蟻の兵隊の作品情報・感想・評価

蟻の兵隊2005年製作の映画)

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

3.6

監督

出演者

「蟻の兵隊」に投稿された感想・評価

midoota

midootaの感想・評価

3.8
あまりにも知らないことが多すぎる。
真実は一つしかないはずなのに認めて貰えない。
被害者でも加害者でもあり、だからこそ戦争は繰り返してはいけないという想いが強く響く。
真実を知るため、明らかにするために会う人々の色んな感じ方と奥村さんの在り方に何回も心を突かれる。
ドキュメンタリーとはこんなにすごいのか。

このレビューはネタバレを含みます

途中で蟻が芋虫を襲うカットがあるんだがこれはどうも蛇足
しかしゆきゆきて、神軍以来というキャッチコピーに恥じない名作
植物

植物の感想・評価

5.0
痛みを伴うドキュメンタリー。登場する元兵士がとても味わい深い人物なので映画にぐっと惹きこまれてゆく。
後日 書籍を読んでやっと内容の全貌を理解。酷い事件。
空

空の感想・評価

3.5
戦争が終わったのに中国の内戦にそのまま「軍の命令」として残った部隊が中国で戦い、捕虜となり日本に帰ったのは昭和29年。但しその部隊が軍の命令として残ったとなるとポツダム宣言に反することになるので傭兵、志願兵として残ったということになった為裁判をおこしたという人々の映画。

最初の靖国神社に来ていた焼きそばを食べる若者に「何をしにここへ?」と聞くと「今年もいいことありますように♪って」というのが笑える。

内容は傭兵とされた部隊が中国でしたこと、中国を訪ね中国人らに当時のことを尋ねること、傭兵(とされている)なのに自害する時に「天皇陛下万歳!」と言って逝った戦友のこと、どれもこれも胸に刺さる。

南京に限らず中国人に酷いことをしてきたのは間違いないのだろうと思った。そしておじいさんも仰っていたが、「強姦するメンバーに自分がいたら断れたか?」という問いに「断れなかったと思う」というのが戦争の恐ろしさを物語っていた。

逃走した日本人部隊の警備員の「子」に「何故逃げた!」と憤るシーンではきっとどれだけ年をとっても戦争の時の話をするとその時に頭は戻ってしまうのだろうと思うと切なかった。


戦争は終わったのに軍を残留することに決めた参謀の同期でそのことを証言した90過ぎのお爺様が何も話せない寝たきりなのにその人が来て裁判の報告をすると嗚咽していたのを観て人の悲しさがひしひしと伝わる。

戦争で殺人マシーンを作っていくこと、戦争がなかったら普通に暮らしていた人々のこと

蟻の兵隊

蟻としてしか生きられない人々の悲しみをみた。
そして誰もがそうであろうことも
Sng

Sngの感想・評価

3.5
静かな闘いを続ける人達を映す池谷監督、2作目の鑑賞。第2次大戦後も中国山西省に4年間残留した奥村さんが、中国に足を運び関係者や残された書類を探りつつ、日本が戦後隠してきた事実を明らかにしていくドキュメンタリー。ポツダム宣言後も皇軍を組織せよと軍部から公式な指令が出ていたこと、民間人に対する虐殺や強姦が当たり前のようにあったこと、兵隊を置いて逃げ帰った上官たちのこと。オバマ大統領広島訪問の翌日に見る、戦争の真実は、決して優しくなかった。
北村

北村の感想・評価

5.0
⚫︎昔の日本がしてしまった事、された事をもっと知る必要があると思った映画。

⚫︎ポツダム宣言後にも中国で戦いを続けた日本兵の話。終戦後になぜ戦死しなくてはならなかったのか、、、

⚫︎奥村さんの「いろんな方に「今更」とよく言われるが、そんな事は全くない。」の言葉は正義への熱意。

⚫︎マイルドゆきゆきて神軍。

⚫︎加害者でもあり、被害者でもあることを伝えてるのもいい。
光の当たる場所だけを描いては薄いドキュメンタリーになってしまう。

⚫︎もし自分が残留した日本兵で無事に帰ってこれたとして、奥村さんのように仲間を思えるだろうか、、、泣

⚫︎隠そうと必死なものはいつか明るみにでる、奥村さんの行動はどんな形であれ絶対身を結ぶ。泣

⚫︎戦争中に日本兵から暴力行為を受けた中国の女性が、奥村さんに対して許しの言葉や励ましの言葉を向けるシーン。。。泣

⚫︎小野田さんが日本がした戦争を正当化するのは、自分自身を正当化してるのではなかろうか、、、
Makoto

Makotoの感想・評価

3.5
かなり前だが、文庫本の原作を読んでこの史実について知ってからこの作品を観る。

今でも覚えているのは、助けようと奔走した元参謀が寝たきりの中大声で泣いていたシーンだ。
最後まで助け切れなかったことを悔いて生きていたそうで、そのエピソードも心に残った。

このような史実も広く知ってもらいたいと思う。
Preston

Prestonの感想・評価

4.0
世界には、自分が全く知らない人生を歩んでいる人が確かにいる。
kajiwaratk

kajiwaratkの感想・評価

3.7
2014.7.26 DVD
2600人もの日本兵が司令官の命令により終戦後もなお4年にわたり中国に駐留し中国国民党軍の傘下で戦うことを余儀無くされた「中国山西省日本軍残留問題」について取り上げたドキュメンタリー映画。とにかく考えさせられる作品だった。
政府はこの残留兵たちをあくまで自らの意思で残った兵士とし軍の関与を認めず、元残留兵たちによる恩給支給の求めも最高裁で棄却されている。元残留兵で原告の一人でもある奥村氏が主人公。
恩給支給=ポツダム宣言で定めた武装解除に違反した事実を国が公式に認めることになるため勝訴する可能性は薄いと語るも、残り少ない人生のけじめとしてとにかく真実を知りたいと中国に渡る。
話のメインは、大量の部下の残置と引き換えに戦犯の追訴を間逃れ早々に帰国した日本軍将校と国民党軍幹部との密約の証拠を追い求めた旅である。
特に印象的だったのは、自身が初めて一般人を殺めてしまった村へ行き当時を知る人達と会話をする部分で、時折軍人のスイッチが入るところ。宿に帰り反省するこの小さな老人の姿に、私たちには想像できない位深く刻まれた心の傷を感じる。
その後も真実を追い求めた奥村氏だが、この映画が公開された5年後の2011年に亡くなったそうだ。
日本では戦争のことについて教えなさ過ぎると思います。知ることは大切です。