相変わらず非常に個人的なアイデンティティの不安とその解凍を繊細なモラトリアム期間によって描き出していく。
物語が直線的な構造を持たないことを象徴するように、登場人物たちも同じ場所をグルグルするような…
【私にとっての方言を探しに故郷へ戻る】【東京国際映画祭】
■あらすじ
『キムチを売る女』(05)、『柳川』(21)などで知られ、中国と韓国で活躍するチャン・リュル(中国語読みではチャン・リュー)が中…
[中国、時間の混ざり合う朽ちた撮影所にて] 90点
大傑作。チャン・リュル長編15作目。新作が釜山映画祭のコンペに出品されたかと思ったら、同じキャストで製作された別の映画が新作として東京国際映画…
夢を諦め恋人とも別れ故郷に戻った女性の日々を描いた映画。
構図や色味は好きだしオフビートなテンポも苦手ではないんだけどハマらず。
題材になってる方言と標準語がどれくらいの違いがあるのかとか分からな…
【開空間に、心、揺蕩う】
動画版▽
https://www.youtube.com/watch?v=zbyO9sHChlU
第38回東京国際映画祭にて最優秀監督賞と男優賞(ワン・チュアンジュン)を…
中国のベテラン監督らしい細やかな演出が光る、佳品。
上海で女優として働く春樹は映画の主役に決まるが、四川方言が話せず、外される。
失意の下、恋人と別れ、故郷の四川省成都に舞い戻り、取り壊しが決ま…
キャメラ位置に押し付けがましさがなく、被写体との慎み深い距離を維持している。
かと思いきや、『キャット・ピープル』もびっくりな猫の目線ショットや、ドローンでの大ロングが紛れこんでいたり、女性の歩みを…
変わりゆく街(成都)を切り取るという意味ではとても美しく切なく撮られていたと思うけど、その中で描かれる物語はピンとこず。
4人の食卓シーンはくすくすしたけど、春樹と先生の問題は長引かせるだけ長引い…
各シーンはすごくいいんだけど、それを1本に繋げた時に作品としてはあんまり面白みを感じなかったなぁ
なんかあざとさを感じてしまった
舞台となる都市を丁寧に見つめるチャン・リュルの特徴は今作もしっかり…