ビリー・リンの永遠の一日の作品情報・感想・評価・動画配信

「ビリー・リンの永遠の一日」に投稿された感想・評価

naokit

naokitの感想・評価

3.3
ハーフタイム・ショー辺りから噴出し始めるPTSDのシーンが印象的…普通の人には楽しく感じる音や光で反応するシーンの生々しさが怖いのです。

そして、映画製作に絡む金持ちの醜さが露呈する展開を見せておいてから、この作品が作られているって事実の入れ子状態…アン・リーが意図的そうしてるとわかっていても、いや〜な後味残ります。
嫌悪と誇りの矛盾がせめぎ合うなか、選択肢は無いと言う上官のセリフが持つ現実感もまた後味が…

とにかく、いや〜な金持ち役のスティーブ・マーティンがハマってましたが、羽交い締めされ落とされる若造役の人が更に上行くハマり具合でした。^_^;
途中までよかったんだけどなーPTSDの苦しみがジワジワ伝わる感じとか、この戦争間違ってないか?って気づき出す、ど田舎保守派育ちの主人公の感じとかすごいよかったんだけど、あの爽やかな終わり方だと、結局はイラク戦争を肯定しているように見える。
肯定していなくとも軍人万歳な感じがした。
それとも物凄い皮肉なバッドエンドなのかな? なんか腑に落ちなかったなあ。

とはいえ稀に見る良い邦題。
NasshY

NasshYの感想・評価

1.0
Lazy writingの代名詞。
キャラクターも、構成も、ダイアログも。
特にダイアログはクソ真面目な会話の途中で吹いてしまうレベル。

物語ろうとしてるメッセージはすごくいいのに、微塵も伝えられてない。
前半はただもったいないなーって思って見てたけど、後半になればなるほど、逆に実際命を張って戦ってる人達にかなり侮辱的な節が増えてきて、怒りに変わってくる。

制作のプロセスでオリジナルの脚本からどこまで乖離してしまったのかわからないけど、マジで失礼ってレベルじゃない
何かと忙しくリラックスできないアメフト観戦でした。
デスチャは後ろ姿と遠目のみでした。
戦争前
戦争中
戦争後を描いた作品

英雄になったビリーリンのある一日を描いた作品なんだけど
ストーリーがどこに行き着くのか結局わかんなかった

なんか作中「戦争を美化して映画化するのは反対」的な展開になるんだけど
現にこの映画がそれな訳で。

なんかやってることと言ってることが違う気もしました

別につまんなくは無いんだけど面白くも無かったです。

なんだろう、ここまで普通すぎると逆に感想が出てこないな

結構期待してたので少しがっかりです
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[この映画のBest俳優]
クリステン・スチュワート
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆☆
80点
215

これは良いなあ。自分がいるべき場所を悲しいような愛しいような感じで見つける様。じんわり滲みる良作。
ダオ

ダオの感想・評価

4.1
2016年に英・米・中国でつくられたアン・リー監督作品。日本では未公開だったのですね良い映画なのになぁ。

イラク戦争にて上官を救うべく特攻した青年が英雄に祭り上げられることになった結果……。製作に中華資本が入っていることから映画を地で行っているんですかね? 

にしてもヘビーなお話でした。なにがヘビーって、世界は姉さんを除いて何もかもトチ狂っているのに、それゆえに真っ当に回っているという事実。

だっておかしいでしょう? あんな青年という名の「子供たち」ばっかりの小隊がマシンガンぶっ放してるんだぜ! 

もっといってしまえば、昨日まで改造車に乗って悪党演じていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)が、今日は小隊率いて人生哲学説いてるんだぜ! 

チア・ガールの女の子ちゃんに鼻の下のばしてしまいました、ゴメンナサイ、お名前何ですか?
つよ

つよの感想・評価

4.2
イラク戦争中の現地で偶然撮影されていた映像でヒーローにさせられた軍人。
過酷な現場と、持ち上げられたり利用される現実。
本人のストレスは、映画を観た自分含め他人には理解できないだろうな。
デスティニーズ・チャイルド出るんだと思ったら後ろ姿。
映像も良かった。
風来坊

風来坊の感想・評価

3.5
イラク戦争を題材にしたベストセラー小説が原作という事ですが、原作は全く知りませんでした。

兵士として普通の事をした筈が英雄に祭り上げられ、他人が求める英雄像と自身のギャップに苦悩する若い兵士の心情を回想とフラッシュバックを用いて丁寧に描いています。

愛国心を煽るために兵士達をプロパガンダとして政治利用する国や軍の汚さが際立つ…。戦場を出ればまだまだ人として未熟な若者ばかりで、そこにつけこむ辺りが下衆ですなぁ。自分達の意思とは別のところで理想の英雄像を勝手に作りあげられてその希望に応えなきゃいけないのは気の毒でしかない…。

回想での戦地の会話や凱旋先での会話などをメインとした構成なので、派手な戦闘シーンなどは無く戦争映画としては地味です。
クリステン・スチュワートさん、クリス・タッカーさん、スティーヴ・マーチンさん、ヴィン・ディーゼルさんが脇役で出演していますが、メインのキャストは日本では知名度が低いのでこの辺も日本未公開の理由なんでしょうか?

アン・リー監督は叙情的な映像と色彩豊かな演出を好むというイメージですが、この映画ではその辺は抑えている印象。色とりどりの料理や華やかなショーのシーンでは少しその片鱗を感じました。
ハーフタイムショーの華やかさと主人公が感じる「俺は何でここに居るのだろうか」という場違いさと疎外感は対比の演出は見事でしたね。

チアリーダーとの関係があまりに急なのと、まるで長年付き合っているかのような感じは馴染めなかった…。お姉さんや家族との関係ももう少し説明があっても良いんじゃないかと残念に思うところ。
あとスタジアムの裏方がホントにクズ…あんなの働かせてはダメだろう…。

とにかく地味なのでこの辺好みが分かれる所でしょう。英雄と祭り上げられた1人の兵士から通した、戦争や政治や暮らしへの不信感や疎外感を描き出した良い映画とは思います。ただ面白いかと聞かれると、困ってしまう作品ではあります。
イラクの戦場で英雄的な活躍をした若き米兵士達。その活躍を褒め称えるため急遽帰国を命じられ、ダラスカウボーイズの試合に招待されたり映画を作るぞと言われたり思いもしない忙しい日々を過ごします。
その母国の歓待セレモニーの中で彼らの感じる戸惑いというか予期しなかった苦悩を描きます。

戦場に行って得たもの失ったもの、俺たちが戦場に行き母国の為に戦った事の意味は?
知らぬうちに自分はPTSDになっていたのだと感じる主人公の米軍の兵士リン(ジョー・アルウィン)。

戦場での生死を賭けた生々しい戦闘場面と母国のフットボールの試合における華々しくショーアップされた熱狂に熱くなる母国が交互に現れる。
エキジビジョンの舞台の上に立ち、戦場がフラッシュバックする主人公の姿が戦争批判とも少し違う虚しさを感じさせました。
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