スイミングスクールを舞台に10代の性にフォーカスした、セリーヌ・シアマの処女作。『秘密の森の、その向こう』に引けを取らない秀作だった。
この手の同性愛を扱った作品は、過度に美化されてしまうきらいが…
マリーの行動原理のわからなさや汚らわしさがあの時期の恋(らしきもの)のリアルだと思った。水中ならびにアーティスティックスイミングは性欲とか恋とか友達とか、そういったもののままならなさを象徴しているの…
>>続きを読む鮮烈〜
シアマのエネルが好き
綺麗で、冷たそうで、目を見るとちょっと怖くて、でも時々すごくホッとする笑顔を見せるの 可愛がられてる、みたいな
セックスはべつに愛の成果とかではなくて、成就とかでもない…
・概要
主人公はマリー。体型が幼く、思春期特有の周りの環境や自分へのモヤモヤを抱えた15歳。
映画冒頭、マリーはスイミングスクールでシンクロの発表をしているフロリアーヌを見て、彼女に憧れる。…
フロリアーヌは過剰にまなざされる少女のリアル、アンヌは性的に求められない少女のリアル…なのかもしれない。しかしマリーは別に抑圧された同性愛のリアルではなく、変態少女のリアルだと思う。抑圧された恋愛感…
>>続きを読むカレカノ一瞬、ダチ一生。みたいな映画だった
心を10代前半のピュアさにスイッチしてみるとマリーも友達ちゃん(名前わかんない)のズタズタさに涙出そうになる
大人になったらもっとええ女もええ男もいっぱ…
セリーヌ・シアマ監督のつくる作品がとても好きだ。『燃ゆる女の肖像』では生理になった女性のおなかを小豆(?)で温めるシーンがあったが、それをみてはじめて私は「昔の人にも生理があったんだ」という当たり前…
>>続きを読むマリーはフロリアーヌをじっと見つめる。座りながら、水の中から、窓の外から。マリーから見えないフロリアーヌは観客からも不可視の場所に隔てられている。フロリアーヌが何をしていて、何をしていないかは、マリ…
>>続きを読む過去鑑賞記録
マリーの顔が彫刻みたいで美しい
プールの塩素臭と、夏のジメジメした暑さと、叶わない恋
思春期の'気づき'の痛みが生々しくも美しく書かれている
印象的のはやっぱりフロリアーヌのゴ…