このレビューはネタバレを含みます
意味のない記録と、意味となった記憶。
毎日病室に通うだけで何も起きないことから、全てのことに意味なんてないだな、って感じる、でも心は動く、という川瀬。
キリストの「人生は橋である」という言葉を引いて…
自身の最期の日々をカメラに刻みこんでもらうという被写体の覚悟、決してカメラを止めず編集後も切らずに残すという表現者の覚悟。強いメッセージ性を内包した両者の接触が「生」そのものを喚起する。
河瀨直美監…
劇映画であってもまるでドキュメンタリー作品を見ているような感覚に陥る河瀬直美。その河瀬直美が撮るドキュメンタリー映画っていう部分にとても興味があります。
彼女がこういう風に人というものを捉え、周りの…