6/27)は、「F1」など、たくさんの話題作が公開された終末でしたが、実は真っ先に見に行ったのはこの映画でした。

元々好きな雰囲気の映画ということで見に行ったのですが、余白のある内容や、なにより、主演のアナイタ・ワリ・ザダさんの深みのある佇まいに魅了され、なかなか感想がまとまりませんでした。

アナイタさんは、アフガニスタンでジャーナリスト、テレビ司会者として活躍されていた方で、リベラルな主張ゆえにタリバンに脅迫され、家族とともにアメリカに避難された方だそう。
つまり、この映画の内容は、彼女自身のストーリーでもあるわけですね。

監督が本作の主演を決めきれないなか、アナイタさんは英語がまだあまり喋れない中で思い切って自ら監督にメールを送り、監督はその佇まいを見てすぐに抜擢をきめたそう。

アナイタさんは、英語はもちろん、演技そのものも初体験で、そこから英語の特訓を受けて、撮影に望んだそうです。

本作の主人公ドニヤも、日々暗い毎日を送る中で、様々な人とのふれあいを通じ、一大決心をしてクッキーに電話番号を仕込む。それはまさしく、アナイタさん自身がとった行動とシンクロしており、それが演技にもにじみ出ていました。

演技は初体験とのことですが、映画が始まったときと、中盤、終盤と、彼女自身の表情が少しずつ変わって行き、人間らしさを取り戻していく。そんな繊細な演技は素晴らしく、本作の出演で映画賞にノミネートされたことも頷けます。

アナイタさんは、本作での演技が評価されたことで、今は本格的に演技を学んでいるそうですが、今後がとても楽しみです。

また、本作はガッチガチのインディーズ映画ではありつつ、なんと、ジェレミー・アレン・ホワイトも出演。ジェームズ・ディーンに雰囲気似てるということで、すごい人気のようですが、本作でもめっちゃいい演技(佇まい)で異彩を放ってました。一見の価値ありです。


ということで、レビューは以上。
思っていた映画と違ったからか、終了と同時に席を立つ方もいらっしゃいましたが、なんだか自分的にはツボに入ってしまい、エンドロールが終わっても、少しの間、席を立てないほどいい映画でした、

こんな発見があるから映画はやめられませんよね。
ハマりそうな方は、ぜひ劇場へ!




以下は、本作に関連するアフガニスタン関連の追加情報。

アフガニスタンで自分の命を救ってくれた現地通訳のために、再びアフガニスタンへ赴く。フィクションですが、2023年にも、ジェイク・ギレンホール主演の「The Covenant」という映画がありました。

また、9.11テロからアフガン撤退、撤退後を描いたドキュメンタリーも多く、NETFLIXの「ターニング・ポイント: 9・11と対テロ戦争」などでも詳しく語られています。

そんな中で、今回のテーマに近いと思ったのは、NHK BSのドキュメンタリー「BS1スペシャル 女性兵士たちのアフガン~米帰還兵と特殊部隊FTP」。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023129514SA000/
(NHKオンデマンドで見ました)

これは、米軍駐留下のアフガニスタンで、アフガン女性のみで構成された女性戦闘部隊、FTP(Female Tactical Platoon)に参加したアフガニスタン女性たちの、その後を描いたドキュメンタリー。

通訳以上に危険な立場であったこともあり、家族や親類までもが死の危険にさらされている現実と、米国への海外避難が進まない切実な実情が正確に描かれており、学びの多いドキュメンタリーでした。

米軍がアフガニスタンで、通訳や戦闘員にまで女性を採用したのは理由があり、厳しいイスラムの戒律の元で生活している現地では、女性は血族以外の男性の前に素顔や肌を見せてはならないため、現地の状況を把握するには女性が最前線にいる必要があったようです。

バイデンは撤退時に多くのSIV(特別移民ビザ)を発行しましたが、その直後にトランプ政権に変わり、ここでも事態はうまく進んでいない模様。

多くの方に、まずは命の無事が保障されることを願いばかりです。
【引き寄せの法則が学べる自己啓発映画】

原題の「Fremont」のままだったら、おそらく観ることはなかった本作。
「フォーチュンクッキー」という邦題にした、配給会社ミモザフィルムズのセンスの良さを感じさせます。
これまでも、
「来し方 行く末(不虚此行、All Ears)」
「丘の上の本屋さん(Il diritto alla felicita、The Right to Happiness)」
「泣いたり笑ったり(Croce e delizia、An Almost Ordinary Summer)」
「ふたつの部屋、ふたりの暮らし(Deux、Two of Us)」
など、邦題に引き寄せられたミモザ作品は多いです。

さて、米・カリフォルニア州の都市フリーモントは、北米最大級のアフガン人コミュニティがある街です。
主人公ドニヤも、母国アフガニスタンのアメリカ軍基地で通訳をしていました。
アメリカ軍の撤退、タリバン政権の復活により、家族を残してアメリカへ逃れてきました。
そこで、中国系社長が経営するフォーチュンクッキー工場で働いています。
慢性的な不眠症に悩まされるドニヤですが、ある日、クッキーに入れるメッセージ作りを任されることになり、物語は動き出します。

難民問題というとシリアスになりがちですけど、この映画は脱力系で前向きですらあります。
登場人物たちが一風変わっていて、ドニヤに優しく寄り添います。
彼らからのアドバスが、いわゆる引き寄せ系で、彼女の人生も前向きになっていきます。

精神科医:
「港にいる船は安全だが、海に出なければ船ではない」。
フォーチュンクッキー工場の社長:
「メッセージは良すぎることも無く悪すぎることも無い言葉にすること。美徳は中庸にあり」、
「メッセージを長く書けた人の共通点は、人が好きなこと。そして、自分が好きなこと」。
同僚が突然カラオケでヴァシュティ・バニヤン「Diamond Day」を歌い出したりもします。

僕も一時期引き寄せ系自己啓発本を読みまくってました。
ジェームズ・アレン「原因と結果の法則」、本田健「ユダヤ人大富豪の教え」とか。
「人間が夢や欲求、孤独を抱えていることは、核の部分で皆共通しているということを描きたかった」
とババク・ジャラリ監督も言っている通り、どんな境遇で生きていようが、人間誰でも夢見て欲して寂しいんでしょう。

ドニヤ役で映画初出演となるアナイタ・ワリ・ザダは、アフガニスタン国営放送のテレビ局の司会者・ジャーナリストをしていて、メディアでのリベラルな活動からお姉さんとともにタリバンの標的となり、タリバンの復権により、2021年8月に国外に脱出した経歴の持ち主です。
心は弱っているのに周りに弱さを見せない、意志の強さを感じさせる名演です。
彼女が出会う男性をジェレミー・アレン・ホワイト(「アイアンクロー」など)が演じています。
彼は、この後、ブルース・スプリングスティーン役や、「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」出演を引き寄せています。

というような、とってもハッピー・フォーチュンな映画です。
きっと自己啓発できます。
あなたも、引き寄せた出会いが、人生をダイヤモンドのように輝かせるかもしれません。

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