カランジルの作品情報・感想・評価

「カランジル」に投稿された感想・評価

拘泥

拘泥の感想・評価

4.0
ブラジルはカランジル刑務所で起きた暴動囚人の殺戮事件が起こるまでを描いた「ブラジルのゴリゴリの社会派のクソおもすれー映画」系譜の一つ。起こるまでとは言っても、何か物語的な展開を丹念に映すわけではない。むしろ暴動の契機などは筋書きだとしたら最低のクソ脚本だろう。だが現実などは得てしてそういうものらしい。
「鎮圧」の事実のために雑に床を血塗れにし、しかしまるまる洗剤で満たして掃除する刑務所の仕方で血を同様に洗い流しそれで良しと、腐敗した政治が垣間見える。囚人を深掘りし、キャラクターを「立たせ」、とってつけたように殺すからクソひでぇとなるが、他方フィリピンでは支持率90%に昇るドゥテルテ政権の麻薬撲滅運動にて麻薬捜査における殺人を罪に問わないという。市井の声は無論支持率通り治安が良くなったことを喜ぶものが多いようで、私とて眉間に銃を突きつけられながら犯罪者の人権を叫べる自信はない。安易な左傾も右傾も避けたいものである。
Wikipediaによると本件の指揮官は懲役632年を求刑された上暗殺されたらしい。怖すぎんだろ。
NICE

NICEの感想・評価

4.0
そこには8000人の人間がいた。
かつて実在したカランジル刑務所が題材の作品。

『シティ・オブ・ゴッド』や『エリート・スクワッド』と並ぶ、2000年代ブラジル映画のマスターピース🇧🇷

とにかく人物像の描写が上手く、囚人達の温かい人間性と凶悪性のギャップを見事に描いた。心温まるような場面もあれば、恐怖でゾッとする場面もある…

そしてラストのあの事件。とにかくショッキング…😰
4

4の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

こんな言い回し好きじゃないし使ったこともないけど、まじロドリゴ・サントロしか勝たん
今帰仁

今帰仁の感想・評価

3.7
ブラジル・カランジル刑務所の人間模様。

なんで見たかったのか忘れてたけど、ロドリゴ・サントロが出てたからだ。お綺麗だった👰

人数が膨れ上がり、いろんな問題起こして悲劇を生んだ刑務所。
『刑務所が平和なのは何かが起こる前兆』
その言葉をどおりの構成で
前半の囚人生活は荒々しいけどまぁそういうところだもんね…という感じで見れたが、終盤けっこう惨かったし、迫力があった👍
パッケージの禍々しさとブラジル刑務所実話ものってことで身構えたけど、あれ?なんか普通に笑えるし超おもしろい。囚人たちがみんな個性的で魅力的。割と自由だしパラダイスに思えてきたぞ、からの後半の展開…地獄かよ。ただただ圧倒的な暴力に屈するしかない展開はぐったり。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
 男しかいない?のにエイズ蔓延りすぎだろこの刑務所wとか間違ったこと思ってしまったが。クライマックスの大虐殺に至るまでのエピソードが丁寧というよりくどい気がした。思っていたのとちょっと違った。背の小さいおっさんと結婚しようとするロドリゴ・サントロがかわいい
昔、深夜でテレビで観て衝撃を受けた作品。
改めて観て凄い作りの作品だった。冷静を医師が演じて、狂気を囚人が演じ
そのバランスがブラジル
流石、面白いとおもいきや
急な展開で総てがひっくり返る描き方は秀逸。
映画の長さに耐えれば印象に残る作品である事は間違いない。
ブラジル、サンパウロのカランジル刑務所。大幅に定員を上回る人員が収容されたその刑務所は、半ば囚人たちの王国だった。医師は、治療のため訪問する中で、囚人たちと親しくなり、時には便宜を図るまでの関係を築くが…。

本作は、かつて実在したカランジル刑務所に通っていた医師の回想録を映画化したものである。その刑務所は、内部では不道徳が蔓延っているが、それなりの規律もあり、小康状態が続いていた。中盤までは、様々な囚人の過去や現在を、生々しく詳細に振り返っていく。主人公の医師同様、囚人たちに同情や親近感を覚えるようになる頃、突如として秩序が崩壊する。この落差と衝撃には愕然とするほかない。ただ、前半は前半で面白いが、2時間は流石に長い。
hanadeka

hanadekaの感想・評価

5.0
なんであんな奴がもてるんだよ!?

朝奥さんに愛してると言ったかい?
そういうことだよ。
あきら

あきらの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

シビアな内容を覚悟して臨んでみれば、あれ?思ったより自由で楽しそうじゃない?

こう言ってはなんだけど、時代とお国柄的に麻薬や刑務所がそこまで特異なものじゃなく、一般人の日常と隣り合わせにあるのかもしれないと錯覚しそうなくらい。
たしかに不衛生で恵まれた環境ではないにせよ、
スラムと何が違うんだくらいの感じで。
デウスデッチ役の子が、ず~っと染谷くんに見えてました。
ロドリゴ・サントロのレディも素敵!
ユーモアも交えた群像劇で、途中まで楽しく観てた。よ。途中までは。


そんなに甘くはなかった。当たり前なんだけども。
容赦なかった……

LGBT要素とか、人情要素とか、群像劇として色々あったはずなのに、結局のところ、ここは刑務所でこの社会において犯罪者の人権なんて希薄なもんなんだっていう乾いた諦念。
あの殺戮画面の底に流れるのは、どうしょうもない慟哭だった…………


最後、血と混ざる洗剤液の白濁がアレの隠喩と聞いて、妙に納得でした。

ラストの取り壊しはリアルの映像なんですかね?
なんにしても、揺るぎなくこれは実話で歴史で人の所業なんだ。
>|