マルトーネ監督の本作は前作『われわれは信じていた』と同じ19世紀を舞台に大詩人、ジャコモ・レオパルディの激しい人生をたどる。幼い頃から神童ぶりを発揮するジャコモだが、身体に障害があり厭世的で、詩人として不遇な人生を送ったとされる。だが映画は、自由と愛を希求し、いつまでも親友に支えられて幸せな時間を過ごした姿も色濃く映す。詩人役のエリオ・ジェルマーノ(『私は隠れてしまいたかった』『悪の寓話』)が圧巻の演技を披露し、本作はイタリアで大ヒットした。撮影はレナート・ベルタ。ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品。
1960年代、イタリア・ポー川南部の街ピアチェンツァに住む詩人で劇作家、蟻の生態研究者でもあるアルド(ルイジ・ロ・カーショ)は、教え子の若者エットレ(レオナルド・マルテーゼ)と恋に落ち、ロ…
>>続きを読む驚くほどに美しいモノクローム映像と心ふるえる音楽 歴史上初めてのジプシー女性詩人を描いた ポーランド映画の傑作! 書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃から、言葉に惹…
>>続きを読む西暦1世紀の前葉、皇帝・ネロの治世下のローマ。英国遠征から凱旋したローマ軍のマーカスは、美しい娘・リジアと知り合い心惹かれる。マーカスは帝国の人質であるリジアをネロの許可を得て譲り受けよう…
>>続きを読む19世紀半ばのマサチューセッツ州。家族と離れ、女子専門学校に通っていたエミリ・ディキンスンは、学校での福音主義的な教育に疑問を持ち、周りからも孤立していた。そんなある日、家族がエミリを迎え…
>>続きを読む1613年6月29日、「ヘンリー八世」上演中にグローブ座を焼き尽くした大火災の後、断筆したウィリアム・シェイクスピアは故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンの家族のもとへ戻った。20余…
>>続きを読む長い間離れて暮らしていた息子・エットレを引き取った元売春婦、マンマ・ローマ。エットレに自分とは違う人生を歩ませたいと願う彼女は、彼をウエイターとして働かせることに成功するが、当のエットレは…
>>続きを読む