コーダのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ2013年製作の映画)

Coda

製作国:

上映時間:9分

ジャンル:

3.5

あらすじ

「コーダ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

この作品での死神とは、魂を狩る者ではなく、肉体の死を迎えた魂を新たな人生へと送り出すための鎮魂を行う存在です。
死とは、走馬灯を通して人生を省み、今生で受けた愛を抱いたまま新しく肉体を得て生まれくるまでの優しい闇であり、決して恐れる必要はないとささやかれているようです。

優しいレクイエムが聞こえてくるような美しい夜のひとときにぴったりの、心安らぐショートフィルムでした。
事故により急に亡くなってしまった男の人が魂だけ現世を見て回るもの。
思い出をあの世に持っていけるのかはわからないが、突然なくなってしまった人は少しでも長くこの世に心残りなどがあるだろうな。
へその緒がついたまま赤ちゃんの状態でみてまわることにも意味があるのだろうか?無垢な状態でという意味合いが込められているのかも。
Now…… More……のセリフが印象的。
途中で母から祖父にバトンタッチした。その意味はよくわからない。
死生観は宗教により異なるし、監督とは異なるかもしれないが、輪廻転生なのではないかと私は思う。
現世を見続けて、どこかで諦めなくてはいけないんだろうけどそのタイミングが難しいだろうな
難しくて考えさせられる作品だったが、シンプルに表現していた。
先日私の祖父が亡くなったのでなおさら深く、より身近な作品だと感じた。
主人公が亡くなった後に街を徘徊してるシーンでの沢山のそこに生きてる人達がディズニーアニメの"眠れる森の美女"みたいだなと感じた。昔の外国の絵本の挿絵みたいで、そこの場面しかそうは感じなかったりけれど、妙に印象的。美しかったから。線が直線的で色が沢山あって構図が綺麗。その他のシーンは余白が多いカットが多かったからよりそう感じたんだなと思う。
海外の方の作品だから当たり前だけど耳が慣れてないからか、声が妙にリアルで、そこが自分的にはこの物語を凄くリアルにさせていて怖かった。寓話的な感じなのかなと見る前は思っていたけれど、死神の声の生っぽさとか亡くなった人の未練が声に出てて、それが作り物感より人間の生に近い気がして怖かった。
それに9分て短さも凄い。私は初めてこんな短い作品見た。この短さできちんと物語として成立してるのが凄い。日本にもこんな作品があったりするのかな?アニメじゃ無くて映画のカテゴリーとして存在する美しさが。まだまだ知らない世界があるんだなと勉強になったし、最後のすっと終わる感じも新鮮だった。人の死って呆気ない。
うーむ、深い。命の終わりは始まりでもあるのかと一瞬思ったけれど、やっぱり終わりなのかな。
死神が母親だったり祖父だったり(声は母親のまま)どこか優しさを感じる。そして、待ってくれ、もっと世界を見せてくれとせがむ赤ん坊の姿の男。自分もそんなふうに、待ってー、もうちょっと待ってー!って言いたくなりそう。
赤ん坊に戻るのか、それとも人間の本質が赤ん坊なのか、わからないけど、世界を一番素直に感じ取れるのは赤ん坊なのかもしれない。
死を直接的なテーマにした優しいアニメーション。
死神、ひざ下が短い。