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倫敦(ロンドン)から来た男
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『倫敦(ロンドン)から来た男』に投稿された感想・評価

一

一の感想・評価

4.0
ハンガリーの巨匠 タル・ベーラ監督作品

静かな港町で単調な生活を送ってきた鉄道員の男が偶然にも殺人事件を目撃し、大金を手にしてしまったことから運命を狂わせていく

あらすじのサスペンス感を期待すると超絶肩透かしをくらうが、もはやこの監督はそんな次元にいない

息を飲むほど美しい画面のコントラスト
どのショットも絵画のようにびしっと決まった構図に脱帽する

極端なまでにセリフは排除され、ワンシーンワンカットで描かれる圧倒的なモノクロームの映像美に、異様なまでの長回しの連続

冒頭に至っては、約20分ほど費やしたワンカット映像でぐんぐん物語へと引き込む
もう正直この時点でお手上げでした

じりじりと極めてゆっくりと滑らかに動く芸術的なカメラワークがたまらない
印象的な表情へのクローズアップが何度もあったりと、尋常じゃない撮影技術の高さに恍惚とする

ストーリーは紛れもなくサスペンスだが、タル・ベーラ監督にかかればそういった作品すらも、独特でアーティスティックに仕上げてしまう

この世の終わりみたいな音楽は『ニーチェの馬』と同じでしょうか
本作ではアコーディオン(?)の明るめの音楽もあったが、やはり絶望的に暗い音が堪らなく良い

こういった作品にティルダ・スウィントンが出てることにはびっくりしたが、少ない場面でもさすがの存在感

『ニーチェの馬』同様、絶対に眠くなると覚悟して観るも、結局画面にのめり込むほど見入ってしまう

すっかりタル・ベーラ監督の虜になってしまったので、衝動的に『サタンタンゴ』のブルーレイを購入してしまったが後悔はない
観るのが楽しみすぎる…😇🙏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅69% 🍿61% 〉
〈 IMDb 7.1 / Metascore - / Letterboxd 3.6 〉

2020 自宅鑑賞 No.478 GEO
マーチ

マーチの感想・評価

3.8
長回し愛好家としてはたまらないものがある作品。

ストーリーは薄いようで薄くないというか、多分リアルにこういった話を描くと実時間はこんな感じになるんだろう。タル・ベーラばっかり観てると、他の映画がいかに意図的にドラマ性を盛り込んでいるのがより浮き彫りになってくる。

モノクロで極力セリフも排されていることからワンシーンにジッと見入ってしまうし、カメラと役者の動きを見つめているだけでその様が脳内で活字化されていく。まるで小説を読んでいる時のような、贅沢で文学的な時間。

生活音がサウンドトラックのように聞こえてくるのも印象的だし、劇伴自体も登場人物の内面に寄り添うようなエモーショナルさがあって効果的。

画面を見つめているだけでいつの間にか悦に入っている瞬間があるし、幻想的で美しいカットも多い。タルはカットとカットを繋ぐことをカメラワークだけで表現してみせているように思える。映画の可能性を追求し続けている作家(監督)の1人。
ある港町で駅の制御室で働くマロワン。港に入ってきた船から鉄道へと乗り換える人々を眺める中で、イギリスから来た男ブラウンが殺人を犯す様子を目撃する。殺された相手が持っていたバッグを海から引き上げると中には大金が入っていた。この件からマロワンの静かな破滅が始まっていく物語。

監督はハンガリーの名匠タル・ベーラ。監督の他の作品「サタンタンゴ」「ニーチェの馬」は既に鑑賞済みで、彼特有の作風は理解した上で鑑賞。

上記2作でも頻繁に使われたタル・ベーラ監督の得意技である長回し。それは早速オープニングから活かされます。港に着く船。船から降りる人々。列車に乗り込む人々。その裏側で行われるバッグのやり取り。そして殺人。これを15分近くワンカットで撮りきる凄さをいきなり見せつけられます。

その後も映画開始30分でわずか4カットほど。最後まで長回しのシークエンスがよく使われていました。いずれの場面もよく計算された構図で監督の映像に対するセンスがこの作品でも堪能できます。

平凡な男が突然犯罪に巻き込まれる。そういった内容で他では真似できない唯一無二の作風の138分。娯楽性はありませんし、間違いなくただ退屈にしか感じられない人もいると思います。

モノクロで描かれるからこそ感じられる心に吹きすさぶ寂しさ。ハマる人にはバッチリハマる作品でしょう。

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