令嬢ジュリーの作品情報・感想・評価

令嬢ジュリー1951年製作の映画)

FROKEN JULIE

製作国:

上映時間:93分

ジャンル:

3.5

「令嬢ジュリー」に投稿された感想・評価

mizuki

mizukiの感想・評価

1.5
男の子として母親に育てられたジュリーの物語。
演出が不思議。
男女二人の噛み合わない会話が、ほんとおもろかった。階級社会、むなしいねぇ。
こーゆー北欧の人達の、ひたすら内面に向かっていく感じ、全くもって苦手だし興味ないんだけど、撮り方がいいので超絶大傑作。
鳥かごと、窓際に恨めしそうな目で下方を見る女のファーストショットだけで、だいたい話の予想がつくのが素晴らしい。

紛れもなく「ショットの映画」で、縦構図、人物の移動と画面切り替えのカット割りのタイミングにより舞台劇的な内容を見事に映画に拡張している。
ただ、少々懲りすぎではあるが…
時空をワンカットで飛び越えるアンゲロプロスばりの演出がちとくどいかな。

舞い散る紙、倒れた樽からこぼれる酒の泡、顔を洗うために用意された桶の水の光の反射などなど、細部のこだわりがサイックゥ~だねっ!
K

Kの感想・評価

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暗喩が多くて、少しわかりにくい部分があった。
男女平等を崇拝しすぎ女らしさの払拭を求めた延長線上の男性化に走る母の奇行っぷりと、その影響で男女観が揺らいだまま矛盾するジュリーが印象的。最後の母親の肖像画のショットで、いかに影響力が大きかったかが分かる。
奔放な母親に育てられ男性不信になり、とある祭の夜に間違った相手に抑圧してきた性を解放した結果、破滅を迎える令嬢のお話。
高飛車なお嬢様と召使いの恋…と聞くと禁断の純愛ロマンスを想像したくなりますが、お嬢様の性格も救いがないし関係を持った後の召使いの本性もドス黒いし、全然美しくないです。お嬢様の常か逆境に弱く、バレそうになると「死にたい・逃げたい」と代替案のないままで召使いを苛立たせる。
冒頭から屹立するトーテムポールが登場したり、2人が過ちを犯すところは映らず代わりに酒樽が倒れて赤ワインが溢れ出したり、抑圧の中の暗喩が印象的でした。
令嬢がキャリー・マリガン似。そもそもの原因となったお母さんが強烈。