
ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフ監督が、ヒトラー、レーニンに続き、“20 世紀の権力者”を題材にして製作したシリーズの一作。 1945 年の敗戦までは、長らく現人神として崇められていた昭和天皇が、マッカーサーとの会見を経て、“人間宣言”を決断するまでの数日間の心の葛藤を、静謐な映像で描き出す。日本人が触れることは タブーな題材に正面から向き合った作品だが、社会派ドラマではなく、人間としての天皇の姿に焦点をあてている。日本での公開は危ぶまれたが 2006 年 8 月に封切られた。公開時、昭和天皇をイッセー尾形が演じることも含め、話題を呼んだ。
第2次世界大戦で降伏した日本に降り立ったマッカーサー元帥は、知日家であるフェラーズ准将にある極秘任務を命じる。フェラーズはこの任務を通じて崩壊寸前の日本を助けようと決意。だがさまざまな勢力…
>>続きを読む太平洋戦争末期、戦況が困難を極める1945年7月。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。 降伏か、本土決戦か―――。 連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾、結論は出ない。 そうするうちに広…
>>続きを読む1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、迫りくるソ連軍の砲火を避けるためヒトラーは身内や側近とともに首相官邸の地下要塞に潜っていた。誰もが敗戦を覚悟する中、冷静さを失い狂人…
>>続きを読む1920年代、「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となっていたフジタ。戦争を機に日本に戻り、数多くの「戦争協力画」を描いて日本美術界の重鎮に上りつめていく。5番目の妻である…
>>続きを読む敗戦後の1945年9月11日、東條英機はGHQに逮捕された。連合国による極東国際軍事裁判が開かれ、彼はA級戦犯として裁かれることに。だが、その背景には戦勝国の政治的戦略があった。東條は連合…
>>続きを読む