痛ましき謎への子守唄の作品情報・感想・評価

「痛ましき謎への子守唄」に投稿された感想・評価

ラヴ・ディアス監督の描こうとしている作風は興味深い。フィリピン革命期をイリアスまたは平家物語のように物語る。テオ・アンゲロプロスとも共通する視点。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

5.0
【これぞ映画史】
東京国際映画祭で公開の8時間ばけもの桜完走!
TOHOシネマズ六本木スクリーン5番
C15席が良かったのもあり、
全く寝ることも膀胱の限界が来ることもなく終えることができました。

その結果は...生涯ベストです!
「鴛鴦歌合戦」を超えるものがあった。
というのも、もし天国に1本しか映画を持ち込めないのらな本作を持ち込めば私の好きなものが全て楽しめるからだ。

まず、ストーリーをざっくり説明するとフィリピン伝説の革命家ホセ・リサールが処刑された後の、スペインとフィリピン国内の革命家による動乱を描いたもの。

こうきくと難しそうに見えるが、
これが「スターウォーズ」だったり
「マッドマックス怒りのデスロード」を彷彿させる熱い展開になっていき、
またあまりに洗練された映像美に引き込まれる(全て1テイクで撮り終えたようです)。 タガログゲリラ
にさらわれた人を救助しに、
向かう女革命家たち。
中にはスペイン軍に捕らえられスパイとして使われていたものもいる。
彼女らはスペイン軍、タガログゲリラに追われながらも山を登っていく様子はまさに「マッドマックス怒りのデスロード」そのもの。

一方同時進行で、敵兵と呉越同舟、
森へ逃げる羽目になった男たちの
逃走劇が始まる。「アギーレ」や「フィッツカラルド」を思わせる狂気の道中にこれまた引き込まれる。

8時間のながーいながーい、逃走劇を
終えて感じるカタルシス。
フィリピンの知られざる革命家たちの熱き逃走劇と映画史がシンクロするような作りに私は完全うちのめされたぞ!

長文レビュー↓
http://france-chebunbun.com/2016/11/04/post-8549/
nr

nrの感想・評価

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2016/10/31
東京国際映画祭
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
うんこ

うんこの感想・評価

2.3
内容云々の前に、まず単位時間あたりの情報量が少な過ぎる。観客の睡魔との闘いの方が壮絶だったのでは。この物語を表現するのに8時間を要する理由がさっぱり分からない。
「せっかくこの映画のために時間を費やしたのだから、良い映画だったと思わないと今までの時間が無駄になってしまう」と観客に思わせる狙いがあったのではないかと疑ってしまう。
なな

ななの感想・評価

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赦しの話。

フィリピンの革命のお話。
ホセ・リサール(知っているかもだけど、彼は実在した人物で、小説家で革命家)が処刑された後を描いた物語。
リサールは実在した人物だし、歴史的事実も入りはするんだけど、リサール作品に出てくる人物やフィリピンの神話も混在して話が展開していく。

ストーリー的にはただただ30日間、旦那の死体を探して山を彷徨うお話(笑)

一時間の休憩が挟まったんだけど、その時にカップルが「これ絶対四時間にはできたよね??!」と言うくらいには話が進まない(笑)
私もはじめ40分くらい寝た(にも関わらず話にはついていけるという素晴らしさ笑)。

後半は同時進行でシモンっていう男の話も詳しく出てくる。
彼は(多分、占領していたスペイン側につくだとか取り敢えず)フィリピン側では無いことをしつつ民衆蜂起に思いを託して武器を流し込む。革命は失敗、仲間割れで終わる。
シモンに怒る青年とシモンを青年の叔父のところまで運ぶ道中の話が後半にかけて多くなっていく。

ラヴ・ディアスの映画はおろか、フィリピンの映画もみたことが無かったからはじめ入り込めなかった。
映像美!スモークがんがん焚いて後ろから逆光当てて、みたいなやりたい放題感も面白い。
トークイベントを聞く限り監督がファンキーな人らしいからぽい映画なんだなあと思う。
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↑他人に送りつけたレビュー。

これにコメント付きでレビューする人はフィルマークスで初だそうです。なにかに勝った気分。ありがとう。

だがしかし何を書いてやればいいかわからない。

まず言えることは強烈な映画体験をしたぞということ。

何と言っても、この凄まじい長さが体を蝕んでくる(笑)
映画をみる皆さんなら想像つくかもしれませんが8時間ぶっ通しの映画はマジヤバイっす(半分のところで一時間の休憩有り)(監督は本当は入れたくないらしい)。

その上内容も、眠気を誘うために作ってるだろ、とつい言いたくなる。
特に前半、叙事詩的な展開が苦手な私は40分ほど寝ました。それでも話の展開が頗る遅いのでストーリーについていけないということは全く無い素晴らしさ(笑)

ただアメリカ総督が英語で話すシーンでパッと目がさめた。一緒に行った方もそのシーンからが痺れた、印象的だったと言っていたので大事なところは見逃していなかったと理解する事にしている。

内容、フィリピン革命の話。
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↑みて一番最初に書いたレビュー


セザリオ青年の
「なぜ」こんなに人が苦しまなければならないのか、
「なぜ」強姦される女性がいるのか、
「なぜ」教育を受けられない子供達がいるのか、というその問いかけが刺さる。

刺さるだけに神父の答えが私はもやもやする。

「答えはもうお前の中にある。鏡の中の自分を見てみろ。息は魂の声だ。若いお前ならわかるはずだ。」

若いって何だよ。じじいが答え知ってるなら教えろよ。
と、じじいだからわかっているというわけではないのは理解しているが言いたくなる。
モヤモヤ。

シモンに対する赦しと、女(何だっけ)に対する赦し、どちらも感動的。

星はつけられない。