よみがえりの樹の作品情報・感想・評価

よみがえりの樹2016年製作の映画)

Life After Life

製作国:

上映時間:80分

3.4

「よみがえりの樹」に投稿された感想・評価

一見すると古くから伝わる中国の寓話を現代劇にしたようだが、背景にはピラミッド型の山々と寒村にそぐわない機械音のノイズ。その対比に現代中国への鋭い批判がある。
masaakib

masaakibの感想・評価

3.8
東京フィルメックスで出会う中国映画にしては、珍しくシュールな映画でした。監督が意識していたのかどうか、そのはかとなく笑える要素の散見にセンスを感じる。
過疎化が進み消えゆく村の幻想的な民話。監督が育った村が舞台で、冬は何もする事がないからよくお年寄りが怖い話を聞かせてくれた、それがベースになってるとのこと。とても不思議な話。
ルー蔵

ルー蔵の感想・評価

3.2
生まれ変わったと言えばそれはそうと納得し、つまらない人生だったと小市民をひとくくりにして、言いっぱなしやりっぱなしで何をしたかったのか。
妻が子どもの体に降りた瞬間は撮らなかったのではなく、撮れなかったのではないか。個人的に見たい映画ではなかった。

中国のインテリ層はこんなこと考えてます~感が最後まで受け付けませんでした。

初っぱなの妻との高低差のショット、母親の鳥と、流れるような木のショットは良かった。
全体的には素材の良さを活かしきれていないような印象。アピチャッポンとは雰囲気こそ近いが、根底にあるものは全く異なる物だと個人的には思う。
東京フィルメックスにて。ジャ・ジャンクープロデュースの期待どおりの良作。霊魂や輪廻の世界観がアピチャッポンを思い出したが、木をトラックで運んだり、坂の道路のロングショットは、少しキアロスタミも思い出した。構図が美しくて、センスがいい。1作目なので、これから楽しみ。でもQ&Aでわりとストレートな回答をしてたのがちょっと底が見えて勿体なかった。まじめな人なんだろうな。若いし。でも多少笑顔がほしかった。
現代中国の滅びゆく過疎の村。
10年前に死んだ妻の霊が息子に憑依し、嫁入りの時に植えた木を移してくれという。
舞台となってるのは監督の故郷で、聊斎志異が好きというだけあって、輪廻転生の物語は全体がフォークロアの様な独特のムードがある。
急速に発展する国の中で、忘却される村とそこに確かに暮らした人々が、幽霊となって自らの存在の証を残そうとする。
人間だけでなく、ヤギや犬やネズミたちも大きな時間の中で循環する魂。
いかにもアジア的なアニミズム世界観は、かなり好きな部類。
ただ、基本引きの長回しの画ばっかりなうえに、キャラクターの表情を描写するのを親の仇の様に嫌うので感情移入も出来ず、中盤からは少々退屈してしまった。
まあ感情ではなく、現象で描こうということなんだろうけど、テリングにはもう一工夫あっても良かったんじゃないか。
中国のチャン・ハンイ監督による初の長編映画なのだが新人とは思えない完成度の高さに驚愕した。ちなみにジャ・ジャンクーのプロデュース作品

撮影スタイルがロングショットの長回しがメインで、人物同士の会話シーンでもアップの切り返しでは撮らない。冒頭の枯れ木になってしまった果樹園を歩く二人の人物の長回しショットから被写体の枯れ木にキャメラがティルトアップするオープニングで監督の才能がわかる。

死んだ母親の霊魂が息子に憑依する場面では、枯れ木の森の斜面の上部画面右から息子がフレームイン(この時点で母親の霊魂は息子に憑依している)そして斜面の下にいる夫(息子からみたら父親)と会話するシーンは斜面の上下、高低差を効果的に使った見事なショット。

山間の田舎の村に唐突に映し出される工業地帯や集合住宅団地が田舎の風景に奇妙な違和感を醸し出す。巨石をみんなで動かそうとロープを引っ張りゆらゆら揺れる巨石の不条理な動き、逃げたヤギが木の上にいたり、田舎道を疾走する三輪バイクなど印象的なシーンが多数ある。

本作では死人の霊魂は動物にも憑依するのだが、犬や鳥に憑依した場面の根底に漂う変なユーモア感覚。

本作を観て思い出したのがアピチャッポンの「ブンミおじさんの森」。死者に対する考え方が「ブンミおじさんの森」に似ているなぁと感じた。
1970salsa

1970salsaの感想・評価

3.5
東京フィルメックスにて。
ゆるゆる〜な霊魂の描かれ方が面白かった。
それといくつかのモノを綱で引っ張っていたのが印象的。
お母さんが乗り移っていた子の演技もいい感じ。
もう一回観たい。

最優秀作品。フィルメックスは本当にジャジャンクー関連好きだなあ(笑)