キース・へリング展が2023-2025年に日本の各地で開催されているが、私は名古屋の松坂屋で鑑賞。この際に、キースの出版物などで手に入る情報があまりないことから、本作「Drawing the Line: A Portrait of Keith Haring」をYouTubeで視聴。本作は30分のドキュメンタリーで、英語自動字幕を使って鑑賞ができる。本作の魅力はキース本人のインタビューが多いこと。アンディ・ウォーホル(Andy Warhol, 1928-1987)を先駆けとする現代美術の運動に参加してキースは、ウォーホルを手本として、さらに現代芸術を発展させ、既存の芸術界とは距離からは距離を置くが、一般市民とは距離がなく、商業的展開から社会活動(麻薬撲滅運動、ベルリンの壁を使っての製作)を繰り広げていく。下書きをせず、大作もその場で描いてしまうスタイルは驚き。本作には、日本での活動の写真らしきものも挿入されている(日本の学生服をした青少年たちとの写真がある)。
オンラインで無料視聴できるキースの動画作品には、他に「Keith Haring The message」が「Keith Haring documentary」として50分の作品が見られる。こちらは、キース自身のインタビューは少ないが、関係者の豊富なインタビューで構成されている。ユニークなのは、キースの作品と音楽の密接な関係が示され、本作を見ると、音楽なしにはキースの作品は語れないのではと思えるほどの内容。キース・へリング展でも、音楽とキースの関連は示されたが、本作ではそれが実感できるので、キースの理解を深めたい人にはお勧め。