草迷宮の作品情報・感想・評価

「草迷宮」に投稿された感想・評価

2018年鑑賞no.80(劇場鑑賞no.65)
ユーロスペース 劇場③ I-2

寺山修司没後35周年記念特集
映画監督◉寺山修司2018にて。
(三上博史のトークショーあり)

なんと!
三上博史のデビュー作だということを知る。
若い!!

三上博史の若さが眩しい。

妖しく、恐ろしく、美しい。
スクリーンから繰り出される画は嫌いではない。

そして、泉鏡花の草迷宮は読んだこと無い。

「現世以外の、いくつかの別世界」の存在を主題としてきた作家であり、「その中心がいくつもある」構造が私を魅きつけてきたのである。
と寺山修司氏は泉鏡花氏の作品への想いをコメントしている。

この作品でも、寺山修司氏が母親からの愛情を欲していたのかなぁと思った。
この人のテーマはやっぱり母親へ抱く屈折した感情なのかと思い知らされる。

「お母さん鬼になる。」
って事は小さい頃のことを思い出すと誰しもあるのではないか。
そのようなことを思わされた。
shizuq

shizuqの感想・評価

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寺山修司展を観た後、そのまま、神奈川近代文学館で鑑賞。

彼の美的感覚、すごい。
現代でも全く古びない。むしろ新しいほど。
特に、お屋敷でいろんな妖怪?と戦う場面のカオス感に圧倒された。スイカが割れるシーンが特に毒毒しくて妖しくて気に入った。

また、音楽の使い方が絶妙だと思う。最後の最後の、鈴の音とか、そうくるか〜と気持ちいい裏切りを受けた気分。

今まで観てきた映画と違いすぎて、数値で評価することができないくらい、新鮮な映画だった。

息をつく間もない、40分。
彼の他の作品も観てみたい。
当たり前に概念チックでいて、性と怪奇が混ざり合った 恐ろしさの中にうつくしさを感じるキングオブジャパニーズアンダーグラウンドカルチャー。
血という繋がり、故郷、逃れられないもの。性とは元来恐ろしいものであるのがひしひしと感じられる。それでいて尚 エロチックな気持ちにさせられてしまう。
肉体が重なるのがこんなにもうつくしいと思うだろうか。酔っ払っているせいか 何を思って何を書いているのかわからない。
寺山修司のこれまでのキ○ガイ映像の集大成。
圧倒的濃縮率の40分。
tonemuff

tonemuffの感想・評価

4.0
泉鏡花×寺山修司
寺山作品で1番好き。

40分ていう時間もちょうどよかったし、日本の民謡とプログレが合体したようなサントラも終盤の狂乱もドサイケでかっこよかった。
・フランスのプロデューサーが製作した1979年にパリで発表されたオムニバス映画のうちの一篇
・生と性、母と息子、わらべ歌と怪異
・映画のどの場面を切り取っても寺山とわかる個性的なビジュアルイメージが海外からアートと評されるのも分かる
・三上博史のデビュー作にして体当たりのすっぽんぽん演技、しかも絡みなのに美しい
・伊丹十三が三役してる
・他にあまたある奇をてらった映画とは確実に一線を画す寺山修司作品だが、一体何が明確に違うのか言葉にはまだできない
・ラスト10分の怒濤のイメージの洪水に溺れそう
・手鞠りをするからくり人形が妙に印象に残る

このレビューはネタバレを含みます

メモ
泉鏡花の小説が寺山流に映像化されている。
特にラストの『お前をもう一度妊娠してやったんだ』という台詞にはぞくりとする妖しさがある。これは原作にはない台詞。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.8
母から子への異常な愛情が血生臭く目を背けたくなった。妖怪達の狂宴や色情症の女性、大正浪漫が彩る世界観がエキセントリックで艶めかしく、日本の妖しさは群を抜いて毒々しい恐ろしさがある。40分の尺でなければ頭のネジが飛んでいってしまいそうな狂気だった、、、
Sari

Sariの感想・評価

4.0
2018/06/20 名古屋シネマテーク

【寺山修司没後35周年記念特集】
VIII

VIIIの感想・評価

4.0
母親の息子に対する束縛、異常な愛情がラストシーンの気持ち悪さをうまく表現していた。
呪いといってもいいほどの血縁というものの繋がりの深さがエグかったです。

これが1時間以上あれば飽きていたに違いないが、40分という尺も計算されたかのように絶妙でちょうど良かった。