みえない雲を配信している動画配信サービス

『みえない雲』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

みえない雲
動画配信は2025年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『みえない雲』に投稿された感想・評価

みんな知っていた。
けれど誰もが考えないようにしていたんだ。


グードルン・パウゼヴァングによるベストセラー小説を「レボリューション6」のグレゴール・シュニッツラー監督が映画化。

ドイツの原発が放射能漏れ事故を起こし、近隣の町がパニックに陥る様を前半で描き、後半は被爆した主人公の少女と、彼女を愛そうとする少年の触れ合いを描いています。


高校生のハンナは、母親と弟ウリとの三人暮らし。
気になる男子エルマーとの初キスの最中、町中にサイレンがけたたましく鳴り響きはじめます。
原子力発電所で事故が発生し、それを知らせる警報でした。
学校、そして町中がパニック状態になる中、エルマーと離れ離れになったハンナは何とか帰宅します。
母親は原発近くの町へ仕事で行っており、ハンナは母の身を案じながらもウリと一緒に地下室に避難しますが、近所の人々はいつの間にか他所へ避難し、ハンナ達は孤立してしまいます。
仕方なく自転車で駅を目指すハンナ達。
しかし、そこには残酷な運命が待ち構えていたのでした・・・。


前半は、青春映画のテンプレートのように始まり、突然の警報で日常が破壊される様子をテンポ良く描写しています。
美しい街並みが、まるで嵐が去ったあとのような様相に変わっているのがショッキングではありますが、総じてパニック描写はこちらの想像の範疇を超えてはきませんでした。
死に物狂いに駅を目指す人々の人間性が失われていったり、我先に電車に乗ろうとする人々でごった返す駅の場面が前半のクライマックスでありますが、娯楽性の高いディザスター映画とは違うので、そこら辺は割とアッサリな印象。
しかし、放射能を含んだ黒い雲が近づいてくるのは、我々日本人にとっては全く以って絵空事ではないので、やはり単純に恐ろしいです。
実際に被害を被った者でなくてもじゅうぶんに怖いのに、これは震災時の原発事故で避難された方には辛い映画ではないかと想像に難くありません。

後半は、被爆してしまったハンナを中心に、事故のその後、数ヶ月にわたったお話となります。
髪の毛がみんな抜けてしまったハンナでしたが、収容された病院にエルマーが訪ねてきます。
そこから、ハンナとエルマーの恋愛劇となり、社会復帰してゆくハンナの姿を静かにカメラが追ってゆくのですが、いかんせんパンチが弱い。
原作は原発への警鐘として書かれたもので、あくまでもメインとなるのは「このままで良いのか」と社会全体に議論を促す事であった筈。
本来、こういったテーマを持つ原作を映画化するということは「想定される被害や環境変化」をビジュアルで見せることによって、より容易に喚起の手助けにならなければならないのに、事故後の社会変化や対応の描写が甘すぎると感じました。
これではよくある難病モノとあまり変わりばえしません。
(古い映画ですけれど、核戦争の恐怖を描いた「ザ・デイ・アフター」を半分ぐらいに薄めたような、つまりはかなりの薄口だと思います)

節電や物資供給の遅延からくる都会での生活環境の劣化や、心無い被爆者への迫害についても僅かに語られるのみで、ほとんどがハンナの乙女チックな心情を追うことに費やされており、その点は大いに不満。
社会不安からくる狂気にさらされることで、登場人物の心情がどう変わったり変わらなかったりと動くのか、そこを見たかったし、ドイツの人々が原発(核)についてどんな風に思っているのかをもっと知りたかったのですが、本作を観ても「ああ、日本と同じような民度なのかな」ぐらいにしか個人的には感想が思い浮かびませんでした。

前半からして、ハンナの(自分勝手な)選択が事態を悪くしてゆくのでどうしてもイライラさせられますし、ラストに至ってはしんみりするものの、「だからそれはお前のせいだろ」と(そうじゃないと理解しつつも)思ってしまいました。
主演の女の子が実際に髪を丸刈りにしてまで熱演しているのに、お話を端折り過ぎたのか、作品全体がかなりライトな方向に落ち着いてしまっていて、なんとも惜しい出来だと言わざるおえません。
作り手の作家性もあるでしょうが、エグさが決定的に足りない。
もっとショッキングでないと深く刺さりません。
人の胸(心)って意外と深く埋まっているものですから、届かせるには長いナイフでないとね。


最後に、どうしても看過できない点がひとつ。
エルマーがハンナの傍にいると決心する場面での医者のセリフ。
「(隔離された病室にいるなら)被爆者と同様の扱いになるぞ」
これはどうなの?
しかも、エルマーのその後についても、ちょっとどうなんだと思いました。
あれでは、悲しいことながら日本でも起きている「避難者虐め」を助長しかねません。
安易にあんな展開にするのは、それこそ作り手側の知識や自覚の無さを露呈させてしまうだけだと思うのです。


映画化することの意義は間違いなくありますが、もう少しテーマを深く掘り下げてほしかったですね。


セルDVDにて
思ってたより凄くて面白い作品でしたけどね~★

パニックものではなく恋愛もの―。
この恋愛いらんのですわ~★
原発事故が起きて放射線から逃げる人々のパニックを描く展開なんですが、恋愛はいらんのですわ~★←しつこい?(笑)もっと大事な事あるやろ?主人公の家族(母親、弟)とか…。

まず、これは恋愛じゃないです。
主人公は男子生徒に告られキスされます。そこで警報が鳴り、原発事故が起きた事を知ります。慌ててみんなは逃げ惑います。それで二人は離ればなれになります。果たして二人の運命は?なんですね。

彼氏ウザいです。とゆうか気に入らないです。(笑)告り方が気に入らない。授業中にトイレに行くと言って抜け出し、彼女も「図書室に来て」と書いたメモを受け取り抜け出します。そこでチュ-しちゃいます。★なにも授業中に抜け出して告白せんでもええやん!なんでチュ-出来るねん!原発事故が起こらんかったら、このままエッチしてたんちゃうんか?!!(羨ましい💕)ってゆうてる場合ちゃうねん。

そもそも主人公が逃げ遅れたのもお前のせいやろ~!!!連絡先を交換しやがって!!!(羨ましぃ💕)

だから告白されただけの関係の二人に入り込めなかったですね。
恋愛にうつつを抜かす主人公や彼氏が悲劇にあう物語とゆう感じ。

それ以外は凄く面白くて、人々が放射線から逃げるシ-ンとかがリアルで怖いです。見応えはある作品でしたよ。
Rily
2.0
もろに原発事故を描いた映画を鑑賞したのは初めて。劇中のパニックシーンや我先にと急ぐ人の描写は生々しくてゾッとした。あくまで主軸は若い男女のラブロマンスだが、若干タイタニックを狙ってきた感は否めない。邦題の「みえない雲」は、みえないモノ(原発)に恐怖を抱き、みえないモノ(愛)に希望を抱く…みたいに解釈したが?

『みえない雲』に似ている作品

チェルノブイリ1986

上映日:

2022年05月06日

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

3.3

あらすじ

若き消防士アレクセイは、元恋人オリガと10年ぶりに再会を果たし、彼女とともに新たな人生を歩みたいと願っていた。ところが地元のチェルノブイリ原発で爆発事故が起こり、それまでの穏やかな日常が一…

>>続きを読む

わたしは生きていける

上映日:

2014年08月30日

製作国:

上映時間:

101分
3.3

あらすじ

ニューヨークから単身イギリスにやってきたデイジー。生まれたときに母親を亡くした彼女は、見知らぬ3人の従兄弟 とひと夏を過ごすため、この異国の地を訪れた。複雑な家庭環境で育ったせいで自意識が…

>>続きを読む

光州5・18

製作国:

上映時間:

121分
3.6

あらすじ

『木浦は港だ』(2004)、『第7鉱区』(2011)のキム・ジフン監督が、韓国近代史最大のタブーとされてきた“光州事件”を韓国映画史上初めて真正面から扱い、2007年に発表した衝撃の感動作…

>>続きを読む

渚にて

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

3.6

あらすじ

1964年。第3次世界大戦が勃発し、原水爆の使用によって地球上の北半分は絶滅していた。タワーズ艦長が指揮する原子力潜水艦は難を逃れ、オーストラリアのメルボルンに入港。死の灰が南半球にも及ぼ…

>>続きを読む

希望の国

上映日:

2012年10月20日

製作国:

上映時間:

133分

ジャンル:

3.3

あらすじ

東日本大震災から数年後。長島県東方沖で巨大地震が発生し、長島第一原発が事故を起こしてしまう。酪農を営む小野家は警戒区域の圏外となるが、道一本隔てた隣家の鈴木家は強制退避に。そんな中、小野家…

>>続きを読む

THE QUAKE ザ・クエイク

上映日:

2019年04月26日

製作国:

上映時間:

108分
3.1

あらすじ

ノルウェーのガイランゲルを襲った巨大津波災害から3年―。 地質学者のクリスチャン(クリストファー・ヨーネル)家族は、首都オスロへと生活拠点を移していた。しかし、津波を予測し、多くの人々を…

>>続きを読む

太陽の蓋

上映日:

2016年07月16日

製作国:

上映時間:

130分
3.3

あらすじ

あの日、私たち日本人が、メディアを通して目撃したことは真実だったのか? なぜ日本人は、原発に対して、あれほど無力だったのか?閉ざされていた全てが、いま明らかになる―。 あの日、日本は消滅の…

>>続きを読む