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「his」に投稿された感想・評価

迅くんがずっと可愛くて苦しくて切ない
登場人物みんなキャラ立ちしているし、丁寧に描かれていて とても素敵なお話だった!好き!観て良かった!
些細で、繊細な感情の変化が、じわじわと伝わってきて、涙が流れました。
tipsy806

tipsy806の感想・評価

3.1
人間の弱さを肯定する今泉監督らしい作品。メインはゲイカップルだけど、これは様々な愛のあり方の映画でした。誰かを好きになる気持ちを、相手やそして周りからも受け入れてもらえることの尊さというか、美しさみたいなものがあったし、日本がもっと他人にいい意味で無関心でいてくれたらなーなんて思いました。
~「ひとりで振る舞う「領域」が乱されて、優しさを知る。」~

何でもない展開を、お金を取って見せる「商業映画」として、切り取って作品に仕上げるって難しい。大概、事件を起こす為だけの人物を配するとか、劇的要素を盛り込んでしまった末、「散漫」となり、間延びして二時間を切る時間でも、冗長なものに感じたりします。

公的な評価をあまり耳にしない「アイネクライネナハトムジーク」だけれど、どうって事の無い、その辺に居て当たり前の人達の群像劇で、何気なく作品の時が過ぎているのに、出て来る誰かしらへの「共感」と共に、見つめているこちらも気持ちが膨らんでくるような、満ち足りて来るかの充足感が溢れている。ただ、たまに、劇的、奇跡的なショットを挟むとか、芸術的技法で、間を持たせるのではなく、よく見ていると、フィクションらしい仕掛けを挟さんで、演者の意図を汲んだ適格な表現も生まれているのだけれど、作意をひけらかす事無く、作品のキャラクターに上映の間、寄り添っていたかの「実感」をもたらした小泉力哉監督でしたが、それは、本作に於いても変わっておりませんでした。私としては、今回も発揮された地力が、確かであると実感させて貰いました。

13年前、付き合っていた日比野渚から、突如別れを告げられた井川迅(しゅん)は、その傷心以降、自身のセクシャリティ故の都会での生き難さから、岐阜の過疎地で、移住者に町から準備された貸家で、自給自足の生活を独り送っていた。そこへ、突然、渚が、彼の娘である空を連れて、居候生活を家主に構わず始めてしまう。別れの「お詫び」もないまま共同生活を強いられた迅だが、空も懐いて、町の人達にも、奇妙な三人の共同生活者は、受け入れられつつあった。クリスマスを迎えた冬、そこへ、突如、別居中の渚の妻が現れ、空を連れて帰ってしまう。妻と、渚は空の親権を争っていて、軌道に乗り始めた、共同生活が壊れると共に、過疎の環境の中に、自身のアイデンティティを溶け込ませて、周囲に同化し孤独な人生を送っていた迅の生活基盤にも、変動がおころうとしていた。

日本に於けるLGBTQの方達の置かれている現状を、提起しておりますが、作品の意義は、社会的メッセージの発信だけには、留まっておりません。冒頭の恋人同士のピロートークには、暫く戸惑いましたが。「ブエノスアイレス」での、冒頭からの、レスリーとトニーの睦まじいベッドシーンの方が、インパクト大でしたけど。岐阜の過疎町で、迅役の宮沢氷魚君の自給自足生活の様子を皮切りに、周囲の人達との係わりに、迅が取っているスタンスが伺える。

「凪待ち」の吉澤健さんは、専業俳優ですが、本作に出演されているミュージシャンでもある鈴木慶一さんも、同じく若輩者を見守る立ち位置で、老境の猟師役として出演されていて、まだ演技経験の浅い宮沢君と、朴訥とした雰囲気が、互いの「領域」に踏み入らず、相手を詮索しない代わりに、自分の本当の姿を晒さない「距離感」が、その間から伝わってくる。

そして、築き上げた迅の「領域」に、傍若無人に土足で踏み込んで来るのが、藤原季節君扮する渚と、その幼い娘の空である。娘については、養育される立場で、環境を選びようがないから仕方がないのだけれど、渚は、事情説明もソコソコに、昔のよしみで、住まわせて貰って当然の振る舞い。

性的マイノリティに対する好奇と冷ややかな態度を避けるべく、距離を置く迅、心の向くまま、親の情愛も求めつつ日々を過ごす空、同じマイノリティながら開き直りで、昔の恋人も、今の親権も失う事など考えてない傲慢な渚。幼い子供は仕方ないとしても、こうまで噛み合わない「空気」を、あえて作品中に、作り上げて、巧みに転がしている。その間、事件らしい事もなくて、画的に「動き」が少なくて、作り手としては、度胸の要る見せ方で進んで行く。

事実、短文で書き捨てられている感想には、冗長だと、勿体ない身銭の切り方をされているムキも散見されなくはないけれど。受け取れる登場人物の身勝手さが、同じ至らない人間として、同調と共に見て居られるし、三人に係る人達の配置や、日頃のご飯の支度だとか、ワザとらしくない、些細な行為が、後の映画の展開に巧妙に活かされていて、単に、現場のノリや、閃きだけで、作品の「空気」を引っ張っておりません。

作り手がコントロールする雰囲気の中、幼い空や、過疎地に住む人たちや、親権を争う松本若菜さん扮する奥さんとの係わりを経て、これ見よがしの事件や出来事でなく、迅と渚が、自ら考え、行動する様に、心動かされます。それは、前述した役への「同調」が、醸し出されていたからこそでしょう。役場の転居者係を演じる松本穂香さんは、迅の嗜好の不一致の為に失恋してしまうのだけれど、それらを受けて、自身を守るために距離を置いたことで、周囲を傷つけてしまった事を、声に出して周囲に知らしめるのだけれど。「独りで居ては、人には優しく出来ない。」と、拙くも告白する迅には、こちらも気づかされましたし、それを聴いた一人の根岸季衣さんの「返し」が、そうあって欲しいと云う願いが込められているかのようで、重ねて心動かされました。

また、傲慢に過ごしていたかの渚にも、空と迅の生活と、親権を争う妻との対比のうちに、我が身を顧みて、導き出した「答え」も、作品を通して生きた人間から吐き出された言葉として説得力を持っていた。認められない自分の立場を振りかざすのではなく、振り上げられた拳を受けた相手を慮るべく、彼は相手に謝るのです。カミングアウトの意義とか、親権争いからして、法的にも同性愛者が弱い立場に置かれている事の指摘もあって、社会告発の側面も取り上げられますが、恋人同士ならではの描写を除いて、特定の方達ではなく、誰にでも当てはまるストーリーとして、沁み込んで来ます。

結末を迎えるころには、親権裁判の決着が、付くのですが。同性の愛人として、争点となった迅ですが、法廷以外で接点が無かった渚の妻と、言葉を交わします。それまでは、画面の中には、渚も居て、空が、補助輪無しの自転車を乗りこなす様子を3人で見守っていたのだけれど、乗れるようになった空が、渚を従えて、画面からハケて、馴染みのない妻と迅の二人きりの空間になる。そこで、妻から打ち明けられる話が、なんてことはないのに、空と渚には内緒ということで、秘密の「共有」という繋がりを介して、互いが、同じ位置に立つのです。劇的に、互いの立場を尊重しましたって、とってつけた大団円ではなくて、このささやかさの加減が、心地よくて、本作も、また、長く気に入る事が、できそうです。

拙文にお付き合い頂き、ありがとうございます。
シネプラザサントムーン 劇場⑪にて
れお

れおの感想・評価

3.8
LGBT映画ってもう多様性多様性うるせぇ感がすごいけど、これはどっちかっていうと家族映画だなって思ったのでそこはとても良い。
けど、子供に「好きな人と一緒にいて何が悪いの?」的なこと言わせてたシーンはあれはやりすぎ。セリフ感がすごすぎる。
今泉力哉の映画はセリフが好きだったのに、なんかこれは残念
RIRI

RIRIの感想・評価

3.0
渚の振り回し様が好きではなかった
子どもの事を考えてるのは素敵でした
何に対しても隠さず素直に生きられたら楽なのにと感じました
アカネ

アカネの感想・評価

3.4
なんだろうこの感じ

映画としては良かったような

恋愛ものだと思って見始めてしまったから
思ってたのと違う感は否めないけど
どちらかと言えば濃いめの家族の話

子役の子とても可愛かった
周りの大人達と同じく心を動かされた

最後に自分達で解決出来る優しさを持てたのはあの子の力だね

子どもが置き去りにされないで良かった
少しの思いやりで少しずつ良い方へ

穂香ちゃんがよき
ayumi

ayumiの感想・評価

5.0
エンディングを最後まで聴き終えても、まだ、余韻に浸れる。そんな映画を久々に観ました。
恋愛だけじゃない、いろんな愛を感じる。作品だった。
単純に偏見なんかクソ食らえ。なんだけど、そんな当たり前の事を子供は分かるのに、大人になるにつれて分からなくなる。
常識や正論でしか考えられない大人達がとても悲しく見えた。
でも、そうじゃない人もいて。

最後も投げやりではなく、丁寧な結末で。
裁判のシーンは、クレイマークレイマー?設定はチョコレートドーナツ?結末もそっちよりか?と一瞬思うところもありましたが。

だれかから影響を受けると言うことは、人生の醍醐味。

周りが優しくないのは、自分が優しくないから。

今泉作品の素敵な言葉達に、何度も胸打たれました。
sho

shoの感想・評価

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こんなにいい映画だと思ってなかった。しんどいところも多いけど、ところどころに散らばった希望のかけらに救われる。役者さんがたまに棒読みっぽいけど、それを差し引いても、好きだった。
Kanna

Kannaの感想・評価

4.6
ひねりなくまっすぐなストーリーだったのが凄く良かったな、、、やさしいせかいでみんな生きていけたらいいよ、ね、ほんとうにね、
今泉作品、毎回言われたい言葉ランキング食い込ませてくるの強すぎる
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