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大いなる河の流れのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

大いなる河の流れ(1993年製作の映画)
4.0
美しい鉛筆画にうっとりした。絵本がほしくなる。
流れある河や海の中を色鉛筆のアニメーションで立体的に表す表現力が素晴らしい。
しかし、内容は重かった。マグトゴーク(大いなる河)と先住民が呼んだ北アメリカのセントローレンス川の歴史を描いている。五大湖から大西洋へ流れるセントローレンス川の豊かな生き物を資源として乱獲してきたイギリスとフランスの黒歴史であった。

毛皮貿易から北アメリカが経済発展してきたが、セントローレンス川の恵みが端を発しており、先住民が自然と共存していたのを壊滅的に破壊したことを描いている。

ラストに希望を残しているが、具体的でなかったので唐突に感じたのが気になったが、とにかく色鉛筆だけでこれだけの動きや透明感、奥行きを表すアニメーションに感動する。夢のような世界だった。

日本語ナレーションは江守徹。
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