同名小説の映画化。原作者である武田綾乃も、監督・脚本の井樫彩も若手と言っていい女性作家、クリエイターで、主演の南沙良、馬場ふみかも若手実力派俳優。
あまり、女性とか若手とかいう形容詞は、いまの時勢相…
それぞれに不幸を背負いながら、それでも生き生きと暮らしていく二人がとてもよかった。
母親から「愛してる」という呪文で経済的な虐待を受けている主人公、母親から身体を売る事を強要された過去を持つ相方。
…
それぞれが子供を大切に養育してない家庭で育ち、モラトリアム期の中で葛藤しそれでもこの社会で生きようとしていく話でした。
殺されかけたのに窓際でまたよく寝れるなー、とか駅から遠くてもセキュリティもっ…
かなり序盤のシーン。
河合青葉が演じる宮田母が、
バイトと大学で疲弊しきっている娘に対しご飯を作る事を要求して、挙句そのご飯を食べずに仕事に行く。
行く直前に娘に対して「愛してるよ」と言って出て行く…
タイトルが最後に入る映画で、作劇がうまくいっているものは無条件で好き。
特に好きなのは
「人間が嫌いだから」と言って、「私を人間扱いしてくれるから好き」というセリフの応酬。ぐっときました。女性同士…
3人はお互いの不幸を理解していないし、しようとしない。
不幸を比べたらもっと不幸になるし、他人の不幸を理解する事はできない。
でも、幸せになるにはなんらかの形で他人の力が必要。
それは友達であったり…
セリフままは覚えられかったけど、
自分の不幸を誰かと比べ始めたら、それは不幸中毒の始まり。
からの、
誰からも愛されなくても、自分で幸せと思える人生を生きたい。
というお話。
三者三様の毒親に育て…
Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会