セザンヌと過ごした時間の作品情報・感想・評価

「セザンヌと過ごした時間」に投稿された感想・評価

セザンヌが長きを共にした小説家エミール・ゾラとの関係や周辺を取り巻く人々の姿が美しい環境をバックに描かれている

他の画家や彫刻家の生涯を描いた映画とは異なり、友人でありよき理解者であったゾラとの関係に重きを置いている

セザンヌらしいのは、美しい自然を背景にひとびとが交流する姿をひとつの画として描く様子や、自然そのものを描いている姿が多いところで、ひとりの人物を被写体として捉えているシーンはあまりでてこなかった

画家とは常に孤独に生きるものなのだろうな、と思わせるラストはなんとも切ない終わり方でした

セザンヌの絵は一般的にもよく知られるものが多いので没後110年記念作であるこの映画はそれなりにオススメしやすい作品のような気がしました
おぐり

おぐりの感想・評価

4.5
とても良い映画でした が、
画面で セザンヌの絵を もっとたくさん見せて欲しかった
KazuPSG

KazuPSGの感想・評価

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まだまだ分からなかった部分の多い、深い映画。

白か黒かだけでは表現できないセザンヌとゾラの関係性。灰色とでもいうのでしょうか。あらゆる色をごった混ぜにしまくると最終的に灰色に見えるそうです。2人の関係はまさにそんな感じなのではないかと思いました。

終着点を作らずに描くところがフランス映画らしい。
mori

moriの感想・評価

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「何時間も動かないからモデルとしては最高だが 俺に錨をつける女じゃない」

「絵を抱けばいい 絵で感じればいい」
うめ

うめの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

男同士の友情っていいな‥

近代絵画の父、セザンヌの絵画は世界中の美術館に飾られ、彼の名を知らぬ者はいない。彼の描くりんごほど印象に残るりんごはない。さまざまな視点から捉えられた姿を一つの構図に収めるその画風は後のピカソに代表されるキュビズムの先駆けとなった。彼の絵画は現実そのものではない。彼は、彼自身が感じる世界を、自然を、よりそのままのものとしてキャンバスに描きたいのだ。その考えと、作品は当初なかなか理解されなかった、しようがなかった。

当時流行の印象派とも一線を画し、父にも、世間にも、恋人にも、みんなに理解されない時、セザンヌはただ怒っていた!彼は負けなかった。自分を信じた。そして、いついかなる時も彼を理解し、尊敬したのは彼の親友で詩人のエミール・ゾラだった‥。


映画の中でセザンヌはまるで気のたった野良猫のよう。すぐ機嫌を損ねて、当たり散らして、皆を傷つける。本当のセザンヌがそんな人だったかは分からないけど、彼の執念を感じるような晩年までの不遇の時代の制作活動を考えると、彼の頑固さと強さは映画の通りだったのではと思う。
映画では2人が子供時代に会ってから、晩年、喧嘩別れして亡くなるまでを追います。主軸となるのは喧嘩別れが今生の別れとなる日。そこから過去の回想が挟まるといった感じです。若い頃も、おじさんになってもなんでそんなに喧嘩するのになんでそんなに仲良しなの!?って羨ましくなる関係性‥。ただ一つのヒビが2人を分かつまでの間。


音楽も映像もとてもよく、2人の人生が、喜劇と悲劇が、とても美しく描かれておりました。大変満足度の高い作品でした。
おね

おねの感想・評価

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セザンヌって、他の印象派と比べるとキャッチーじゃ無い。
人間的にもキャッチーさゼロだった。
「今やサロンも点描だらけ」それは確かにつまらない。
ゾラと喧嘩別れみたいになってるけど、ゾラの言葉で自分に向き合えたんだよね?
motcha

motchaの感想・評価

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ねえねえ、時系列どおりに撮ったらダメなの? 死ぬの? 
せっかく役者は上手いし、風景はきれいなのに、感動も何もあったもんじゃない。

芸術家気取りの編集はセザンヌの風景画に自分の絵姿を描き入れるのも同然の行為だってこと、どうして分からないんだろうね。
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丁度セザンヌの絵をみたから、映画も一緒に。

セザンヌとゾラの関係性がメインで、2人にしかわからない「2人だけの何か」があるんだろうと思う。
芸術家って個性的でアクの強い人が多いイメージだし、お互い確固とした芸術家としての自分を作り上げた後には今まで通りではいられなかったんだろうか。
悲しいけど、それまでの友情や思い出がなくなってしまったわけじゃない。
二人にとって、一緒にいられなくなっても思い出は宝物であってくれたらいい。
実際にはどうだったのかな。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.6
幼馴染であった作家エミール ゾラとセザンヌの男の友情物語。
この2人が幼馴染だったんだ・・・素敵から始まってハートフルな展開が待っているのかと思ったが違った。
しかめっ面でいがみ合ったり、暴言吐いたり割と荒々しい関係を所々で見せられて、ドキドキ。
私姉妹&女子校育ちゆえに男子の喧嘩が苦手。
そりゃ好きな人居るわけないけど、映像で見るだけで居心地悪くなるので、大人になってからの2人のすれ違いは気持ちいいものではなかった。
とはいえ、うっとりするような南仏の自然の映像は必見。
不器用でなかなか上手くいかないセザンヌの孤立ぶりがあの太陽が降り注ぐ風景に置かれると、この孤独と美しい風景の2つが重なったからこそのあの作品たちだったのかもしれないとも思う。
晩年まで報われることなく、ゾラとも音信不通になってしまったという事が本当ならば非常に辛い。
ラストシーンのセザンヌの姿が痛々しくて切なかった。
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