やはりソクーロフは夢幻的な表現に長けているというか、視覚表現がベースにありつつそれを支える他要素にも抜かりがないなーと思った。
ただ本作はパッと現実に戻されるような瞬間もあったり、題材の昭和天皇が人…
【鑑賞メモ】
「ところで、私は例の俳優に似ていますか」
色褪せた古写真のようなグレーに、時折神秘的な光が宿る。
昭和天皇や皇后についてあまり詳しくは知らないのでなんとも言えないものの…。
変に仰…
終戦を通して、神から人へと変貌するヒロヒトの奇妙な身体性が描かれる。
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冒頭はヒロヒトの食事シーン。うやうやしく扱われ方ながらラジオをつけさせると沖縄に触れた内容が流れ…
途中まで結構長時間にわたりグリッチノイズみたいな電子音が背景に流れる。鉄のシェルター、避難通路のスチームパンクな雰囲気もあってSFっぽい感じがするが、確かに題材はSFに近いのか。
モノマネと演技と再…
《アレクサンドル・ソクーロフ監督特集》①
第二次世界大戦末期から終戦直後にかけて昭和天皇の戦争という悪夢の中で経験する苦悩と孤独、そして人間宣言に至るまでの過程を描いた作品。
"現神人"では無く…
大学に入った頃だったか、地元のTSUTAYAで借りて、深夜に真っ暗な実家のリビングで観て衝撃的だった記憶。
今日初めて目黒シネマへ行き、あの頃振りに観た。
イッセー尾形演じるヒロヒトがあまりにもそ…
「人間としての存在の無防備さ」について考えさせられる作品。
光があるのに暗い。声はすぐに溶け、呼吸はかすかにしか残っていない。
緊張も劇的転換も欠けている。歴史の転換点は、むしろ奇妙に希薄化している…