1948年10月、「海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒と見なし、無条件で射殺せよ」。突然、韓国軍から発表された布告文に島民たちは恐怖で右往左往する。噂に翻弄されて、ある者は山に逃げ込み、あるものは銃を取って抵抗しようとする。抵抗しながらも、島民は明日には全てが終わり、いつもの暮らしが始まるものと信じていた。 しかし、漢拏山(ハルラサン)の麓にある村を占拠した韓国軍は村人の虐殺を開始。家を焼き払い、女・子供を問わず人々を追い始める。 家に戻れないことを悟った人々は、洞窟に立て篭もり、生き延びようとする。 本作は韓国の祭事方式に乗っ取った散文的映画手法で描かれている。
大阪・生野区生まれ、在日コリアンのオモニ(母)。2009年にアボジ(父)が亡くなってからは大阪でずっと一人暮らしだ。ある夏の日、朝から台所に立ったオモニは、高麗人参とたっぷりのニンニクを詰…
>>続きを読む『木浦は港だ』(2004)、『第7鉱区』(2011)のキム・ジフン監督が、韓国近代史最大のタブーとされてきた“光州事件”を韓国映画史上初めて真正面から扱い、2007年に発表した衝撃の感動作…
>>続きを読むソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を…
>>続きを読む日本で唯一の地上戦が行われた沖縄。その凄惨な戦闘をほとんどの日本人が知ることなく、77年の年月が経とうとしている。本土への疎開のため多くの子供達が乗った対馬丸がアメリカの潜水艦によって撃沈…
>>続きを読むカンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになっ…
>>続きを読む1917年北間島(中国吉林省東南部)の同じ家で生まれ育った、いとこ同士の尹東柱(ゆんどんじゅ)と宋夢奎(そんもんぎゅ)は中学を卒業すると共にソウルの延禧専門学校へ進学する。尹東柱は医者にな…
>>続きを読む昭和十九年、沖縄に兵隊が続々送りこまれるなか、国民学校の児童たちは集団疎開としてツシマ丸で那覇から出港した。しかし船は魚雷攻撃で沈没してしまう。そして翌年米軍がついに本土上陸する。凄絶な砲…
>>続きを読む太平洋戦争における唯一の国内戦であり、多大な犠牲者を生んだ沖縄決戦。敗色濃厚な日本軍は、連合軍の侵攻を沖縄で食い止めるべく大量の兵力を注ぎ込んだ。しかし沖縄の精鋭たちでもアメリカ軍を止める…
>>続きを読む©2012 Japari Film