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在日韓国人の俺は日本人なのか、韓国人なのか?



在日韓国人の松江哲明が自身のルーツを知るべくドキュメンタリーを撮った…!

韓国人の爺ちゃんが死にそうな所、主人公の哲明は眠くて爺ちゃんの所へ行かなくて、爺ちゃんは「哲明のバカヤロー!」って死んでいった、って話があるんだけど、園子温の映画に出てきそうw

結構グッと来る所とかあって面白いっちゃあ面白い。

ただ、この映画の最大の弱点は、僕らと全く関係しない所なんだよね。結局は僕ら以外の人の話で、それが僕らの人生やアイデンティティと関わってくるかといえば、そうでもない。
彼がなぜそこまで人種にこだわるのか、そしてそれを知って何が変わるのか、全く描かれない。
これは結構致命的。
劇映画でいうところの、主人公の動機が全くない様なもの。
〈戦後日本ドキュメンタリー映画再考〉
日本映画学校:寺田靖範と松江哲明
18:30開映

やがて曖昧になっていくと思われたが、結局白黒がはっきりついてしまう、そのことのかなしさ。
正直、どうだっていいわけじゃん
けど、それでも付いて行くってことはソイツに魅力があるからってことなんだろうな
監督がトークショーで言っていた「移民の映画」という表現がしっくりきた。紛れもない家族の愛の物語。在日という特殊性があるからドキュメントが始まったけれども、語られる多くのことは家族としての普遍的な問題が多い。なぜ中国やアメリカでは変な感じがしないのに韓国だと変なのか。何で松江にして、松江という苗字に墓石まで拘ったのか。些細な真実が、ドキュメンタリーという客観性を通して初めて発見される。
それにしても韓国に行くシーン。おじいちゃんの生きてきたリアルに対峙し、アリランが流れる。あんなの泣いちゃうわ。お父さんの言っていた生きていて健康で、家族がいる、という言葉も印象的。生きていることに感謝できる良い作品だと思う。
見る前に飲んだアルコールのせいでぶつ切りなので再見します。
#2017 #劇場
牛丼狂

牛丼狂の感想・評価

3.0
ずっと見たかった松江哲明の日本映画学校の卒業制作作品。韓国人でありながらも(そもそもなにをもって韓国人というのか)日本人になりきろうとした祖父のルーツを追うのを軸として、現在の家族および自分のアイデンティティを模索していく。
在日であることを知りつつも実感がわかずに苦難し、とにかくすべてを知ろうとする監督本人と、考えても仕方ない事実として軽く受け止めている妹の関係がおもしろい。妹の端的なナレーションで苦難する監督本人が浮き彫りになっていく。
監督本人と妹含む周囲の温度差や、自分があくまで韓国人だという自覚が持ててないさまをコミカルに描くことで、かろうじてプライベートな記録映像を作品に昇華できている。
☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

面白かったのだが。最後に自分の意見をはっきりと示さずに、曖昧な立場を貫くのは如何にも松江哲明らしい。

2010年9月11日 ポレポレ東中野
在日であることの命題性に気がついて悩みだす監督自身のドキュメンタリー。彼が親戚や関係のある人間にインタビューして回ったり、終には韓国にまで行くことで自分なりの在日であることに対する答えを見つけ出す話。
個人的におもしろかったのが監督に対照的な監督の妹。お兄ちゃんがあれこれ悩み出して行動してそうしてたどり着いた答えに近いものを、妹はとっくに見つけてる。男女の温度差が明確に出てる。映画にまでしてしまうところにもでてる。
植物

植物の感想・評価

4.0
ほのぼのとマイペースに「在日韓国人であること」を考えるドキュメンタリー。良作。
松江監督が若くて可愛らしい
らしさってのは昔からあるのだと感じられるほどに、卒業制作なのに十分な完成度
迷子の松江ちゃんが、急に韓国に目覚めて、変に温度差がある様子がシュール
妹が、ある意味、彼の世代の受け止め方としては一つの真理で、悩める松江青年に対して、能天気な彼女のナレーションが包み込む編集は、象徴的
三世代で、あげる旗が変わってくるのが面白い。はっきり言って全く知らない人たちなのに、その上げている旗に納得できる感じが、短い中で一人一人からうまく引き出せている裏付けだろう
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