ラストの新宿西口の早朝の散水車、ビルのシャッターの上昇のもたらす高揚感。映画的な幸福の瞬間に立ち会える。新宿をこんなふうに撮ったのは田中登だけだろう。
トルコ嬢の生活と夢、トルコ嬢とゲイ、ゲイとト…
性風俗群像劇で楽しく、仄かに哀しい。
冒頭からヒールが欠けて肩を借り二人三脚のように歩く姿や、仲良く愚痴りあい、夢を語り合う姿がシスターフッド的で良い。
ラストの道で寝こける男を置いて歩み去る女…
70年代初めの新宿の風景が魅力的。ラストの夜が明けた新宿西口のビルのシャッターが上昇する場面も素晴らしい。上昇と下降、水の存在感など映画的ではあるのだが、脚本が今一つで主人公の男の絶望感がよくわから…
>>続きを読む水の演出がいい。逆さの傘から滴り落ちるホースの水や男女のまぐわいを支えるエアマットの下から波紋のように拡がってゆく水たまり、明け方の新宿に濃霧をもたらす散水車。力学によって動きを変える繊細な水の流動…
>>続きを読む若手実力派として鳴らす、いや、もう若手ではない、日本映画界のトップバッターのひとり白石和彌が、本作へオマージュを捧げ『牝猫たち』(16)という白石作品1、2を争う傑作を撮った程の作品。
とは言え、…
投身自殺前の傘の落下があまりにも美しい。早朝の清掃車が走ってくるシーンの現実感のなさ。
他のエピソードのコメディ調も好き(小銭を陰部で挟んで持ち上げるギャグが神代っぽい)なのでそちらの比重も上げてほ…
過去鑑賞。
桂知子が良い。一瞬若尾文子に見えなくもない。彼女ほど涙が似合うロマンポルノ女優を私は知らない。ラストの立ち姿、歩き姿、その空虚な逞しさ!
風俗従事者がバイセクシュアルを攻撃するという…
「㊙色情めす市場」「実録阿部定」などの日活ロマンポルノの傑作を作った田中登監督の第2作。
70年安保後の新宿の歓楽街を舞台にした話。お話そのものは実にシンプルで、これといったドラマティックな出…
こんなものまでU-NEXTに!と感動したものの、やはりフィルム上映で観るのが相応しい。
演出0.8
人間0.8
構成0.8
驚き0.9
趣味0.9
※
演出=総合的な演出
人間=俳優および被写…
日活株式会社