些細な瞬間に宿る豊かさ。
長回しの多用が印象的で、編集によるカットの積み重ねではなく、登場人物が生きるその瞬間に観客を置いてくれる感覚があった。
とりわけ、異なる国や文化圏で生きる人々の「待つ」「出…
映画だからこそ味わえる時間の使い方で、もう日常では感じることのできない時の豊かさを噛み締めるような映画だった。何って起こらないそれぞれの物語を退屈に思うのはすごく分かるし、最初のエピソードは何も分か…
>>続きを読む 思いがけず良い映画に出会えた。「別れ」と「帰る場所」について3篇に分けて描かれている、なかなか珍しい形の作品だった。
映像はドキュメンタリーっぽくもあり、大きく盛り上がりもせず、BGMすら流れな…
かつてそこに在ったもの
個人的なことは社会的なこと
目の前で流れている映画は、誰か、個人が持つ風景や、記憶、誰かが物語っている私の話。
フィクショナルなような、ノンフィクショナルなような。
境…
人種や年齢、場所や時間の違うそれぞれの人間たちにカメラを向けてそれぞれのシーンを接続することで、「今」だけが持ちうる普遍的な瞬間を手繰り寄せる。発せられる様々な「次はいつ会える」が不可逆的な時間(そ…
>>続きを読むなかなか今までに観た事の無い様なつくりの作品やったかもしれない。
マドリード、バスク、岡山の3つのパートから構成される、"旅" と "帰る場所"。
ドキュメンタリータッチな表現がより郷愁感や懐古感…
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