ジャン・ギャバンが本物の顔をしている。なんの本物か、と言われればよく分からないが、おそらくそれは人生ということかもしれない。金のためともひと助けのためとも言い切れない仕事をする。大事な部下の結婚式と…
>>続きを読む愛(エメ)して
嵐、断末魔のような船の音が窓の外から聞こえる頃、陸で浮気をする船長。
愛した者だけに伝える、自分につけた名前。
誰かに愛してもらえるように。
妻の容態が悪化し、臥床するイヴォー…
水が、海が、嵐の波が曳舟を飲み込もうとする未だ見ことのなかった物理運動の美しさ。
高潮は地平線をフレームの外へ追いやり、波は自らを跡形もなく崩し尽くしながら、曳舟に飛びかかる。
自分が見たなかで…
ドゥルーズ『シネマ1』の、水上の知覚と陸上の知覚の違いを思い出しながら見た。確かに、陸に上がったジャン・ギャバン、これは擁護できない。
船の中のグワングワン揺れるカメラが印象的。2つの点の間に運動が…
幸福な結婚式や、晴れた日の浜辺の空き家から、機械と男たちと荒れた海の世界との落差。曳き船の船長として誰かを助け続けてきたアンドレは、ついに愛する妻は救えず、そして悲嘆に暮れる自分を誰も救ってはくれず…
>>続きを読む船のミニチュアを浮かべるミニ荒波や嵐はどうやって作るのだろう?
船長が同僚の妻との浮気にうつつを抜かして、仕事に遅れる部下を注意するが、自分が後にそうなってしまう堕落ぶり。
嵐の中、船で沖に出る…