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映画史特別編 選ばれた瞬間
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『映画史特別編 選ばれた瞬間』に投稿された感想・評価

4.5
『映画史』のダイジェストというか予告編的な趣。そもそも『映画史』自体100年分の映画の予告編みたいなものだし、数世紀に渡る芸術/人類史と映画をモンタージュしていく編集者ゴダールを楽しめばいいと思う。

まず「映画の歴史」をあらゆる作家/作品(ショット単位)に分解し、芸術史という文脈の中ではなくそれ自体をパラレルに捉え直そうという視座のスケールが恐ろしくデカい。

見せ方も「イメージ」などという表層的なレベルではなく、ボードレール→狩人の夜→クリムトなど扱う主題の大きさに反して、一見関連性を見出し難い私観で(しかし大戦→ホロコースト→A・ムンクなど一次元的な例もある)縦横無尽に飛躍していく。
多重露光から前後のイメージを点滅させ、同一画面上に情報を詰め込むなどアプローチを少しずつズラしているのも細かい。

個人的にはバザンの著作「QU'EST-CE QUE LE CINEMA」(映画とは何か。ゴダール特有の全て大文字表記)からの剽窃で始まる、3Bの抜粋に最も感銘を受けた。
フランク・ボーゼージなど世代的に観ることの叶わなかった、ロストフィルムまでも視野に収めようという姿勢こそ現代に欠けている野望ではないか。

長らく途中放棄している『映画史』は自宅でもスクリーンでもない、大学か芸文センターの視聴覚室で一人向き合いたい。
針
3.8
ゴダールが1988年から98年に渡って製作した、全8章に渡る大作シリーズ『ゴダールの映画史』から抜粋&再構築された一編。ビデオ映画だったシリーズを劇場公開のために一本分にまとめたものだそうです。自分は原典のほうは未見(観られる機会があるかな……)なのですが今作は80分ちょいにまとまっていてすごく観やすい。わりと好きかな。


★★これはまー、60年代以降の”オリジナルなき芸術世界”で差異と脱臼の映画を作り続けてきたポストモダン作家ゴダールが、行くところまで行った境地のひとつ、というふうに超乱暴にまとめられそうではあります。過去のさまざまな絵画、写真、映画、映像の膨大な引用&コラージュという、断片の切り貼りによって拵えられた(言葉ではなく)イメージによる映画史、というのがこの作品な気がする。尺で言うと元の3分の1しか無いようだけど、大枠自体はこの『特別編』でも違いはないんじゃないかというふうに(勘で)思う。

映画史と銘打ってるけどもちろん教科書的な編年体のそれではなくて、雲のように風のように、気の向くままにめちゃくちゃに、闇鍋的にごった煮に! って感じ。
引用されてる映画は(拾い切れないけど)、『めまい』とか『鳥』とか。『ライムライト』とか。『狩人の夜』とか『カリフォルニア・ドールズ』もあって、古めの映画をてきとうに観てるとちょこちょこ知ってるのがありそう。総じてヌーヴェルバーグ一派が高く評価した監督&その作品群ではあるんだと思う。

絵画の引用も意外なほど多いです。マネによる近代絵画の出発がうんぬんとかも言ってたし。あとは文学者とか哲学者の言葉の引用も多い。映画監督らしき人の顔写真も大~量に出てきて分かったり分からなかったり。フリッツ・ラングとかファスビンダーとか。でもヴァージニア・ウルフとかもいたから、作り手が引きたいと思ったものが縦横無尽に引用されてるだけで固いルールとかは存在しないんだと思う。

表現的には多重露光とかディゾルブ的な、二種のイメージを同時に重ね合わせてる瞬間が多かったような。音声もほぼ常にふたつのものを流してる感じがしました。新たに撮ってるシーンもあるにはあるけど、全体的には撮影の映画ではなく断然編集の映画かなぁ。
そうして映画史というものを、人類の営みのひずみと暴力、それに対するささやかな祈りみたいなトーンを中心にさらっさらっと描いていくような感じがいいねと。


★★さて、じゃあ作品全体の狙いはというと……。他の人たちが作ってきたものを編集・再構成して自分の映画にしちゃう。つまりズル!……ってことではなくて😆、物語やテーマではなく「映画というメディアそのもの」を描くという彼の(たぶん終生の)主題が、ついには映画そのものを素材に展開されちゃってるという点で、ある意味到達点なのかなーと。
しかし、それを自分がどう観たかっつうときわめてPV的に流して消費したという感じが強いです🤪 超怠惰な視聴者な気はしないでもないけど、事実だからしょうがないですよね😇 内容とかメッセージはほとんど覚えてない代わりにわりと心地よかったです。でも一応中身は元のシリーズとほぼ同じ?章立てで区切られていて、それぞれで提示してることが違うっぽかったのでそのへん意識しながらもう一回観てもいいかも。


★★その他思ったこと3つ
①ゴダールお得意の(言い方超ひどくてすみませんが)催眠御託ナレーションと、画面内に意味深な文言をダーンと太文字で表示するあのスタイルって、たぶん根っこは一緒なんじゃない? と思ったり。これって役者のセリフという形以外で言葉というものを映画の中に取り込む際のふたつの手段だと思う。んでこれって両方とも、強い物語を形成せずその場の断片的なイメージにとどまる各ショットをゆるやかにつなぐための呼吸やBGMみたいなものなんじゃないかと。ようするに意味によって繋がっていかないバラバラの部品に、多少の説明を加えることで映像を空中分解させないためのカスガイみたいなものであって、それ自体では独立できないしそこに根源的な意味はない、理解のよすがにはなるけど。そういうものがこの人の映画における言葉の使い方のひとつの形、というふうにこれを観て初めて思ったなぁ。でも実際は分かりません。
ゴダールのナレーションって自分は狼少年感があると思ってたんだけど、ナンセンス味もありますよね。大半はどっかから引用した警句箴言みたいなもので、たとえば小説の文章みたく、つながり流れていくことでひとつのイメージを形成していくことはない。セリフじゃないからドラマにもならないし、物語を語っていくこともない。なので結果的には映像や音楽に対する従の存在であると思うし、聞き流しBGM的なものとして聞くとはなしに聞き流してしまうことが多いかなー。んでそれでいいんじゃね!、というふうに自分に都合のいい形で納得いたしました👍(観終えたあとにナレーションで言ってたことを何ひとつ覚えてないので……)

②自分は晩年に撮られた『イメージの本』と『さらば、愛の言葉よ』を先に観たのですが、ああしたスタイルはたぶんこの『映画史』前後に確立されたものっぽい。そして身も蓋もないことを言っちゃうと、こっちがあるなら晩年のあれこれは別になくてもいいような気もしちゃう(申し訳ない)。あの2作の映像&音楽をぶつぶつ寸断していくスタイルは映画をPVに「堕させない」という点ではある意味いいのかも、とか思ってたのですが……。わりとふつうに音と映像をなめらかに流していくこちらを観ると、断然こっちのほうが心地よいと思ってしまった(笑)。何よりぶつ切り多いと集中力が持たなくて気持ちが疲れてしまってね……。でもこれは自分だけの感想ではない、という確かな予感があります!

③余談。こう観ると蓮實重彦の推してた監督&映画群ってほんとにゴダール(ヌーヴェルバーグ)ときれいに一致するんですね。というか彼がヌーヴェルバーグの色濃い洗礼を受けて映画批評を始めたってことなんだろうし、フランス滞在中に観てた映画が同じものだったってのもあったりするのかな?(アンリ・ラングロワが作ったシネマテークのコレクションを観るために彼も通ってたんじゃなかったっけ? 全然違ってたら申し訳ないです)
フランスのヌーヴェルヴァーグを代表するゴダールが、全8章、4時間26分に及ぶ『映画史』を83分に再編集した特別編。Blu-ray・DVDの発売は日本のみであり、フランスよりもゴダールのフィルモグラフィーを商業的に網羅できる環境が整っていることは「気狂い」ではあるが非常に喜ばしい。ゴダールと言えば、『勝手にしやがれ』(60)や『軽蔑』(1963)など前期の作品が挙げられるように思うが、後期の作品もみなければいけないのはブックレット所収の堀潤之さんの解説通りである。

とにかく観なければならない。ゴダールの引用がある程度分かるなら。ディズニーの『白雪姫』を観たのなら。これから映画史を学ぼうとするなら。20代の内にみれてよかったと思う。それだけ83分であろうと引用は膨大だし、モンタージュは凄まじいし、ゴダールの思考に触れられたのはとても貴重である。

以下、選ばれた瞬間を観てからで。

そうは言っても、映画史について何も教えてくれない。というか正史を全く教えてくれない。何が何だかよく分からない(好き)。シネマトグラフを発明したリュミエールの歴史から知りたいというのなら、全く参考にならないのは間違いない。どこまでいっても、ゴダールがモンタージュで語ろうとした映画史だ。

ただフランス語で物語は「histoire」で、歴史と同語である。それなら、歴史とは主体が物語らないと始まらないし、ゴダールは「histoire」の語の通りに、ひとつの作品を想像/創造したと言えるだろう。

本作の冒頭で印象的な語は「投射」である。映画は映写機でスクリーンに投射されることで現前する。そのありようの重要さから、映画は映画館でみることの必要性が語られるのだろう。それは全く否定されることではないし、擁護したいことだ。

しかし本作はヴィデオ作品である。それならこの「投射」はもっと抽象的なことのはずである。

物語=歴史に〈私〉を投射させること。しかも全く了解不能なイメージに身を置くこと。このことこそゴダールが語ろうとした気がするし、それが「映画」だ。そしてそれが重要なら、映画館は最もそれに適した形式であるだけで、絶対では決してない。

映画史とは「何だか分からないもの」「ほとんど無」と結論づけ、思考の混沌へと誘う本作、そしてゴダール。だが本作を投射された〈私〉は思わぬところで思考が発火する予感が漂う。きっと本作で引用された作品にいつの日か出会い直し、そう言えばゴダールも引用していたとその重要性に気づくはずである。そんな発火点をあらかじめもっていることは、人生の糧に違いない。

映画において「人生こそ主題」とゴダールも言っていた。彼の思考を後世に繋ぐためにも、とにかくみなければならない。

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