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インド行きの船
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『インド行きの船』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.4
閉じこもってないで外へ出よう!

昨日に続いてベルイマン監督3作目。7年ぶりに故郷に寄港したら、愛を誓った女性が迎えに来てくれなかった…😱探してみると、怒号をあげる系のメンドクサイ引きこもりニートにクラスチェンジしていたので、何とか外へ連れ出すためにとりあえず浜辺でごろ寝して過去の思い出に浸るメロドラマ。

この7年前の回想が本編。2人が惹かれ合うまでを描く物語でありながら、回想の先ー過去に待ち受けるのは息苦しさしか感じない地獄のような現実。主人公は生来の特性(アイデンティティ)を父親に否定され続けたことで「自分を愛してくれる人などいない」と悩み、「船」に縛りつけられている。両親の仲は冷え込み、父親は場末のダンサーを「船」に連れ込み、「こいつと一緒に出て行くから!」と母子に告げる。父親がマジでクソすぎる!

そんで、このダンサーが後々に主人公とくっつくんだけど、父親の不倫相手を寝取るとか主人公さん童貞にしてはいきなり茨の道を行くよね。そのせいでただでさえ終わってた家族関係もエゲツないことになり始め、最終的にホラー化するっていう家族は怖いよ…な地獄映画だった😱

前作と同様に独創性を欠いた「借り物の象徴性」でもって「生きる」ことを描いてはいるものの、正直こちらはあまり響かなかった。「孤独へと堕ちることの恐怖」が全ての主要キャラから感じられ、ある者は過去を悔い、ある者は道連れを捕らえ、ある者は障害を破ろうとする。その先に見えてくるのは前作同様に地続きの地獄でしかないのだけど、前作以上にフンワリとした楽天的な終焉は、過去回想を経た上での「観客が感じる期待」に寄り添い過ぎてるように思えて微妙に感じた。

一作目の『危機』は見ていないからわからないけれど、前作、本作と、過去作の模倣を連ねたコラージュによるウェルメイド(?)な大衆向け作品でスタートした監督としてのキャリアが、模倣される側としての孤高の源流を生み出すに至るわけで、その転換点がどこなのか気になった。

前作・本作ともに後の根源的主題となる諸要素が含まれているのが見て取れ、本作では父親との関係性や孤独への恐怖を反映させた中で、興行的トラウマによるものなのかどうは知らないけれど、大衆向け作品と自身の主張との調和を図っているように感じ取れるし、前作冒頭に「映画とは何か」という問いがあったことを考えると、その問いの中でもがいていたのかな〜とか勝手に思った。当時ベルイマンは本作を自画自賛してたらしく、「もがき」はなかった可能性も高いけど😂

あと嬉しかったのは、クライマックスのホラー(サスペンス)演出。規則正しい反復音と影、そして露骨な暗雲立ち込める画面。不穏を徹底的に植え付けた後の気泡の演出が好き。私はベルイマンはホラー監督だと思っているんだけど、ここで既にその片鱗が見え隠れしてるところですんごいテンション上がった!🤣
pika

pikaの感想・評価

4.0
不快でムカつくし若干退屈だなと感じた全てが伏線だったかの如く意図を含み、魅力へと昇華される後半の怒涛の面白さは圧巻!
何気ない会話、台詞ひとつひとつがキャラクターを構築し、「俺をわかってない」という言葉を発端に表面上のアイコン的な印象をことごとくぶち破り、魅力と欠点を併せ持つ人間の多面性が浮かび上がり、絡みに絡まりあった因縁や感情、愛と憎悪などの表裏一体な人間の業を突きつけてくる。

影を使った演出や、部屋の中でのフィックス長回しなどの眼を見張る演出の美しさ、闇夜の街並みや陰鬱とした船内と恋の始まりを暗示させる瑞々しい空や水面の輝きを対比させる緩急まで、画質はクソながらも画面を見ているだけでガツンガツンと感情を揺さぶられる素晴らしさ。

登場人物全員救いようのないクソさで勝手にやってろと思いながら見てたのに、最後には全てのキャラクターの中に自分を見つけてしまうような共感めいた感情が湧き起こり、憎めないどころか愛おしさすら生まれてしまう。
愛と憎しみ、人生の希望と絶望、残酷な時の経過が人の感情を変えることの恐ろしさを丁寧にジックリと描きながら、描かれていない画面外の意図まで染み込んでくる奥深さ。
現在・過去回想・現在と分かれた構成はありきたりなものだけど、単にドラマチックにするための意図ではなく、構成によって観客の感情を誘導させ文字通り「見る目が変わる」という効果を生むことでラストのカタルシスが何倍にも増幅させる演出力は痺れた。
見るたび魅力が増していくような何度も見たい傑作!
マグロ

マグロの感想・評価

3.8
親子でレッツ穴兄弟。

せむしの船乗りヨハンネスは7年ぶりに帰郷し、将来を誓い合った踊り子のサリーを迎えに来た。彼は7年前の出来事を回想する…。
かつてサリーはヨハンネスの父で船長のアレクサンデルの愛人であった。しかしサリーは次第にヨハンネスと愛し合うように。
狂気の嫉妬に駆られたアレクサンデルは潜水中の息子の酸素ポンプを止めてしまう…。

ベルイマンの3作目。
初期らしくメロドラマ。
世間的な評価はそこそこですが、個人的には全期間含めてベルイマンの中でも割と傑出した作品じゃないかと思っています。
(ベルイマン知りたてのくらいに初鑑賞したというのもあるかもだけど)

とにかく父親のイカれクソ親父っぷりが大好き。妻は下女のようにこき使い、せむしの息子には自由を与えず、愛人を隠そうともしないで堂々と紹介する。
舐めまくっていた息子に愛人を寝取られて、精神的に追い詰められた彼の行動たるやとても見事。業が煮詰まりすぎて超怖い。

マスタの問題か、日本版VHSの画質がすこぶる悪い。戦時下の教科書かよってくらいめちゃくちゃ黒く潰れちゃってる。
以前YouTubeでPD化したものを観た時よりだいぶひどい。
本来は綺麗なシーン結構あるのに海波のゆらめきとかぜんぜんわかんねえ。

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