合唱ができるまでの作品情報・感想・評価

合唱ができるまで2004年製作の映画)

LES METAMORPHOSES DU CHOEUR

製作国:

上映時間:98分

3.6

「合唱ができるまで」に投稿された感想・評価

♪キーリーエ・エレーイソーン…のフレーズが、頭から離れません。

演奏は好き。でも練習はちょっと…という怠慢な自分には、情熱的な指導者クレール先生のレッスンに食らいついていくのは、なかなかに忍耐を強いられることでありまして、三夜観続けてようやくエンドロールに漕ぎ着けました。

本作はそのタイトルが示す通り、発表の舞台と言う完成形でなく、その制作過程を作品化した、ちょっと珍しいドキュメンタリーです。人が集まり、声が重なり合っていく所から、音楽は始まっているんですね。

人生を経てきて、それぞれに味やクセの出たご年配から、真っ直ぐな眼差しのティーンエイジャー、ふにゃふにゃと頼りなくも可愛らしい子どもたち。背景は様々な「部分」としての彼らが、歌を通して「一体」となっていく過程が、なるほどメタモルフォシス!まるで芋虫と蝶々を結ぶサナギのように、見えないところでの劇的な変質を感じさせます。

それにしても和音って、ただただ純粋に快いものですね。言葉に尽くせぬこの至上の喜びのためには、レッスンの反復や分断も、さほど苦にはならないのでしょう。
damo

damoの感想・評価

3.0
クレール・マルシャンがアマチュア合唱団とオケを作り上げていくドキュメンタリー。発表曲は「真夜中のミサ」。子供とシニアの練習が交互に流れます。映画というよりも練習日誌なのですが、歌い手の彼らの成長は立派なドラマでした。うたの心を育てるわかりやすい指導と、ピュアなきもちで音楽を楽しむひとたちの姿を見て、いつのまにか歌に夢中になってしまう。

歌って、本来こうして筋トレのように鍛えながら、1曲ずつ分解して考えて、技術と言葉と心をこめて作り上げるものなんだよな。撮る側も指導する側も、歌う人たちも皆が音楽を心から楽しんでいて、アァ最近わたしは音楽を消費してばかりいるなあと反省しました。
レッスンでは「力を抜いて」「軽やかに」と何度も指示がありました。自分に夢中になるとなかなか軽やかになれない。なにごとも力を抜けるぐらいうまくなりたいものです