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サミラ
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『サミラ』に投稿された感想・評価

3.7
ドイツの移民問題を軸にした、なんとも言い難い、微妙な後味が残る短編。
ただただ、サミラが可愛いからよけいに胸がキリキリと・・・

密航によって入国した密入国者の1人の女性が船の中に立て篭もりをした。

そして通訳として駆り出されたヤノッシュ。
女性を説き伏せて、外へ出すのだけが彼の仕事だったはずなのに・・・

恐らく自分たちの子どもを育てることはできないヤノッシュとその恋人それが想像できるから、サミラの事を愛おしく抱きしめる恋人の表情だけで泣けてくる。

自分がヤノッシュだったらどうしていたのだろう?と考えてしまう。
そしてあのお母さんの立場だった場合はいかに?

あの決断が苦しくてと彼女にとっての我が子への最後の愛だったのだろう。
ヤノッシュの声を聞いて、大丈夫かもしれないと希望を見出したのだとしたら・・・
女性もどんな思いで我が子を手放したのかと思うと切ない。
平和な日本にいる事を改めて感謝したくなります。
不正入国をしなくてはいけないほど過酷な自分の故郷。母親が子供の未来を考えた時に、子供だけでもせめて…………と思ったのだろうか。その選択が自分の認識では正しいとは思えないけれど、移民に関する知識があまりにもない自分。

LGBTが関わる映画等は、今まであまり見たことがなかった。それでも、通訳のパートナーが赤ちゃんに接する様子を見て何か安心。母性とは言えないかもしれないが。

このカップルが預かることになるというのも考えさせられる。上手いこと可愛がって育ててくれないか。

…………何て考えも甘いのかな。

やはり赤ちゃんを抱っこしていたバックをベンチの下に蹴飛ばして、赤ちゃんを抱いて去っていく姿が忘れられない。
 難民の女性の連行に加担した通訳の男は、彼女の赤ん坊サミラが取り残されているのを発見し、外へ連れ出すが…


 難民問題には、難民の辛さだけでなく、それを扱う人々の葛藤もついて回るもの。そんな難民問題の難しさを、短い時間に見事に集約して語った作品でした。


 "言葉は要らず、最後の女性の目が全てを語る" というように見える撮影が印象深く刺さりましたね…

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観た回数:1回
直近の鑑賞:Brillia SHORTSHORTS THEATER Online(20.11.06)

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