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アトロピア
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アトロピアの作品紹介

アトロピアのあらすじ

イラク戦争に派遣される兵士の軍事演習のために中東の街並みを映画セットのように再現した架空の町「アトロピア」で働く、イラク系アメリカ人の女優を主人公とする風刺ドラマ

アトロピアの監督

ヘイリー・ゲイツ

原題
Atropia
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
104分
ジャンル
ドラマ戦争

『アトロピア』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【サンダンス映画祭2025 グランプリ】
アメリカのヘイリー・ゲイツ監督作品。サンダンス映画祭でプレミアされ見事グランプリを受賞した。

隠れた傑作『24時間ずっとLOVE』のアリア・ショウカット主演ということでも注目していた一作。非常に面白い一方、これを手放しで称賛していいのかという想いもよぎる複雑な作品だった。

兵士の訓練用につくられた架空の国アトロピア、そこの役者と新しく来たリーダー役の男が恋に落ち…という物語。

これはもう設定で勝ちでしょ。予想外の方向へ転がっていく展開力、ブラックユーモアのセンスなどかなり好みだった。少し垢抜けない感じは受けたが、サンダンスの受賞作品っぽい尖った才能は感じた。

会場はかなり受けていたが、最後の字幕が出ると拍手が起こった。あながち突飛な設定でもないというのがなんかなぁ。戦争っていつまでたってもなくならないよなぁ。

エンタメとして大変面白いのは間違いないが、それで思考停止してはいけない。なぜ我々は戦うのか、戦う意味などあるのか。爆笑コメディでありつつ世界情勢をしっかり見据えたその姿勢が見事。とてもいい作品だった!
3.9
【空気感を操作される町、アトロピア】【東京国際映画祭】
■あらすじ
中東での戦争に派遣される米軍の兵士の訓練のために、中東の街並みを映画セットのように再現した砂漠の中の架空都市「アトロピア」。この架空都市で働くイラク系アメリカ人の女優、若い兵士、そして潜入したジャーナリストを主人公に、現実と訓練、仮想空間、そして隠された陰謀が入り混じるユニークな物語が展開する風刺ドラマ。ヘイリー・ゲイツが2019年に監督した短編映画“Shako Mako”で扱った題材を、長編劇映画として発展させた監督デビュー作。軍と映画産業のつながりが示唆される点も興味深い。“Shako Mako”に主演したアリア・ショウカットが本作でも主演を演じる。『君の名前で僕を呼んで』(17)のルカ・グァダニーノがプロデューサーを務めている。

■みどころ
没入型訓練用にイラクを模した町で働く役者のお話。
この映画で特定の国を模した街のセットがあることを知ったけど、映画の終盤にこのようなセットはアメリカの各地に存在することを知れて意外だった。

映画は架空都市アトロピアで雇われた女優フェイルーズの話を中心に架空都市の中で自分はもっと良い役を演じる事が出来るのではないか?と考えて役を演じる事に邁進したり反復する演技に登場人物を変えながらもキャリアに悩む姿を映す。

そんな彼女の前に元イラク派遣兵のアブ・ダイスが反乱分子役として配備される。フェイルーズとアブは役の観点では敵対関係ではあるが反復する演技を重ねていくうちに戦争の生々しさ、関係性の生々しさの両方が混在していく。
そんな彼らの関係性の変化とアトロピアで行われる演技の裏側が交錯し、複数の概念が浮かんでいくが…

本作の舞台アトロピアは戦争の臨場感を現出する空間であるが、そこには戦争の雰囲気を実際に反映する以外に劇場の一面をも持つ。
その劇場の一面を発するが故の劇場を提供する場の都合も当然存在する。
予算を使い切らないと来年の予算がヤバいよ~とか爆弾をセットしていたけど不発で撮り直す羽目になったよ~とか映画の打合せが戦争の舞台再現にも活かされているのも興味深い。
が、本作はそれ以上にフェイルーズとアブとの関係性が劇場きっかけで近くなるが、同時に劇場きっかけで離されてしまう諸行無常さが見どころだと思う。

フェイルーズとアブは徐々に惹かれ合っていくが、惹かれ合うにつれて生々しさが増す。その生々しさは男と女との関係、戦争の危機的状況の再現、本来の劇場で演じるペルソナとの乖離など…様々な生々しさが惹かれ合う過程で増していく。
学校の部活やバイトで付き合うカップルみたいなもんじゃんと思う人も多いが、本作はそのバイトというのが戦争体験空間というセンシティブな場所きっかけなのか単に男女の好意をそのまま反映するのではなく、戦争の凄惨さをどう再現するか?が絡む。
そんな男女の関係性、戦争の危機的状況、役割の反する行為など両者の乖離した関係性・距離感によってグダグダな展開に昇華していく部分が面白いなと思いました。

ある意味で、戦争体験空間という制度によって部活動で付き合うカップルのような関係性は生まれていくが、それと同時に上層部の無慈悲な指令によって関係性に変化を加えられてしまう夏の大会が終わって卒部&受験勉強で疎遠になるカップルみたいな出来事が政治的な都合で起こるのが特徴的で面白かったです。
ぶっちゃけ話運びは結構散漫してるし色々とグダグダに物事が運んで何か終わった感・体はなしてますよ感が否めないが、一見すると映画的に微妙な部分が戦争の本質と面白いくらい共鳴してるのが上手い。
人は戦争を演じていたとしても戦争の外側で営みを続けるし、戦争に備える事の捉え方や体をなす事に拡大するからこそのユーモアに帰結するのだなと。

役者として働くからこそのメタ的な目線とか、戦争・撮影の裏側・楽屋打上げなど様々な空気感をグダグダに往来しながら戦争で死なない為の環境作り・キャリア・大企業的しがらみを複雑かつユーモアに描く面白い映画でした。
オススメです。
025年 アメリカ🇺🇸

イラク戦争に派遣される米兵の訓練のために、中東の街並みを再現した架空の都市「アトロピア」が物語の舞台

2006年の設定で当時はブッシュ政権、イラク戦争は泥沼っていてこの年の暮れにサダム・フセインが処刑されました

なので「アトロピア」ではイラク人が敵、「本物のイラク人が演じている」という設定
虚構と現実の混在するアトロピアの世界
この場所での実地訓練自体が大掛かりなエンタメ(茶番)のようなのに、それをさらに皮肉たっぷりのユーモアで描いています
ここで起きているのは嘘の戦争、ここに住んでいる人々は全員偽物
そんなフェイクの住人がリアルな恋愛関係に...

主演のアリア・ショウカットのパワフルな演技にグイグイ引き付けられちゃいました
彼女が演じているのはイラク系アメリカ人でハリウッドでの成功を夢見ながらも「アトロピアの住人」から抜け出せない女優の役です

映画の冒頭「本物」のハリウッド俳優がアトロピアの見学&体験に来て絶妙な勘違いで笑わせてくれるのですが…
その俳優というのがチャニング・テイタム!
チョッと出演してドッカンと笑わして退場w

このような架空都市型軍事訓練施設はアメリカ国内にいくつも存在して新米兵士たちはここで実戦さながらの訓練をして派兵に備えるらしいです
フェイクの世界で訓練して実戦では現実味を忘れさせるようにするつもりでしょうかね?