悪魔のようなあなたの作品情報・感想・評価

「悪魔のようなあなた」に投稿された感想・評価

BON

BONの感想・評価

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交通事故で一命を取り留め、記憶喪失になったアラン・ドロンが記憶を取り戻していく過程で、命を何者かに狙われているというストーリー。ゴージャスな妻センタ・バーガーのことも、豪華な邸宅も、自分が建設業で財を成した大富豪であるということにも何かが腑に落ちないと感じるアラン・ドロン。なお、映画ではアラン・ドロンが演じる青年は何とか助かったが、ジュリアン・デュヴィヴィエはフランスで本作公開前に自動車事故で急死していて運命の悪戯を感じた。

原作はルイ・C・トーマの同名の小説を原作としたサスペンス・スリラー映画。撮影は名匠アンリ・ドカエ、音楽はフランソワ・ド・ルーベ。主演は野心の美男子アラン・ドロンに、「オーストリアのセックス爆弾」センタ・バーガー。(酷い。)

車が高速で疾走するオープニングクレジットが最高にカッコよくて、ジャズチューンに乗せる映像の目まぐるしさに一気に引き込まれた。ロベール・アンリコ『冒険者たち』(1967)のオープニングの目眩のするような感覚にデジャヴを覚えましたが、それもそのはず『冒険者たち』の音楽を手掛けたのもド・ルーベ。アンリ・ドカエのカメラも倒錯していて素晴らしい。メルヴィルの処女作『海の沈黙』(1947)で彼もデビューし、それ以来数々のヌーヴェル・ヴァーグやアラン・ドロン出演の作品を支えてきた名撮影監督。

センタ・バーガーは髪型もファッションも究極の60年代の美女でした。使用人にマッサージされるシーンはあまりにも刺激的。カメラの光の加減が絶妙で2人の美が存分に引き出されていて、ストーリー性というよりは2人の俳優の輝きが大きい映画でした。悪魔は誰か。アラン・ドロンの優雅で変な着物姿も観れた。
ロミオ

ロミオの感想・評価

3.8
オモロだわ!!!!!
これがジュリアン・デュヴァヴィエの遺作になったのか、先日初見したフランス式十戒といい素晴らしい出来だ。
事故、記憶喪失、大豪邸、美人妻、建設事業、カジノ、九龍の愛人、記憶の断片、殺人…
個人的にデュヴァヴィエは我等の仲間とかにんじんの印象が強かったんだが、今作も本当に良かった!センスの良い上質なサイコスリラー!
アランドロンの魅力は言わずもが、クリスティアンを演じたセンタ・バーガーもめっちゃエロくて良い。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.5
‪ ‪「悪魔のようなあなた」
‬ 遂にフランスの監督の中でも大好きなJ. デュヴィヴィエのA.ドロン主演のサスペンス映画「悪魔のようなあなた」とR.ダヴィー監督がドロンとK.ドヌーヴ主演にしたハードボイルドアクション「最後の標的」が初BD化され、しかも吹替付きと言う…販売元のアネックは古い作品をBD化するから嬉しいね!
‪冒頭、猛スピードで走る車。交通事故、病院で目覚める青年。記憶喪失、妻と名乗る女、邸宅、召使いの東洋人。夜囁く謎の声、後に彼の名前はカンポと知らされる…本作はJ. デュヴィヴィエが自動車事故で急死した翌年68年に公開されたA.ドロン主演のサスペンスで、本作に当時32歳‬のドロンが着物を着てるシーンがあるのだが、似合っていてやはり男前だなと…この周りが怪しく見え疑心暗鬼になって、一度見つけた死体の一部も消え、自分が言ってる事を全く信じてもらえない恐怖と苛立ちを巧く描いている。更に仕組んだ罠、自分の本名、記憶喪失前の出来事が判明した途端に展開される‬ ‪二転三転の真実…この手の映画の醍醐味だ。館の内部と外で心理的状況を巧みに映し、謎、あの帰結の仕方…他にも言いたい事はあるがネタバレになるのでこの辺にしとくが。美人妻を演じたS.バーガーを改めて綺麗だなと感じた。撮影のドカエ、音楽のルーべをスタッフに巨匠J. デュヴィヴィエの遺作は完成された。‬
自動車事故で記憶を失った男が目覚めると豪邸に美しい妻と中国人の執事、度々館に出入りする医師…。別人に仕立て上げられた男をアラン・ドロンが演じるミステリー。

この映画製作の2年後、奇しくもデュヴィヴィエ監督自身、パリ市内で自動車事故のため急死した遺作でもあります。撮影にドカエ、音楽にルーベと言う事なしのスタッフを揃え、妻役のセンタ・バーガーが魅力的です。VHSビデオレンタルからの鑑賞です。
今作の写真が出ない程マイナー作品であろうか⁈(H30/9/21写真出現!)
面白い🤣所で、ドロンのガウンがわりの黒紋付の着物は、自分のものと、主張する日本人がいたとか⁈
見せ場は、下着フェチの美人共演者の東洋人召使い。
彼女にパンストをはかすのに、官能するのは、私だけだろか⁇
この頃の仏映画に出てくるイケてる東洋人は、世界の三船だけ。。
ドロンは、絶好調な時期なので何をやっても許される。
ミステリー仕立てで展開、どんでん返しのオチを期待できますやら・・・
オチがすぐ解ってしまうとか、罠がチンケすぎるとか、アラン・ドロンの着物の着方が斬新すぎるとか、ミステリーとしての整合性は薄く、粗を挙げればキリが無い。
フランス映画のサスペンスによくある、雰囲気と格調の高さで無理やり押し切るタイプの映画だ。

終盤で、あるどんでん返しらしきオチが待っているのだが、かなり無理がある。
スパイアクションとかならまだしも、主人公巻き込まれ型のミステリーであんな展開をやるとは…
あんなご都合主義を、少なくとも画的には成立させてしまうのがアラン・ドロンの強烈なパワーなのだろう。
結局、世紀の色男にはアイデンティティの喪失なんてのは問題ではなく、気付けばアラン・ドロン最強で終わってしまう映画でした。