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プラハの春 不屈のラジオ報道

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『プラハの春 不屈のラジオ報道』に投稿された感想・評価

ぶみ
3.5
もしこれを放送できたら、世界が変わる。

イジー・マードル監督、脚本、ヴォイチェフ・ヴォドホツキー主演によるチェコ、スロバキア製作の実話をベースとしたドラマ。
1960年代、チェコスロバキアで起きた民主化運動「プラハの春」において、人々に真実を伝えようと奮闘したラジオ局員の姿を描く。
主人公となる中央通信局で働くトマーシュをヴォドホツキー、ラジオ局報道部長のヴァイナーをスタニスラフ・マイエル、ラジオ局員のヴェラをタチアナ・パウホーフォバーが演じているほか、オンドレイ・ストゥプカ、マルティン・ホフマン等が登場。
物語は、本作品は実話をベースとしたものであること、またラジオが最大の報道機関である旨のキャプションが表示された後、1967年、大勢の学生が「我らに光を!」と叫びながらデモを繰り広げているのに対し、警察が武力で制圧するという、日本でいう学生運動さながらのシーンでスタートしたため、一気に本作品の世界観に誘われるオープニングとなっている。
その後、1968年となり、その運動をしている弟を持つトマーシュが、その行動を見逃すことと、自由な放送を目指すラジオ局の国際報道部の状況を監視することを条件としてラジオ局で働く様を中心として展開するのだが、恥ずかしながら、民主化運動「プラハの春」なる言葉は耳にしたことがあるものの、その内容は全く知らず、ましてや、その裏で奮闘していたラジオ局員がいたとは知らなかった次第。
前半は、前述のように、当局のスパイとしてラジオ局に送り込まれたトマーシュの姿が描かれ、比較的淡々と進行していくものの、自然に時代背景が何となくながら頭に入ってきたのは良かったところ。
そして、後半、ソ連がチェコスロバキアに侵攻、フェイク放送を流そうとする軍に対し、何とか真実を報道しようとする局員たちの奮闘が中心となってからは、一気にスピード感がアップ、常に緊張感が漂い、タイムリミット的な演出もあって、非常にサスペンスフルな展開となり、思わず固唾を飲んでその行く末を見守ることに。
クルマ好きの視点からすると、60年代の東欧車が数多く登場していたものの、流石に古すぎて一台も車種がわからなかったのは悔しかったポイント。
また、英題が『Waves』となっており、そのまま邦題にしては、さっぱり内容がわからないのだが、ラジオ電波の波動や人々のうねり等々、色々な意味を持っていることを考えると、なかなか絶妙なもの。
当局の検閲に対抗して真実を報道しようとするラジオ局員の姿は、まさに報道に携わる人々の根幹となすようなものであり、その精神力、行動力は見習わなければならないと思うとともに、「プラハを支援する」なるフェイク報道を盾に、国境を越えて戦車が入ってくる様子は軍事侵攻そのもので、あれから五十数年経った今でも、やっていることは全く変わらないと感じるロシアに愕然とさせられたのに加え、東欧車も勉強しなくてはと精進したくなった一作。

真実を報じないと。
3.9
「◯◯の春」

歴史上、「〇〇の春」と表現される民衆の革命運動は複数あります。

最近映画化された『ソウルの春』は、1979年の韓国の軍事政権下での民主化運動、そして、チュニジアから始まり、エジプト、シリアなど中東や北アフリカでドミノ倒し的に発生した「アラブの春」。

どれも、圧政によって抑圧された体制下で市民が自由を求めて蜂起する活動ですが、同時に、体制側によって、死者を伴う弾圧を招く結果となっているのも事実です。

日本史では、成功した時は「革命」、失敗した時は「〇〇の乱」、「〇〇の変」と呼ばれますが、「◯◯の春」のイメージは、その明るい言葉のイメージとは異なり、活動が実を結んだ「革命」ではなく、乱や、変であるとも言えます。

本作、『プラハの春』は、そんな◯◯の春、という表現を世界に広めるきっかけとなった、1968年、チェコスロバキアで起きた社会主義体制の民主化・自由化を目指す改革運動を扱った映画です。

■ 歴史的な経緯
1918年、オーストリア=ハンガリー帝国から独立したチェコスロバキアは、自由主義的な共和国として発展しますが、1938年、ナチスドイツが全土を占領。第二次大戦後もナチスドイツからソ連の支配下に置かれ、長く社会主義国家として歩んでいくこととなります。

そんなソ連も1953年にスターリンが死去し、次第に連邦の維持に陰りが見え始めた1968年に、チェコスロバキアで自由主義的なドゥプチェクが就任、過去のような自由主義時代に戻りたい国民は圧倒的に支持し、一気に期待が高まります。
これが、「プラハの春」。

その後、この動きが他国にドミノ倒し的に広がることを恐れたソ連が、戦車を伴う地上軍でチェコスロバキアに侵攻し、多くの犠牲が出てしまうことになります。

■ 映画についての感想
本作は、歴史的な事実を元に、フィクション要素を加えた歴史ドラマ。

こういった、軍隊による武力鎮圧をテーマにした映画では、全編を通して暗く、陰惨でジメジメとした映画になりがちですが、本作は当時チェコスロバキアに流入してきていた西側のポップミュージックがガンガン流れる中、物語が暗くなり過ぎずテンポ良く進む、とても見やすい映画でした。

タイトル、『プラハの春 不屈のラジオ報道』。
近年のロシアによるウクライナ侵攻でもまず最初にテレビ局が狙われたように、進行する側がまず最初に狙うのは、国民に情報を伝えるためのテレビ局であり、ラジオ局。

面白いのは主人公の設定で、もともと報道には全く縁のなかった、弟思いの一青年が主人公。しかし彼にはヒーロー的な要素は何一つなく、時には体制側にも流れそうになる、どこにでも居るような気弱な青年です。

それが逆にリアルであり、チェコスロバキアでずっとラジオ報道に携わり、侵攻下でも”不屈のラジオ報道”を続けた気骨のあるジャーナリストたちの覚悟を際立たせる演出になっていました。

どこにでも居るような青年の目を通し、
国の体制が、たった一人のヒーローによって変えられるほど生やさしいものではないと言う現実の中でも、個人として何かできることがあるのではないか。
そう考えさせてくれる、素晴らしい映画でした。

■ さいごに
「プラハの春」は失敗に終わり、チェコスロバキアには長い冬の時代が訪れます。
しかしその後、ゴルバチョフによる改革の中、チェコスロバキアは1989年に平和的な政権転換により民主化を達成。これは、血が流れない『ビロード革命』と呼ばれることになります。

さらに、その4年後、チェコスロバキアはチェコと、スロバキアに分離。
これも、◯◯の春ではなく、動乱でも、変でも、そして革命でもなく、双方が納得した上で国が分離するという、今なお、とても珍しいケース。他に類を見ないこの出来事は、「ビロード離婚」と呼ばれることになります。

本作は、人は歴史に学ぶものだということを思い出させてくれる、とても良い映画でした。
Omizu
3.7
【第97回アカデミー賞 国際長編映画賞ショートリスト選出】
俳優としても活躍するイジー・マードル監督の長編三作目。カルロヴィヴァリ映画祭で観客賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞チェコ代表に選ばれショートリストに残っている。

プラハの春、そしてソ連の侵攻をラジオ局員たちの目線から描いたポリティカル・サスペンス。正統派によくできた作品、硬派なテーマを過不足なく緊迫感をもって描いている。

少し長めの尺ながらテンポ良く進むストーリーテリングがいい。特徴的な演出は特にないが、全体的なクオリティは高い。演者たちの演技も素晴らしく、抑圧されるラジオ局員たちを上手く演じている。

最後まで自由を求めて闘うラジオ局員たち、抑圧してくる政府やソ連、そういった重いテーマをよく描けていると思う。当時の風俗を再現した美術や衣装もよく、撮影もダイナミックでいい。

このテーマを描くならそりゃ長くなるよね。歴史的な転換期を正統派な演出で紡いでいく。ショートリストに残ったのも納得、変わったことをしているわけではないがよく出来た秀作。

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