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パリの灯は遠く
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目次

パリの灯は遠くの作品紹介

パリの灯は遠くのあらすじ

1942年3月、ドイツ占領下のパリ。美術商のロベール・クラインは、国外へ脱出するユダヤ人が手放す美術品を安く買い叩いて利益を上げていた。そんなある日、自分と同姓同名のユダヤ人がいることを知ったクラインは、姿なきもうひとりの自分にとらわれていく。

パリの灯は遠くの監督

ジョセフ・ロージー

原題
MR. KLEIN
製作年
1976年
製作国
フランスイタリア
上映時間
122分
ジャンル
ドラマ

『パリの灯は遠く』に投稿された感想・評価

1942年パリ。ナチス占領下のパリを脱出するために私財を処分しようとするユダヤ人を喰い物にしていた美術商、ロベール・クライン。もう一人の「ロベール・クライン」の罠にはまり、ナチスの手先となったパリ市警に追われて、酷い目に遭う!
   

いきなり、だだっ広い、警察の部屋ですっぽんぽんで立つ、泣きそうな表情のおばちゃん。

おばちゃんの鼻、あご、くちびる、耳をつねったり引っ張ったりして調べる白衣姿の医師。

口述する身体所見は、書記役の尼僧が書き留めます。

これは、ユダヤ人の疑いのある女性に本当にユダヤ系人種的外見特徴があるのかをみる身体検査です。

当時のパリ市警には、ナチスの支配下でユダヤ人狩りを行う部署があったようです。

それにしても、警察でこのような、ハラスメントイベントが行われていたとは……、ここはかなりショッキングなシーンです。

イケメンドロン様のほのぼのラブストーリー的な展開が好きな方は、このシーンをみてから、他を当たるか、見続けるか、考えた方がいいと思います。

正直、ほのぼのシーンはこの映画には ありません!

場面は切替わり、ドロン邸です。

ドロン様は今回、美術商ロベール・クラインとしての登場です。

ロベール邸を訪れたユダヤ人の紳士、600フランで持参した絵を買ってくれとのこと。

ロベール君は、彼の足元をみて300フランで買い叩きます。

早く逃げないと、いつパリ市警にたいーほされて、ナチスに身柄を引き渡されるかわからない危険な身の上の紳士は、泣く泣く絵をロベール君に託してロベール邸を去るのでした。

その紳士を玄関まで見送ったロベール君は、玄関先に覚えのない郵便物が届けられるのを発見します。

それは、ユダヤ人の会が発行する、ユダヤ人向けの薄っぺらい会の機関紙。

はて?

純粋フランス人として生まれ、育ったはずのロベール君。

なぜユダヤ人向けの郵便が来るのか解せませんが、これは、同姓同名の別人に送られてきたものかなと解釈します。

しかし、自分の住所を勝手に使われるというのはいささか不愉快なのでユダヤ人の会に出向き、ことの次第を調べにいきます。

ユダヤ人の会のオフィスで、ロベール君の応対に出た男は、同性同名のユダヤ人の存在を認めますが、そのユダヤ人の住所など個人情報は、警察に召し上げられていてここでは、わからないとのことです。

 !

警察に、ユダヤ人に誤認されかねないという由々しき事態にはまってしまった事を知るロベール君。

警察を訪ね、自分になりすました「ロベール・クライン」の住所を突き止めようとしますが、逆に警察にマークされてしまいます。

ミイラ取りがミイラになる、という言葉がありますが、ユダヤ人をカモにしていた自分が、謎の同姓同名のユダヤ人にカモにされてしまったロベール君、このままでは、パリ市警にたいーほされてナチスに身柄を引き渡されてしまいます。

焦ったロベール君は、自らの出自を明らかにし、自分を窮地に陥れた「ロベール・クライン」をとっちめようと、行方を捜すのですが……。

   * *

あまり有名ではなさそうな、ドロン様のミステリーです。しかし、だすちー的には傑作認定です。

最後のシーン、実にタイムリーなのですが、ナチスに蹂躙されるパリの街とロシアに占領されたウクライナの街が、だすちーのアタマにオーバーラップして映ります。

侵略やめろー!

極めて皮肉的、かつ、極めてショッキングなラストシーンにだすちーは心を激しく揺すぶられてしまいました。
【ロベール·クラインを探して】

ナチス占領下のパリを舞台に描かれる、不条理サスペンス。

ユダヤ人相手にアコギな商売で稼ぐ、悪徳美術商の災難。

甘い汁を吸い、のうのうと暮らす男が、同姓同名のユダヤ人の存在に翻弄され追い詰められていく。

自業自得とはいえ、“彼”への異常な執着心が招いた結末は重い。

傀儡政権の狂気をまざまざと見せつけられた作品でもありました。

…それにしても、おセンチな邦題がナゾ過ぎるヨ🤷
4.0
ジョセフ・ロージー監督作品鑑賞4本目。
アラン・ドロンを主演に迎え、ナチス占領下にあるパリが舞台のミステリー、いやそれだけでは捉えられない、時代の闇が絡むヒューマンサスペンス。
いや〜最初から釘付けでラストまで行ってしまう面白さだった。

オープニングの女性が真っ裸になって身体検査を受けている様から始まる異様な空気感。
何かが始まる予感でゾワゾワする中、美術商をしているロベール・クラインに焦点を移す。

正真正銘のフランス人ロベールは、自宅でユダヤ人が手放す高級な美術品を安く買い叩いて優雅な暮らしをしていた。その自宅アパートに自分の名入りでユダヤ人が定期購読する情報新聞が届けられる。
そこから不審に思ったロベールは、自力でその謎を解くために危険ながらも行動に移していく。
同姓同名者が住んでいると思われる安アパートを探し出すのだが...

そんな中、とうとうパリの街中はユダヤ人一斉検挙の『ヴェル・ディヴ事件』へと繋がってしまうのだった。


アラン・ドロンは世紀の二枚目、本当にどこから映しても、瞳、髪型、スタイルも含めバッチリ素敵でウットリ、しかし、見た目だけではない演技力でも目が離せない。

ミステリー、歴史、不条理、恋愛、運、人生...多くのテーマを入れつつ、目的は一つ、同姓同名者を探すというシンプルさ。


セザール賞作品賞を受賞した名作だけありました。
ジャンヌ・モロー、シュザンヌ・フロン、マイケル・ロンズデールら名優たちの演技も見どころ。



✳︎leylaちゃん、ありがとう

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