ゴムデッポウの作品情報・感想・評価

ゴムデッポウ1962年製作の映画)

上映日:1963年

製作国:

上映時間:30分

3.1

「ゴムデッポウ」に投稿された感想・評価

yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
伊丹一三名義。
ヤング伊丹さんがハリウッド映画に出た金でアリフレックス買って撮ったらしい。
監督デビューというよりも映画作ってみました的な作品。
ゴム鉄砲で射撃大会、電車に乗りながら目に入る看板読む、美味いものをゲロがでそうなものを言いながら食べる、豪邸の前でへんな妄想する等普段やってたんだろうなと思わせる遊びが羅列していく。
伊丹十三時代のカッチリした三幕物の形はなく、ドキュメンタリータッチというか日常きりとったみたいなラフでゆるゆるな感じ。ヌーベルバーグぽいともいえる。
おもしろくはないんだが、フレッシュ搾りたて100%な感じは味わえる。
「お葬式」「タンポポ」に熟成して繋がっていくんでしょうな。
色んな試しが詰まってて、はちきれんばかり。面白かった!
1962年作なのに、新鮮。当時の山手線?沿線とか街が「あったなー、」とおもろい!
天才の習作。

名義が伊丹一三になってたから、伊丹十三作品としてはカウントされないのかな? 世間的なデビュー作は「お葬式」なんでしょうし。

街で拾ったちょっとしたスケッチを繋ぎ会わせてる感じ。それぞれのエピソードはムラはあるけど、光るエピソードもあり。

山手線(多分)一周しながら、目についた看板の文字を読み上げるエピソードとか、フランス語レッスンしながら、彼女の愚痴にフランス語で応戦するエピソードとかは好き。

後の「タンポポ」のメインストーリーの合間に挟まるショートエピソードだけを集約したような作品でした。

未完成ではあるが、確実に伊丹的要素が存在する佳作です。
しかし、キャストが魅力的ではない。これは伊丹映画らしからぬ感想。