サミラの作品情報・感想・評価

「サミラ」に投稿された感想・評価

牛猫

牛猫の感想・評価

3.0
コンテナ船で密入国しようとした女性が通訳の男に赤ん坊を託す話。

通訳の男性の最後の選択は母親への贖罪と責任からくるものだったのだろう。

空港ですれ違いざまに繰り広げられる目線のみでの無言の会話がなんとも重苦しい。
赤ちゃんが入れられていたバッグのみを置き去りにして、立ち去っていく演出が男の決意を表しているようだった。

移民・難民問題についてニュースなどで漠然と目にすることはあっても能動的に知ろうとしたことはなかった。日本にいると忘れてしまいがちだけど、今この瞬間にも戦火の中で苦しんでいる子どもがいることを忘れてはいけないと思った。
生まれた国によって親子が引き離されてしまうなんてあってはならないことだし、紛争に子どもが巻き込まれてしまうのは本当に痛ましい。
幼い娘を抱え、コンテナ船に身を忍ばせて異国の地にやってきた母は何を想っていたのだろう。

世界から戦争や紛争がなくなることを祈るばかり。
霖雨

霖雨の感想・評価

3.1
子どもだけでも
でもそれは本当に子どもにとって幸せなんだろうか。

この後のヤノッシュの負担が大きすぎないか。どうするの?
母親の自己満としては私はやってやった感満載かもしれんが。
chaooon

chaooonの感想・評価

3.5
ドイツの違法入国者問題をテーマにしたショート作品🎬

こういうことが現実に起きてるんだろうなぁと考えると、胸が締め付けられる。

何が「間違っている」のかは、誰目線で考えるかにもよるけれど、とても難しい…。

赤ちゃんが名演技😍
あの伸ばした腕と表情が、何とも言えぬ感情を訴えてる🥺

しかしサミラはあの後、具体的にどうなっていくのだろうか…

表情と音楽で表現するラストが、なんとも余韻が残る…

このレビューはネタバレを含みます

赤ちゃんが可愛いおはなし。


たとえ間違いであったとしても、慈しむ心は美しい。赤ん坊は人を美しくする。

ラストにバッグ(象徴かしら)を棄てて、飛行機をバックにそそくさと歩く姿には、異なる形とはいえ約束は守らんとする、諦念を含めた強い意志を感じた。
しんい

しんいの感想・評価

3.0
最後のお母さんの表情が全て…

エンディングの飛行機の音良かった。
アンナ

アンナの感想・評価

3.8
赤ちゃんの愛くるしい仕草と大人達の複雑な気持ちと立場のギャップで胸が苦しくなってきます
ちろる

ちろるの感想・評価

3.7
ドイツの移民問題を軸にした、なんとも言い難い、微妙な後味が残る短編。
ただただ、サミラが可愛いからよけいに胸がキリキリと・・・

密航によって入国した密入国者の1人の女性が船の中に立て篭もりをした。

そして通訳として駆り出されたヤノッシュ。
女性を説き伏せて、外へ出すのだけが彼の仕事だったはずなのに・・・

恐らく自分たちの子どもを育てることはできないヤノッシュとその恋人それが想像できるから、サミラの事を愛おしく抱きしめる恋人の表情だけで泣けてくる。

自分がヤノッシュだったらどうしていたのだろう?と考えてしまう。
そしてあのお母さんの立場だった場合はいかに?

あの決断が苦しくてと彼女にとっての我が子への最後の愛だったのだろう。
ヤノッシュの声を聞いて、大丈夫かもしれないと希望を見出したのだとしたら・・・
女性もどんな思いで我が子を手放したのかと思うと切ない。
平和な日本にいる事を改めて感謝したくなります。

このレビューはネタバレを含みます

どんなに大切なものでも、重い荷は皆下ろしたがる。

母は子を置いていくほうが良いと思い、何も知らない相手へ託した。

祖国に帰るより、幸せに暮らしているはず、という幻想を抱いて生きていけるのなら、母は幸せかもしれない。

無責任に子供を産むなと言われてしまうかもしれないけれど、望まない形の妊娠や中絶という選択肢もなかったのかもしれない。

苦し紛れの選択。

一切を選べずにいる子供が一番の被害者で、それ以外は分からない。

これに関して正解とか、あるのかい。
Yuno

Yunoの感想・評価

-
子供を捨てたんじゃなくて、子供だけでも先進国で暮らして欲しいと思って受け取らなかったんだと思った
hacca

haccaの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誰が正しいのか、その選択は間違っていないのか、サミラの幸せのために、どうすればよかったのか。たとえ生活が苦しくても親と一緒がいいのではと思うんだけど、国を捨ててきた気持ちを考えると、子供だけでも…と母親が思うのも仕方ないのかな。生活に困っていない自分には何も言えない…。
あと、パートナーいい人。彼とヤノシュの関係がサラッと描かれているのがいいと思う。

深夜のハンブルク。港に停泊中の船に警察から呼び出された通訳のヤノシュ。強制送還を拒んで立て籠もる女性を、必ず助けると言って説得し船内から出させるが、彼女は警察に連行させる。しばらくしてヤノシュの耳に赤ん坊の泣き声が。「赤ちゃんがいるの」と言っていた女性の子だ。書き置きもある。慌てて後を追うものの既に警察の一行は去っていた。
ヤノシュはサミラという赤ちゃんを連れてアパートに帰る。連絡を受けたパートナーが準備をして待っていた。テキパキと世話をするパートナーは「子守唄代わりに」とサミラにヤノシュと自分の写真を見せながら紹介する。ヤノシュは「情がうつるぞ」と警告するが。
朝になってサミラを母親に返すために準備するヤノシュ。パートナーは「間違ってる」ヤノシュ「預かるのも(間違ってる)」
空港の入り口で待っているとサミラが激しく泣く。警察の車が到着し強制送還される人々が降ろされ空港内へ入っていく。その中に母親の姿が見えた。サミラとヤノシュに気づいた彼女はそっと頭を振りながら通り過ぎる。
ヤノシュは鞄をベンチの下に蹴り入れ、サミラを抱いて去っていく。
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