随所に中国共産党を持ち上げているような演出があって気にはなったものの、舞台となる地方の村で素朴な生活を送る農民たちを詩情豊かに撮っていく映画の世界の美しさにいつしかうっとりとしてしまい大した瑕瑾には…
>>続きを読む後に「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)を作る陳凱歌の監督第1作。地方に伝わる歌を収集している八路軍の青年が、ある村を訪れる。貧しい農家のむすめの歌。お互いに魅かれる恋心。繊細で美しい表現。
シネマ…
大昔、学生の頃に「こんなにも情感豊かな映画を作るんだ」と、本作で初めて中国映画を観たときにそう感じました。突然、高らかに響く古(いにしえ)の民謡が心に沁みます。
舞台は1940年代の中国。民謡収集…
チェン・カイコーさんのデビュー作😳
黄色い大地、という題名だけあって映し出される風景は広大で美しい。しかしそれに対して主人公の少女が置かれた状況は余りにも窮屈で救われない。少女1人の叫びががまるで多…
親の意図による縁組がいつか訪れるのを恐れている娘。
民謡の調査に中央部からきた役人。
毛沢東体制の先進的な結婚は本人間の純粋な恋愛を重んじるものだが
地方には親による縁組が根強く残っていて
とい…
赤い駕籠を背負って歩く人々がロングで映し出される。嫁入り行列(?)らしい。寄ると、笑っている男たちの顔が並ぶ。ドキュメンタリーとフィクションの境界に位置する顔、顔、顔~。おそらく、ひとりひとりに役名…
>>続きを読む初期のチェン・カイコーは人情味のある溝口健二作品のようで凄く好きだ。溝口✖️アンゲロプロスといった重厚な長回し映像が特徴でもある共産党プロパガンダ映画。
かつての中国映画はこれほど名作が多いとは……