消ゴムの作品情報・感想・評価

消ゴム1977年製作の映画)

製作国:

上映時間:20分

3.2

『消ゴム』に投稿された感想・評価

映画のシミを消す試み。そして、記憶の修正、過去の修正を消しゴムに委ねた、ということらしい。イメージとしては面白い。
我路
-
1985年 2月 3日 東映ホール
併映:質問(田中未知)未登録
  :迷宮譚
  :草迷宮
nonaka
3.0
映像表現の挑戦、本当に実験 身毒丸でも消しゴムの章あるけど、寺山修司はこういう妄想を常日頃していたんだろうか
塩湖
4.0

誰かの手に持たれた消しゴムらしきものが女の顔やら何やらを本当に消していく。記憶のなかの景色を損なわせるという抽象的な事がらが、映画の表面を削るというどこか実際的な作業に転換されると、それら引っくるめ…

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水
3.5

これも正直話はよく理解できない。でも寺山修司はこれらの実験映画で、映画を作りたかったというよりは映像技術のあらたな可能性を探っていたに過ぎないのだと思う。
本作は画面を上塗りして白く消してしまう、ま…

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gena
3.3
特撮による天井桟敷の演劇実験室映画。

記憶にない父の顔は白い。
記憶から消したい父と母。
消しても次々染みでる思い出。
3.5

過去の記憶に広がっていく染みを消しゴムで消したいという願望を表したものなのかな。消しゴムで画面全体を消すことは叶わなくて、ただ半端に消した跡があることで、消したいという欲望があけすけになってしまい、…

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klook
-
鉛筆で書かれた文字を消した消しカスはグレーだけど、過去とか記憶を消した消しカスは何色なんだろう。
Jimmy
5.0
新宿東映ホール1で鑑賞。(4本立て)

画面に映っている映像を、消しゴムがスクリーンの向こう側から次々と消していく、という寺山修司監督の実験映画であった。

素晴らしい発想に感服した。

傑作!
映像的な刺激は特になかった、試みも見ただけでは理解できない、
映像や記憶、記録に消しゴムをかけて、こんなふうに消えたら面白い

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