チベットチベットの作品情報・感想・評価

チベットチベット2008年製作の映画)

製作国:

上映時間:85分

4.0

「チベットチベット」に投稿された感想・評価

こえ

こえの感想・評価

4.5
なかなかすごかった。
在日朝鮮人3世のキム・スンヨンは世界一周の旅に出たはいいものの、モンゴルのあるパオで見かけたダライ・ラマの写真をきっかけに、彼のいるダラムサラへ、そしてチベットへと旅の予定を変更し、彼はカメラで旅の様々な出来事を記録する、という映画。ドキュメンタリー。
実際にダライ・ラマと同行取材するのだから行動力はすごい。いろいろと圧倒される場面はあったけど、一番心に残っているのは次のようなもの。
チベット亡命政府のあるインドのダラムサラでは、故郷のチベットの記憶のない子供も多くいる。実際ダラムサラ生まれの子供も多いらしい。監督は彼らに、率直に思ったことを聞いてみた。「チベットが自由になったら帰りたい?」すると子供達は「もちろん!」「ファンタスティック!」「それができれば最高だよ!」と目を輝かせてはしゃいでいた。その姿が本当に無邪気でいきいきとしていて、言葉にならない感情が湧いてきて、思わず涙。
ただ皮肉にも、そうはしゃがせている現実を思うと気持ちは沈む。
あと、ヒマラヤを徒歩で越えて亡命してきた子供達に、ダライ・ラマが「ここでは一生懸命勉強することだ。君たちのすべきことはそれだけだ。まあ、今はゆっくり休みなさい」と言っていたのも印象的。
この映画の持つ問題提起としての力は大きい。監督はダラムサラツアーも企画しているみたいだけど、今もやってるのだろうか。