赤い風車、ムーランルージュ。
画家ロートレックの伝記映画。
ジョンヒューストン作品。
ムーランルージュで、
ダンサーたちの絵を描くロートレック。
豪華絢爛、フレンチカンカン。
子供の頃、うっかり見事な階段落ち！
手術も失敗。
脚の成長が止まり、大人になっても身長は152センチ。
印刷のシーンがすごい！
美女が3人登場します。
フレンチカンカンのダンサー、
ジャンヌアヴリル役はザザガボール。
障害者のストレスで酒浸りのロートレック。
酒の水筒？が細長い〜！
マキシムドパリも登場。
コンプレックスで自虐の言葉しか出てこないロートレック。
アブサン飲みすぎ。
アンリドトゥールーズロートレック　享年36
こんな最期だったとは。
障害を乗り越え、得意な絵で頑張ったのがすごいところ。
ダメなのは、同じ失敗を繰り返すところ。
ロートレックの作品をたくさん観ることができます。
音楽はジョルジュオーリック。

フィルマのジョンヒューストンの作品の中に、
ホイットニー　オールウェイズラヴユー🎬を混ぜないで。
ホイットニーのパパじゃないから。
アンジェリカのパパだから。

🏆ムーランルージュの映画ランキング🏆
4.0 ムーランルージュ、サルサ！、アナスタシア、
3.5 ディリリとパリの時間旅行、パリで一緒に、
赤い風車、

🏆ロートレックの映画ランキング🏆
4.5 ミッドナイトインパリ、
4.0 ムーランルージュ、
3.5 巴里のアメリカ人、赤い風車、
　　ディリリとパリの時間旅行

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2001年「ムーラン・ルージュ」1954年「フレンチカンカン」と観て今回は1952年の「赤い風車」を鑑賞。
今作はムーラン・ルージュと関わりが深い画家ロートレックの伝記的映画。

オープニングから彼の絵を使ったり、赤い風車の建物、パリ市内モンマルトルにあるキャバレー、ムーラン・ルージュで繰り広げられる饗宴...芸術的に描かれていました。

騒々しい店内でコニャックを啜りながら一人絵筆をとる画家。こんなところで絵を描くなんて意外過ぎでした。

伯爵家に生まれたアンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック。子供の時に足を骨折し、両足の成長が止まってしまった彼は障害と容姿に対するコンプレックスから、家を出て、夜毎娼館通いをする退廃的な生活を送っています。そんな彼が貧しい娼婦マリーと出会い恋に落ちる。しかし直情的なマリーの奔放な振る舞いに傷付くロートレックは次第に酒浸りの日々に埋没していき、若くして病に倒れるのだった...

誰からも愛される少年時代を送ったロートレックがコンプレックスから相手を信じることが出来なくなっていくところは、気の毒ではありましたが恵まれた境遇を考えるとあまり共感はしませんでした。彼の絵は好きですけどね。

ゴッホとも親交があり後に後期印象派に分類される実力者でもあったロートレック。映画ではちらっと名前だけが出てくるゴッホですが、ゴッホに南仏アルル行きを勧めたのもロートレックらしいですね。ゴッホと違ってロートレックが描く絵は踊り子や娼婦といった人々だったり、躍動感のある作品が多いのですが、一種の動きを即座に再現していくシーンが印象的でした。そして、有名なムーランルージュのポスター。リトグラフ(石版画)を使って制作していくシーンも興味深かったです。

主演のホセ・ファーラーはロートレックと父親の一人二役でしたが、小さくて髭面のロートレックそっくりでした。なりきってましたね。娼婦のマリー・シャルレ役のコレット・マルシャンは感情の起伏が激しい役。娼婦が貴族のロートレックを振り回す様子は面白い。あと、ムーランルージュのダンサーや歌手の生き生きとした様子。当時の雰囲気を伝えてくれて楽しかった。終盤の回想はちょっとうるっとしました。

短いけどしっかりと生きたロートレックを知ることが出来る良作だと思いました。

『フレンチ・カンカン』でも舞台になった伝説のレビュー小屋「ムーラン・ルージュ（＝赤い風車）」。

そこの踊り子をモデルにしたポスターを数多く手掛けた画家アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレックの半生を描いた伝記映画。

子供の頃にやった足の骨折の影響で発育が止まり、短躯であることをコンプレックスに生きてきたロートレック（演：ホセ・フェラー）。

彼はそんなうさを晴らすために毎夜ムーラン・ルージュに通っては酒をあおる。

ある夜、ムーランからの帰り道に彼はひとりの売春婦（演：コレット・マルシャン）と出会う。

彼女と同棲することになったロートレックだが、裕福な家庭に育った彼と最下層の暮らしをしていた彼女には埋めるには大きすぎるほどの溝があった。

やがて彼女はロートレックに侮蔑した言葉を吐き捨て去っていく。

この後、苦しみを癒すが如く絵を描き始め、彼は一躍脚光を浴びる。

彼が愛した猥雑だったムーラン・ルージュも彼が宣伝ポスターを手掛けたことでセレブたちが集まる店へと変貌を遂げる。


ロートレックを演じたホセ・フェラーは彼の父親役の二役を演じている。

堂々とした大きな鼻と地の底から響くような低音の声が魅力的で、自分の背の低さをコンプレックスに持つ神経質な気質が雰囲気だけでも伝わってくる。

なお実生活のホセ・フェラーの奥さんはローズマリー・クルーニーで、ジョージ・クルーニーは甥っ子にあたる。

監督はそれまでハンフリー・ボガートとのコンビで骨太なタッチの作品を手掛けたジョン・ヒューストン。

それまでの作風とはガラッと変わった本作であるが、この頃、ハリウッドの赤狩りで嫌気がさしてアメリカは離れているので、そんな影響もあるのかもしれない（本作もイギリスで製作されている）。

冒頭にダイナミックなカンカン踊りが登場するが、やはり躍動感でいえば『フレンチ・カンカン』の方が上のような気がする。

むしろラストでかつてのムーラン・ルージュに想いを寄せるロートレックの目の前で広がる幻想シーン（光学合成が上手い）の方が印象深い。

ちなみにチョイ役で、ピーター・カッシングとクリストファー・リーが出ている。

■映画 DATA==========================
監督：ジョン・ヒューストン
脚本：ジョン・ヒューストン／アンソニー・ヴェイラー
製作：ジョン・ヒューストン／ジョン・ウルフ
音楽：ジョルジュ・オーリック
撮影：オズワルド・モリス
公開：1952年12月23日（米）／1953年5月28日（日）