誰かの手に持たれた消しゴムらしきものが女の顔やら何やらを本当に消していく。記憶のなかの景色を損なわせるという抽象的な事がらが、映画の表面を削るというどこか実際的な作業に転換されると、それら引っくるめ…
>>続きを読むこれも正直話はよく理解できない。でも寺山修司はこれらの実験映画で、映画を作りたかったというよりは映像技術のあらたな可能性を探っていたに過ぎないのだと思う。
本作は画面を上塗りして白く消してしまう、ま…
過去の記憶に広がっていく染みを消しゴムで消したいという願望を表したものなのかな。消しゴムで画面全体を消すことは叶わなくて、ただ半端に消した跡があることで、消したいという欲望があけすけになってしまい、…
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