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おくりもの 4Kレストア版
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おくりもの 4Kレストア版の作品紹介

おくりもの 4Kレストア版のあらすじ

南イタリアの過疎化が進む田舎の村に暮らす老いた男。ある日、老犬の埋葬を手伝ってくれた青年たちが、携帯電話と共に1枚の紙きれを忘れていく。それは、個人的な目的で撮影されたヌード写真だった。後日、老人は村で1人の女性に目を留める。その女性は、写真に写っていた人物だった…。

おくりもの 4Kレストア版の監督

ミケランジェロ・フランマルティーノ

原題
IL DONO/The Gift
製作年
2003年
製作国・地域
イタリア
上映時間
80分
ジャンル
ドラマ
配給会社
グッチーズ・フリースクール

『おくりもの 4Kレストア版』に投稿された感想・評価

sonozy
4.0
ミケランジェロ・フランマルティーノの長編デビュー作。
舞台は監督自身の祖先の地、南イタリア・カラブリア州の廃村寸前の小さな村。

一人孤独に暮らす老人は、衰弱死した飼い犬を若者たちの助けを借りて埋葬する。

若者たちが置き忘れた携帯電話とポルノ写真を見つめる老人。
はっきりとは読み取れないが、忘れていた欲望・好奇心が動いたようにも見える表情。

自転車で急坂を登る、買い物代行のようなことをしているらしき物憂げな表情の若い女性。
途中で村人の車に乗せてもらい、老人が入っていた床屋に荷物を届けるが、床屋の店主は彼女を椅子に座らせ待たせたまま、店を閉めてしまう。
不審さを感じ取った様子の老人は、やがて彼女の置かれている状況を知り・・・

監督の祖父が演じているという老人の表情、感情の変化。
生・性・恋・哀・死...

村のおっさん連中、二人の老女、タバコ屋の女主人...俳優ではない人々だからこそのリアリティ。

そして、タイトル『IL DONO / The Gift / おくりもの』の意味が分かる後半からの、ちょっと予想外のラストへ。
(このラストも、ん?失敗してない?的な可笑しみを漂わせたままというのも絶妙)

“言葉に頼らない映像作家”ならではの様々な情感が拡がる読後感です。
[終わりを待つカラブリアの村]

『四つのいのち』『洞窟』などスローシネマで世界を魅了するフランマルティーノの初長編作品。舞台となるカラブリアの小さな村カウロニアは、1950年には1万人以上の住民が暮らしていたが、今となっては数百人程度まで減ってしまった。そんな寂れた村で暮らす人々の物語である。主人公は山の上で農業を営む老人と、村で唯一くらいの若い女性である。彼らを含めた住民の時間は止まって見えるくらいゆったりとしていて、印象的な波打ち際に転がる廃船や山に捨てられた廃車のように、無気力に終焉を待っているのだ。恐らくなんらかの精神的病を患っていそうな若い女性が、村のおっさんたちの性のはけ口のように使われているので、他の作品に比べると(比べなくても)かなり生々しさとグロテスクさで溢れている。山肌を直接町として切り開いたような地形をしているので、子供がボールを落とすとあれよあれよという間に下へ下へと転がっていくシーンが印象的。いつものごとく全く会話が登場せず、あっても全く重要でない感じ、フランコ・ピアヴォリなんだよなぁ…今回は人間と土地の話だし(作風は全然違うんだけど)。

ミケランジェロ・フランマルティーノは初長編『The Gift』も併せて観たけど、結局『洞窟』が一番好きかな。
ヨラ
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