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戦争のない20日間
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『戦争のない20日間』に投稿された感想・評価

4.0
 独ソ戦の激戦もさめやらぬ42年~43年の20日間、従軍記者であるロパーチンは戦線から遠く離れたタシケントを訪れる。女優である彼の妻には既に別の男がおり、その男と生活をする妻に会うことを目的としての旅だった。次に自らの従軍記が映画化される現場を訪ねると、そこで繰り広げられる映像のリアリティの無さにガッカリしてしまう。タシケントの道中で、ロパーチンは偶然列車で一緒だった女と再会する。彼女にはまだ幼い子供と年老いた母親がいて、劇団の衣装係として懸命に頑張っている。女との触れ合いの中で、束の間の安息の日々を得たロパーチンだったが、再び戦地に戻らなければならない日がやって来る。冒頭の10分とクライマックスの10分間のみ戦地の激烈な様子が伝えられ、あとの1時間10分は休暇に向かう兵士達の様子とそれを向かい入れる家族や一般市民の様子を丁寧に描かれる。列車の中では、大佐が妻の浮気の愚痴を延々と話し、それを少し嫌そうな表情で聞く従軍記者ロパーチンだったが、実は自分も妻との離婚が避けられない状況に追い込まれている。

 独ソ戦の過酷な状況の中、戦争から帰っても決してハッピーエンドではない。そのことをゲルマンは幾分皮肉まじりに描いている。自分の語りが映像になるという何とも幸せな現場を訪れても、スターリングラードの過酷な環境との隔たりに再度落胆してしまう。兵器製造工場のプロパガンダのためにスピーチを買って出るが、劣勢に立たされるスターリングラードの過酷な環境を思うとカラ元気しか出て来ない。人を殺すときの気持ちを聞いて来る老婆がいたり、兵士ではない一般市民はあまりにも兵士に対する尊敬の念がない。この頃はまだPTSDなどの精神疾患の症状は表に出て来ない時代だった。けれどこの従軍記者の失望感は、PTSDに類推された症状のように描かれていく。後半、家族が写真を撮る幸せな姿を目撃した時、ドイツ軍の砲弾のイメージが一気に襲いかかる。顔中、血が流れるロパーチンの幻想は全て戦地のフラッシュ・バックなのである。戦場に戻れば、また生と死の紙一重のところで生きていかなければならない。クライマックスのドイツ軍の砲撃のシーンが過酷な現状を伝える。あと3発で終わればという主人公の言葉に、ゲルマンのユーモアが滲む。
アレクセイ・ゲルマン監督作品を鑑賞。

最前線における戦場記者の主人公が『戦争のない20日間』という休暇を派手さも無く 淡々と描く地味ながらも不思議な感覚の作品で、群衆が集まる奥行きある映像や迫力ある爆撃のシーンやそこから崩れ落ちる壁等 その映画のテーマそのものの感じ。

なかなかじわる作品で他の監督作品も観てみたくなった。
死ななかった人
生き残った人

そういう人達目線での戦争映画って初めて。決して平和なわけではないが、平穏にゆっくり物語が進んでいく。

もう一回観よう。まだ少し早かったのかな。

従軍記者として、最前線を取材し続けてきたロパーチンは、与えられた二十日間の休暇を通して、前妻に会いに行くことになった。戦場で死んだ兵士の遺族に遺品を届け、兵器の増産に精を出す工場を訪れ、ロパーチンは戦場の後方でどんなことが繰り広げられているのかを目の当たりにする。

ぜひぜひ

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