冒頭の留守電の音声で、ずっと気持ちがざわついていた。あの音声の後で亡くなったというが、孤独死だったのか、もしかしたら自死だったのでは、等と考えてしまった。避難所で他の人達と一緒にとても幸せそうな様子…
>>続きを読む大震災は人々のあたりまえな生活を奪った悲しい記憶。ただ、その出来事から日々を再生していく中で、生きる希望や活力を見出していた人がいたこと、その記録。
愛ちゃんの明るさや話が魅力的だった。全編通して…
名もなき人の尊厳についての映画。
愛子さんが仮設住宅で、寝転がりながら、介護していた母の思い出を語る。お母さんの人生は何だったんでしょうね、お父さんのおかげで苦労させられて、と言うと、「何を言うか…
今作は、避難所で出会った愛子さんの「生」を映画という形でこの世に残すことを目的とした、藤川監督の極々私的な作品であり、だからこそ、広く普遍性を持ち得た作品になったのだと思った。
<以下、内容に触れ…
震災の映画ではあるけど、それだけじゃない、女が1人で生きていくとはどういうことか。ただただ愛子さんに寄り添ってきた藤川監督が、偶然カメラを持ってただけ、と言わんばかりの眼差しが素敵。撮れてないのか、…
>>続きを読む被災者の物語である以上に、「村上愛子」という一人の女性の物語であった。
過去のエピソードを聞いていると、ただ未婚で子供がいなかったというだけで、決して天涯孤独だった人には見えなかった。孤独は自ら選…
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