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『それでも生きる子供たちへ』に投稿された感想・評価

一八
5.0
過酷な環境の中でも逞しく生きる、世界各国の"見えざる子供たち"にスポットを当てた社会派オムニバス映画。
「世界中の子供たちの窮状を救う」ことを掲げるイタリアの女優マリアグラツィアクチノッタの呼びかけにユニセフとWFPが賛同し、7ヵ国から8人の映画監督が召集。

メディカレフ『母をたずねて1800マイル』
エミールクストリッツァ『アンダーグラウンド』
スパイクリー『マルコムX』
カティアルンド『シティオブゴッド(共同監督)』
ジョーダンスコット&リドリースコット『ブレードランナー』
ステファノヴィネルッソ
ジョンウー『男たちの挽歌』

錚々たる顔ぶれにも関わらず、製作から出された条件は"子供を題材にする"だけで他は自由とかなり挑戦的。
国連の意図だけでなく、製作者の個性と作家性が余す所なく発揮される傑作にへと仕上がった。
中にはその人の代表作に繋がる部分もあり、ファンも喜べる内容となっている。
尚、本作で演技を行う子供たちの大半は、子役ではない実際にストリートに生きる少年少女たちだ。

①『タンザ』メディカレフ
《寡黙なタンザはアフリカの紛争地でゲリラとして戦う少年兵。ある日、とある村を襲撃するために学校に侵入するのだか…》
物静かな作風が特徴的なエピソード。
設定や説明を最小限に抑えることにより、戦争に行かされる少年兵の姿を自然な形で捉えた物語。
本作が企画される数年前には、第二次世界大戦以降最悪の惨禍を巻き起こしたコンゴ戦争が勃発。撮影地のブルキナファソも現在に至るまでテロと紛争の温床となっている。
メイキング映像では現地の少年たちと製作者のやりとりが見受けられ、一人の少年が兵士になりたいと話していたことと、その後の製作者の問いかけに応えられず何かを思い詰めていたのが心に残る。

②『ブルージプシー』エミールクストリッツァ
《ユーゴ解体後のセルビア。泥棒で少年院に収容されたマルヤンは、出所したら散髪屋になろうと意気込むのだが、迎えにきた父親から金を盗めと言われてしまい…》
一作目とは打って変わって、全編に渡り騒乱なジプシー音楽が鳴り響くエミール節全開なエピソード。
少年院の中でしか生きられない子供たちという題材はあの『アンダーグラウンド』と通じている。
人は何故不自由である筈の裏側の世界に留まろうとするのか?
(※追記)
このエピソードは作品として素晴らしく、大切なメッセージを伝えているが、エミールクストリッツァのプーチンを支持する政治的立場には憤りを感じている。
ロシアのウクライナ侵攻でどれだけ多くの子供たちが被害を被った?

https://www.unicef.or.jp/news/2023/0117.html

③『アメリカのイエスの子ら』スパイクリー
《HIV感染者と麻薬中毒の両親を持つブランカは母子ルートからHIVに感染してしまう。そのことが原因でブランカはいじめを受けてしまい、両親と共に保険センターを訪れ…》
『マルコムX』のラストで偉大な黒人指導者の意思を受け継ぐ子供達を描いたスパイクリーが、本企画で取り組んだのはHIV問題。
世界最大の先進国に潜む貧困と偏見、そして黒人の中にも宿る差別に容赦なく切り込んだ!

④『ビルーとジョアン』カティアルンド
《経済格差が広がりつつあるサンパウロ。スラムに住むビルーとジョアンは、段ボールや空き缶をゲーム感覚で集めて売り捌こうとするのだが…》
このエピソードを一言で表せば、銃とドラッグをゴミ集めとアーケードゲームに置き換えた『シティオブゴッド』。
『シティオブゴッド』の時代設定の後に現れたブラジルの英雄、アイルトンセナのレースゲームを意気揚々と楽しむ描写が、当時の子供たちの特徴を正確に表せている。

⑤『ジョナサン』ジョーダンスコット&リドリースコット
《精神を病んだ戦争ジャーナリストのジョナサンは、ある時現世から切り離された不思議な世界へと迷い込む。そこでジョナサンは少年に戻り、紛争地帯で生きる子供たちと行動を共にするのだった…》
リドリーとジョーダンの親子タッグが挑んだのは、まるでユニコーンの夢のような幻想的な物語。
このオムニバス最大の異色作。
後の『LOGAN/ローガン』のクライマックスや、『デスストランディング』の"戦場から脱出せよ"を彷彿させる世界観が見どころ。

⑥『チロ』ステファノヴィネルッソ
《イタリア南部ナポリ。移動遊園地を経営しながらも裏では窃盗を繰り返す組織の元で生活するチロは、金持ちから時計などを盗んではボスに交渉して売り払う日々を過ごしていた…》
本企画の発起人の一人ステファノヴィネルッソの子供時代を投影したエピソード。
ストリートチルドレンに役を演じさせる硬派な作りは、作品全体の方向性を決める重要な核となった。
少年が影絵で遊ぶシーンが印象的。

⑦『ソンソンとシャオマオ』ジョンウー
《ソンソンは裕福ながらも両親はいつも喧嘩ばかり。ある時ソンソンはそんな日々に耐えきれず好きだった人形を捨ててしまう。その人形をある優しい老人が拾い、捨て子のシャオマオに渡すのだが…》
これを見た人は「あのジョンウーがドラマを?!」と驚くかもしれない。しかし、ジョンウーはこれより前に原型となる作品をいくつか手がけている。
その一つがフランスと香港を舞台にしたアクション映画『狼たちの絆』
義理の親から泥棒として育て上げられた貧しい孤児たちが、大人になってから反旗を翻す物語だ。
"たとえ道のり長くても理想を探して歩いていこう"
"お互いを理解し思いやれ"
彼の代表作『男たちの挽歌』の頃から一貫されたテーマであり、このオムニバスの全てのエピソードに共通するメッセージである。

驚きなのは、どのエピソードもその製作者でしかできない視点と手法に満ちた物語であるにも関わらず、伝えたいことが一つに集約されていて、なおかつ姿勢が全くブレてないことだ。
七つの支流が交わり一本の大河が出来上がったようで、作品としての完成度が非常に高い。
変な言い方かもしれないけど、僕の好きなものが詰まってる。

本作が世に放たれてから十数年あまり。当時の子供は大人となり時代も複雑に変化した。
今の十代は誰もがスマホを所持しており、貧困は無くならないどころか格差が更に拡大。
2020年代に入ってからはウクライナとパレスチナ、そしてコンゴで武力衝突が発生。数多くの子供たちが犠牲となる痛ましい現実が続いている。
それでも人は抵抗を続けてきたと僕は思う。
この映画の数年後には本物の少年兵がその役を演じた傑作『ジョニーマッドドッグ』が公開。続々と見えざる者達にスポットを当てた作品が封切られ、2018年には『万引き家族』がカンヌでパルムドールに輝いた。
これからも本企画のような作品が増え、社会が彼らに寄り添うことを祈るばかりだ。
それでも生きる子供たちへー
それでも。当然この接続詞の前後文は真逆の意味を持つ。〝生きる〟の逆、死或いは死にそうなくらいの経験や思い。👦子供たちはそんな死にそうなくらいの経験や思いをしながらも、生きていく。世界のお国事情は様々だけれども、👧子供たちは健気に「死」などは考えず今日より明日、どうやって生きるか、を考える。そう思うと「死」から一番遠いのは👦子供たちとも思えるが、大人たちのエゴで常に危険に晒されるのも👧子供たちだ。
貧困からくる不安定な環境下でも👦子供たちはたくましく生きている。貧しく原始的な生活に近くなればなるほど物事はシンプルになる。生きるために食べる、食べるためには何をしなければならないかを本能が導く。争い奪いとるか働く。
この作品を観ると、生きるということ、一つの命の重さを問うた時、本当の意味で👧子供たちを救うのは豊かさなのか、それとも貧しさや争いなどの試練なのかを考えさせられる。より強い種の存続からすると後者なのだろう。豊かな生活が豊かな心を作るとは限らない。貧しい環境だからといって心まで貧しいとも限らない。👦子供は大人の真似をする。どんな状況であっても、親や親がいなくとも正しい方向へ導いてくれる強い大人がいれば、👧子供は真っ直ぐに育つのではないでしょうか。
働くこともままならない環境でも、そんな強い大人が人生を牽引してくれれば、👦子供たちは側で笑ってくれているに違いない。
「それでも」の世界を作ったのは大人の責任。それでもの接続詞が「だから」になるような世界がきっと来ることを👧子供たちは信じて生きている。
一人ができることは知れている。だけど何もしないよりマシ。とりあえずそっと手を差し伸べてみる。そこに違った明日が見えるかも知れない。
「誰でも昔は子供だった」ことを思い出しながら、〝だから生きる子供たちへ〟の世界となるよう祈らずにはいられない、心にブチ刺さる作品。

ユニセフ・WFP国連世界食糧計画製作
3.8
数日前にTwitterの方で男の子が産まれたというツイートをしたので、以前鑑賞したこちらをレビュー。

リドリー・スコット、ジョーダン・ピール、エミール・クストリッツァ・・・などなど世界各国の監督が「過酷な環境下にある子供達」をテーマにして撮ったオムニバス映画で、想像より重い話の数々にメンタルに強烈なパンチを食らった。

個人的にはジョン・ウー監督が撮った中国の女の子の話が1番心に残った。ストーリーは王道な感じなんだけど、演じる役者の演技が素晴らしくて思わず涙がこぼれた。リドリー・スコット監督の話はSFみたいでいい意味で浮いてる感じだった。

想像よりも重かったけど、子供が主役の映画が好きなのでこの映画もいい感じでした。未来が不透明な時代だけど、うちの子供もこの映画の子供達のように希望を持って精力的に育ってほしいなと思いました。

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