大人になるって大変なことなんだよ。

みんなしれっと大人になってるけど、誰でもいろんなことを掴んでは手放してるんだよね。でも、手放したくないものだってある。

キリアン・マーフィーの世界的な出世作は「28日後…」だろうけど、イギリス国内では多分これ？　日本未公開にしてソフトも手に入らないので、かなり前にYouTubeで鑑賞。

同じ病院で同じ日に産まれて、隣り合わせのベッドで、家も隣り合わせ。そんな運命に引き寄せられた2人は、年頃になっても其々の部屋の壁に開けた穴から手を繋いで眠る。

お互いをピッグとラントと呼び合う2人。

可愛いにも程がある。

けれど、神様は意地悪だよね。お互い大好きだけど別々の道を歩む時がやってくる。

やはり女子の方が男子よりも精神的な成熟は早くて、現実的なんだよなー。

体力的なエネルギーだけじゃい。若さ故の有り余らんばかりの感情の爆発とか、本当にどこにも行き場のないエネルギーを抱えた年頃の男の子。

キリアンがめちゃくちゃ痛々しかったー。

思いもよらない結末にちょっと呆然としながら😭

きっと2人はずっと1人だったんだね。

ほっぺも唇もまっかなキリアンがムチっと可愛い😘😘😘

アイリッシュの訛りがきつすぎて英語が分からない部分も多々あり、久しぶりに観直そうかな…と思い出しながら中途半端なレビューを書いている。

オッペンハイマーで熟年のキリアン…オスカー獲ったら泣くなー。

過去鑑賞

• #みゅうちょびコレクション❤︎

“Promise that never change”

ちゃんと聞き取れたセリフがこれと
“Happy birthday”とか”fu◯k”とか
“You are beautiful”とかその程度。
いいな！と思った俳優の映画を観ま
くるのが好きで、キリアンが最近
マイブームなのでこの作品を観た
かったのですがTSUTAYAにもなく…
仕方がないけどそこで私は諦めない！
ので英語で観ました。が、アイルラ
ンド語？の訛りが強すぎてただでさ
え駄目な英語がほとんど聞き取れなず。

そんなこんなでセリフの内容はほぼ
分かりませんでしたが内容はわかった
かな、と思います。

生まれた時から毎日一緒にいるピッグ
とラント。そんな2人が思春期になり
ピッグのラントに依存する思いが段々
エスカレートしていき…。

2人王様と女王様のように生きてゆき
たいピッグと、ピッグ以外の世界を知
りたいラント。そんな2人の思いの差
が切なくも恐ろしい。

ラントも2人の世界に慣れてしまって
離れようにもピッグから離れられず…。

思春期の「それしか見えない！」って
感情がよく映されていて面白かったです。
ラストはそんなに好きじゃないけど…笑

若いキリアンの顔が美しかった。
今じゃあんまり見れない狂気に満ちた
役でしたがすごく圧倒されました。

キリアン・マーフィーの話から、キレのいいレビューが素敵なレビュアーさんに、この未公開作品を紹介されて、観られるサブスクがなくて、英語字幕ですがやむなくYouTubeで観ました。
（若者たちのストレートな猥語やスラングも多く、単語や言い回しは後でまとめて調べましたけど、ストーリーはわかりやすいです）

イギリスの青春映画ならではの見せ方が絶品で、女流監督らしい視点が生んだ傑作だと思います。

【DISCO PIGS】

物語は赤ん坊の心の声で始まる…

赤ん坊がこの世に産まれ出て、ベッドの上に寝かされて、沈黙が唯一の友人だなどと愚痴っていると、隣の部屋から壁越しに聞こえてくる泣き声をキャッチする。
隣り合わせの２つの人生が引き寄せ合うプロセスを、赤ん坊で見せる冒頭は秀逸だ。

“互いに見つめ合う時、魔法が始まる“というナレーションから、奇跡的な愛情と予測出来ない２人で１つの人生が動き出す。

男の子はPIGピッグ（キリアン・マーフィー）、女の子はRUNTラント（エレイン•キャシディ）、
2人のドラマは、既にティーンとして思春期を迎えたところから始まるが、隣り合わせの部屋に住む2人は、壁に小さな秘密の穴を開け、互いに手を掴み合って眠る。

そんな離れられないふたりには、幸福と残酷の時間が背中合わせで絶えず存在している。

“彼は最高と最悪、両方持っている“という彼女の言葉そのままに、若き2人が何ものにも負けない信頼感で結ばれながら、最高の瞬間と最悪の瞬間を共有していく。
迷いだらけの青春期の刹那は、時に残酷な魔性を見せるものだ。

そのひとつが、嫉妬。これは厄介であり、身もだえするほどの辛苦を強いる。
片や、嫉妬は相手への想いの深さを自分で測ることができる唯一のメジャーでもある。
しかし、自分では抑え難い嫉妬が小さな災いを招き、それは次第に最大の苦しみをもたらす魔性へと成長する。

ただ、残酷とは言っても、この作品は2人の俳優が特別な愛情関係のナイーブさを、あまりにもみずみずしく演じるため、その危険な行動、その狂気の姿さえもやさしい目線で追ってしまう。

もちろん間違った目線なのだが、彼らと同じ年齢の頃には自分の中にも確実にあった不安定な心情と未熟な常識、そして残酷な妄想の記憶が、そんな背徳心を許してしまう。
この感触は誰もが齢を経ながら、いつしか忘れ去ってしまうような、思春期にしか持てないものかもしれない。

やっとたどり着いた“最高“と、“最悪“を青と赤という色を使って見せる終幕の表現は見事だ。

この年代には愛というものがいかに不確実なものかを知らない、そして無限に大きいものだと信じ込んでいる。
それは目の前にある、手の届く小さなものなのに、それには気づかない。
しかし、だからこそ若さが美しく輝いて見えるのだと思う。

この作品はそれを今一度気づかせてくれる。


【ディスコのこと】
タイトルのDISCO PIGSは、若者中心に世界的に広まったディスコテーク、音楽が流れ、お酒が飲めて、男女であふれるダンスホール、今で言うCLUBだが、何回か登場するディスコで起こる出来事で主人公たちの人生が大きく変わっていく、その場所での2人のことを指している。

劇中にはカラオケも出てきて店のサインには
KARAOKEと表記されている。カウリスマキ監督の「枯れ葉」に出てきたのにそっくりな、ステージで歌うカラオケ屋で、キリアンが美声を披露する。

【カーステン•シェリダン監督】
監督は名匠ジム・シェリダンの娘で、「奇跡のシンフォニー」のカーステン•シェリダン、音楽のセンスの良さが本作でも輝いている。

ファンタジックな開巻からは想像もつかないラストの展開まで、感性豊かな映像を刻む手腕を見ると当時25歳とは思えないが、その年齢でなければ作れない世界観とも思えてくる。
これはそんな感性がきらめいている作品だと思う。

【キリアン・マーフィーの演技力】
25歳でこの演技力！歌もハンパなく上手い！
「俳優を育てるには30年掛かる」というシドニー・ポラックの言葉を愛するキリアン・マーフィーには、キャリア30年を間近にして、ぜひ今年のオスカーを獲ってほしいと改めて思いました。


感謝◉みゅうちょびさん
一生観なかったかも知れない
素晴らしい未公開作を
教えていただきまして
ありがとうございました！
何かに、ギリ間に合った気分です