愛のように感じたの作品情報・感想・評価

「愛のように感じた」に投稿された感想・評価

@京都・出町座
 『17歳の瞳に映る世界』のエリザ・ヒットマン監督の第1作で、『17歳の瞳に映る世界』に魅せられた女性が配給を手がけたらしい。その決して声高に語らない作品のトーンに、ハリウッド映画に馴らされた私が肩透かしをくらったような気がしたと書いたのも道理で、エリザ・ヒットマン監督はこの夏に日本でもようやく全貌が紹介されて絶賛された(例えば蓮見某とか)ケリー・ライカート監督を継ぐ女性監督だとアメリカ・自主映画界では見なされているらしい(ちなみにケリー・ライカート監督については公開された4本のうち1本だけ見に行った『ミークス・カットオフ』が、西部開拓の歴史を女性の小さな物語から大きく語り直すような作品で私はすっかり感嘆!)。

 14歳のヒロイン・ライラのひと夏の、その傷がひっそりと疼き続けるような苦くイタイ物語。
 ライラは、乳ガンで母が亡くなり、とかく不如意をかこっている父と暮らす。おそらくはクラスメートでただ一人、ライラとつるんでくれるのがキアラだが、一緒にビーチに行けば、彼女はライラを無視するように、かつライラに見せつけるように、ボーイフレンドとイチャイチャし続ける(かといって、まるでドレスを着換えるようにボーイフレンドを変えるのだが)。

 そんなある日、ライラはサミーという大学生に一目で惹きつけられ、キアラに「誰とでも寝る男」と言われた彼に対して、おずおずと精一杯の策をめぐらせてセクシュアルな関係に持ち込もうとする。サミーにしてみれば、吐け口を求めていないわけではないものの、ミルクのみ人形さながらに幼いライラに男と女のゲームの手応えがあるはずもなく、邪険にするのだったが・・・・。

 結果的にライラの〝初体験〟は、私から見れば集団レイプに勝るとも劣らぬほどに酷いものになる。が、この映画はライラを愚かだとは決して断罪していない。

 キアラの行動に刺激されたライラが無意識に欲望していたのは、セクシュアルな快楽というよりは、触れ合う肌の感覚、肌をぴったりと合わせることで感じられる互いの確かな存在感だったのだと想う。言わずもがなの説明をすれば、ライラが日常的に感じている孤独感をひととき埋め合わせてくれるような。ひょっとして幼いころに母親に抱かれていた記憶を微かにでも呼び起こしてくれるような。残念なことにライラ自身、自分が実は何に恋い焦がれているのかを知らなかった。キアラやサミーと同じく、ライラもまた、世間の性にまつわる表象によってただただ混乱していて、自分自身がほんとうは何を求めているのか、はたして男性とのあいだにどんな関係を望んでいるのかをすっかり見失ってしまっているのだ−−−−そんなふうに私に読み込ませるように、この映画は創られていると思う。

 『17歳の瞳に映る世界』が妊娠中絶という帰結をもたらす女性へのセクシュアルな抑圧を見据えていたように、本作においても監督の眼差しは実に深い。
あいの

あいのの感想・評価

4.0
この映画を通して、自分自身の若い頃を思い出すことができた
撮り方も素晴らしい 信頼できる肌へのこだわりっぷり
いいラストカットだった
yuho

yuhoの感想・評価

-
めちゃ雑に表すとダルデンヌが撮ったエイスグレード??
17歳〜もそうだけどティーンのfragileな部分を映し出すのが上手い
アーーーーーーーーー‼️‼️ってなる
ゲロ、たくさん吐いてきました
t

tの感想・評価

2.6
自分が背伸びしないで生きてきたから
不思議でしかなかった。
面白かったけど特に心に来るものはなし。
小小野

小小野の感想・評価

4.1
すごく、嫌になるシーンあり。
それでも、これこの年頃の醜い成長をありのまま映す価値はあると思う。
haru

haruの感想・評価

-
デビュー作がすべてと言わんばかりの良作。ラストシーンがよかった。
D

Dの感想・評価

2.2

このレビューはネタバレを含みます

悪い訳ではないのだろうが、この映画と向き合うまでに至らなかった。
極楽蝶

極楽蝶の感想・評価

4.5
若者の吐き出す場のないエネルギーと彼らの無軌道さ、背伸びをした恋の苦さなど、ロマンを一切含めず現代のティーンエイジャーを描いた傑作。エリザ・ヒットマン監督のデビュー作として衝撃的。ルキーノ・ヴィスコンティ監督の「若者のすべて」や大島渚監督の「青春残酷物語」に並べても良いのではないかと思う。
ハンディを多用した映像も主人公ライラの不安、孤独感、寂寥感を表現するのに良く機能していたと感じる。
ア

アの感想・評価

3.7
「自分のことを大切に扱ってくれる人しかいらない」という感覚、人格を形成する上でマジで大事だなと思った
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