普通であれば、戦後資本主義の格差に曝されている12人は、お互いに声を掛け合い動作を以って怒り苦しみを表現するだろうが、本作はそれを一切禁じる。被写体の面々には冊子のページをめくるか手の置き場所を変え…
>>続きを読むやっぱりこの監督夫婦、読まれているテキストを字幕を追って理解するのではなくて、耳で理解すべきだと思わされました。
テキストを読んでいる人物がテキスト通りの動きをしないが故に、人の判別がいまいちつき…
大学時代に見て以来の再見。やはりストローブ=ユイレの演出の一つの到達点でないかと思う。イタリア終戦直後の冬での農民vs労働者の対立を前半に、後半に多様な人物の視点から反復しつつ物語が提示されるのだが…
>>続きを読む上映時間2時間の間、ほとんどずっと鳥の声が聞こえる。いつものように神様や古代ローマの人々ではなくて、ただの一般人(農民)が直立不動で棒読みのテキストを発声しているのも、また違った異様さがある。役者が…
>>続きを読むヴィットリーニの未完の長編小説「メッシーナの女たち」の交響的な複数の独白からなる章を映画化。イタリアで終戦直後の混乱の中、行き場を失った労働者、農民たちがある山中で共同体を作り、苦難を乗り越え、一冬…
>>続きを読む役者は脚本を持って本読みをしているし、モンタージュというよりもはや長回しの連なり。撮影する前の準備段階を撮影して、映画になる前のものは映画なんだろうかみたいな問いを提示してる…のか?多分根本にはブレ…
>>続きを読むストローブ=ユイレによるエーリオ・ヴィットリーニの小説「メッシーナの女たち」の第44章から第47章までの映画化。トップカットの森のパン撮影が美しい。木漏れ陽の揺らぎ、川、川の音。そして特異な朗読劇に…
>>続きを読む体感時間8時間くらい…
前半の1時間までは、農民vs工場労働者という分かりやすい構図で話も入って行きやすかったが、後半から混乱してきて、誰が誰だかわからんし、どうでよくなってしまった。
意味もわから…